やまめの庭つくり

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クレマチスの丘

2009-08-14 | 造園
13日に師匠とねこまたさんの3人で三島の「クレマチスの丘」に行ってきました.

三島駅の北口から無料シャトルバスで15分くらい(?)です.

これまで名前だけは知っていたのですが,お花が沢山咲いている美しい庭園,というイメージしか持っていませんでした.

ところが,ガーデン以外に,美術館や文学館,更に写真博物館なども出来る予定で,レストランやショップなどもずいぶん充実しているんです.

今回はクレマチスガーデンと,ヴァンジ彫刻庭園美術館を主に見学したのですが,このクレマチスガーデンを含む一体のランドスケープは,標高約200メートルの丘陵地を活かしてアンジュレーションが美しく,植栽と建築と彫刻が気持ち良く景色にとけ込んでいました.

芝生も柔らかそうで美しい~kirakira2



奥に見える建物がヴァンジ彫刻美術館で,その向こうにも美しい芝生とクレマチスや草花の庭園が広がっています.



ヴァンジさんとは,イタリアを代表する具象彫刻家だそうで,現在78歳だそうですが,ばりばりの現役芸術家です.

今年も新しい作品を数点展示するために来日し,作品の意図したものを表現できるようにライティングなどもこだわって指示していったとか.

2,3年に一度来日しているそうです.

作品は,木,石,金属など色々なものを使用し,カラフルな色や豊かな表情,構成により物語性の高い表現を目指しているように感じました.

あまりにも表情豊かなので,

近くで見学する人も作品に見えてしまったり,



ついつい遊んで見たくなったり,



いたずら心を起こしてみたり.





作者のいたずら心に感心したり・・・



up作品の後ろに回ることによってはじめて3人の人物の存在に気づくのです.

こんなに彫刻を夢中になって見たのは初めてでした.

また別の季節に来て,もう一度作品を見たいなぁと思いましたhamkirakira


美術館を出ると,クレマチスがたくさん,ポールや支柱やフェンスに誘引され,足下に様々な草花が植えられていました.

さらに進むとポケットのような場所にホワイトガーデンがあり,





奥には気づかれにくいのですが,素敵なティーガーデンが.




時間があったら緑に囲まれてゆっくりお茶をしたいなぁと思いました.

レストランで食事をして,ショップで本(ガーデン,建築以外にも面白い本が充実でしたkirakira2)やグッズを買った後,今度はタクシーで富士竹類植物園へ.

続きはまた明日~













どうも気になる・・・

2009-08-12 | ガーデニング
今年は,長雨と蒸し暑さで毎日過ごしにくいですが,植物も日照不足や蒸れのために弱っているものが多いのでしょうか?

庭の植物たちの中で,どうしても毎日気になるものたちがいます.



昨年,赤城植物園を訪れたときにプレゼントされたシャクナゲは,半日陰程度(10時から14時くらいは日があたります)のところで鉢に植えて育てているのですが.

これが,育ちません.

正確には,春には花芽も葉芽もあったのですが虫に喰われ,葉は少し出たものの,ほとんど背も伸びません.

そうこうしているうちにグンバイムシのようなものが付いてしまったので,こすり取って除去.

気づくのが遅かったためか,葉は丸まったまま.

このまま死んでしまうのではないかと毎日毎日気になって仕方ないのですが,どうしたらいいかもわからず・・・



もしかしたら涼しくなったら元気になるかも・・・と希望を持っているのですが,どうなのでしょうか?

何か処置した方がよいのでしょうか?

う~~ん

もうひとつ,二年越しで気になっているのがミナヅキ(のはず??).

これが,咲かないんですね・・・symbol6

「地植だと何もしなくても勝手に咲くよ」というご意見もあったのですが,場所がないし.

鉢植えで,何故かよく乾燥してしまうので,それが原因かと思って,今年は水切れしすぎないようにしていたのですが・・・

さっき調べていたら,
ミナヅキだとすると,3月に強剪定すれば新しい枝に花芽が付くらしい.

ノリウツギだと古い枝に花芽がつくので,剪定しなくても大丈夫らしいけれど,咲かないんだからたぶんミナヅキだったんだなと改めて思いました.

よし.3月に強剪定.

そして6月にかわいい花を見るぞ~

あっ,もう来年の話をしてしまった・・・・nose4



エキゾチックグリーンブーケ

2009-08-10 | フラワーアレンジメント
本題に入る前に,今日何となく気になったこと,ふたつ.

ひとつは,テレビで手相を見ていて自分の手のひらを見たら,気のせいか頭脳線が1/3ほど消えているような気が・・・・(若年性?)yellow25ase2ase2ase2

もうひとつは,健康診断に行って癌検診もしたのですが,やけに丁寧に診てくれているなぁと思っていたら,

「はい.終了です.あっ,でも今日は結果は言いませんからyellow24.」

「えっalien

「あとで,専門の先生にちゃんと診断していただいてお送りしますから.」

と,口早に付け加えたこと.


気になるじゃないですか~yellow12symbol5





さて.日曜日は例によってフラワーアレンジメントのお稽古に行ってきました.


この暑い季節に花束は日持ちしないと言うことで,今までやったことのない観葉グリーンを主体としたエキゾチックなブーケがテーマでした.

イベントやパーティで使えそうな大きくて迫力のあるブーケです.

今回は,「格好良く」が,副題.

格好良いright高低差を出してバランスよく,雰囲気も良い,素材の特性をうまく使う,等.

かなり主観の部分がありますが.

「格好良くない部分」が出来てしまったらやり直し.

例によって量が多いので,段々持つことが出来なくなるのと,ブーケが大きいので全体を見ることが出来ず,バランスをとって美しく作ることが難しい・・・・

ブーケを持つ左手がしびれて花材を落とすか,ギュッと頑張って持ってクロトンなどの葉柄を折るか・・・

微妙だったのですが,とうとうクロトンをパキッと折ってしまい,ローラン先生に助けてもらいましたnose4


そして出来上がった作品はコレdown




サンタンカ,ケイトウ,セダム,リューカデンドロン,ナルコユリ,ニューサイラン,キイチゴ,ハラン,クロトン,キキョウラン,タニワタリ,アメリカイワナンテン,モンステラ,アンスの葉,レモンリーフ,エスペセンス・ブラック


ニューサイランは結んでかごのような,オブジェのような雰囲気に.

downローラン先生の作品.



360°どこから見ても格好良くなるようにと頑張ったのですが,やまめの作品は裏,表的な感じになってしまいました

いつも精一杯なのですが,進歩しているのかどうか・・・・

まだまだ道は遠いですね.




三溪園の古建築

2009-08-09 | 造園
昨日は新しいテレビが家に来ました.

地デジ対応のテレビが欲しかったわけではなかったのですが,突然音声だけになり・・・

いつ本格的に映らなくなるか・・・alienase

ということで買うことになったわけです.


昨日から地デジの画面になっているわけですが,

一言で今までの画面との違いをいうと,

きれいkirakira2

改めて感じました.


建築物や景色が細部まではっきり見えて本当にきれい.

実際にそこで見ているかのように鮮明です.

今までと違う感覚で臨場感たっぷりに見えるので,こんな画像で庭や建築物を見たら楽しいだろうなぁ~heart



さて,木曜日に行った三溪園の古建築の話ですが.

現在16日まで全17棟の建築物内部が見られるようになっています.

横浜開港150周年記念企画の一環なので,定期的に解放しているいくつかの建物以外は今後いつ見られるか分からないと思います.

お時間のある方は是非,三溪園に足を運んで見て下さい.

実際に建築物の中を歩くのと外から見るのは全く違います.

やっぱり,建物の中を歩くということは,柱・天井・窓・壁・調度品,ひとつひとつの細かな造作とハーモニー,窓からの外の景色との関係,吹き渡る風・・・色々なことをたっぷり味わうことができるので,とてもいいです

今回は大変蒸し暑くて,昨年秋頃訪れたときより涼しい風を味わうことができなかったのですが,それでも軒内や部屋の中を風が通り抜けるように計算されたデザイン.



日本家屋は本当に夏向けに作られているんだなぁと改めて感じました.

ただ,臨春閣も聴秋閣も二階には上がれないようになっているので,そこが残念でした.

階段・・・その機能が最優先される構造物に火灯窓形の入り口が付いていて,特別な世界に行くような感じになっていたり,



着物を着て上り下りしやすいように直線の階段ではなくS字型に少しカーブが付いていたり.

二階からの景色もきっと素晴らしいに違いない!と思うのですが.

是非いつか体験してみたいものです・・・yellow3symbol6

窓も,単純に景色を見るとか,空気を入れ換える等というものではありません.

薄暗い建物の中から光にあふれた外の景色を見る・・・その景色を絵画のように暗い額縁で飾り,さらに魅力倍増するように計算されているんですね.

白雲邸(三溪さんが建て,なくなるまでの約20年を過ごした数寄屋風建物)には,数寄の精神があふれています.

奥様の部屋だったところが特に良い感じでした.

質素に見えつつヒノキの一枚板の机があり,足下からも風が通り抜けるようになっていて,機能性も充分考えられています.



そのとなりの小さなスペースの窓.



曲線がシンプルだけどいいですね.


お風呂場にシャワー発見yellow25



これはかなりモダンなものだったのではないでしょうか?

外で「火加減いかがですか?」なんて

言っている時代にシャワーを設置していたんですよね?

ていうか,お湯の循環はどうなっていたんだろう(素朴な疑問hamquestion)

そして,改めて戦前の日本には本当にお金持ちの人たちがいたんだなぁ・・・と感じました.


down臨春閣入り口土間の窓.



緑が美しく見えますね.



屋根も色々な様式のものがあります.

鶴翔閣は三溪さんが設計し,1998年から2000年にかけて修復された茅葺き屋根の建築物ですが,これもまた庭に面する廊下など是非歩いて欲しいと思います.

ここは「利用できる横浜市有形文化財」として,結婚式や会合によく使われています.

一部屋根の構造を下から見上げられるようになっているところがありました.



茅葺き屋根の構造はなかなか見る機会がないので興味深いものです.

何度行っても何かしら新しい発見がありますね~aliensymbol5symbol5



三溪園のハス

2009-08-06 | 植物
今日は久しぶりに三溪園に行ってきました.

8月1日から16日まで,三溪園内の17棟の古建築が内部公開されるという,初の催しがあったんです.

今まで,臨春閣,聴秋閣,鶴翔閣,他いくつかは見たことがあったのですが,初めて中に入ったり,見たりした建物もかなりあって,ゆっくり見学していたら4時間近くかかりましたnose5

この建築物の公開は,恒常的,定期的なものではないので,是非このチャンスを生かして見学に来てみてはいかがでしょうか.

日本家屋の素晴らしさに感動すること間違いなしですyellow24symbol5



さて.
建物については明日書こうと思うのですが,今日はハスの実の話.



もう花のピークは過ぎたのでしょうが,相変わらず極楽を想像してしまうような美しい花やつぼみが見られました.

今はほとんどシャワーヘッドのような独特の実に変わっています.

ハス池で作業していた造園部の方に声をかけ,手にしていたハスの実に興味を示すと

「これはご飯に入れると栗みたいにおいしいんだよ」

とのこと.

「こんな緑色の実を??」

「黒くなっちゃ,タネになって硬くなんだから食えないよ~yellow22symbol6

生でもいけるよ.今これを食ってみるかい?」

「食べられるんですか?その緑色の実を・・・(えぐくないんですか~)」

ということで,やまめ一行とそこで耳をそばだてていた通りすがりのおばさま1名が急遽ハスの実を試食することに.



本当に熟れていない感じで,これ食べられないんじゃ・・・と半信半疑だったやまめ.

師匠に

「この緑色の皮をむいて,次はこの白い皮も.どんどん剥きなさい!」

といわれ半信半疑のままどんどん剥いて,ぎんなんのような色の実が出たら割って芽をかきとり完成.





そのまま口に入れてみました.

初.生ハスの実.

味は・・・・いいです

うっすらとした甘みがあり,気のせいか淡い塩味までしているような・・・

これは炊き込みご飯にしたらさぞおいしいことでしょう.

三溪園の持ち主だった原三溪さんは,ハスが大好きで,食す方も楽しんでいたということです.

その三溪園で育ったハスの実を食べることが出来てほんの少しだけ原さんの愛した世界に触れられた気がしました.

いつかハスの実ご飯を食べたいな.