やまめの庭つくり

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イタリアカサマツ

2010-08-15 | 樹木
久しぶりに,またイタリアのお話.

といっても樹木の話です.

イタリアでもたくさんのマツを見ました.

日本でマツというと,アカマツやクロマツを想像し,庭園用に様々に枝を手入れされた姿とか,海岸の松林の自然な状態を思い出します.

ところが,イタリアで見かけたマツはほぼ同じ状態,つまり上の方に枝と葉が集まって,キノコのようにもっさりとした姿でした.



あぁ~・・・alien

イタリアではこういうもっさり系が好まれるのかなぁ.

何となくかっこわるく見えちゃうなぁ・・・yellow22symbol6


などと内心思っていたのですが,師匠から

「あれはカサマツといって,ああいう樹形になるマツなんだよ.」

と教えてもらって納得.

何となくセンスのない手入れの仕方だなぁなんて,ちょっとだけ思ってしまった自分.

無知でした.





イタリアカサマツ

学名:Pinus pinea

英名:Italian stone pine

30年以上の成木になると傘型の姿になる地中海地方のマツ.

若い葉が灰青色で美しいため,ミニクリスマスツリーとして流通している.notepencil

なるほど・・・・

モミの木ではなく,マツの幼木みたいなものをクリスマスに園芸店で見かけたら,ひょっとしたらイタリアカサマツなのかも知れないわけですね.

何だか身近に感じてきましたyellow19



夏の緑濃き・・・

2010-08-13 | 造園
昨日,5月に竣工した後,一度もフォローできていなかった東京のお客様の家に行くことが出来ました.

5月末から今まで,というと,肌寒い梅雨が約1.5ヶ月,猛暑が1ヶ月といった感じでしょうか.

やまめが植えた樹や草花はこの季節の変化について行けているのか,へばって消えてないか,お施主さんは喜んでくれているのか,嫌になっているなんていうことはないのか・・・・

と,イタリアから帰って毎日考えない日はなかったのですが,ついに訪問出来ました.


庭をのぞくまでドキドキしていたのですが,何とか緑は定着していたようです.

少し前まで相当雑草に被われていたようで,陰になって消えたものも多少あったようですが,その中でもたくましく生き抜いたもの,順調に生育したもの,生育しすぎのもの,手入れしたいもの,色々でした.



upお施主さんの希望によってハーブと野菜のエリアになったはずだったんですが,

今はシソ(丈1メートル!)とトマトtomatoが王様に.

足元には宿根ロケットと赤長チコリが消えずにたくましく生きていました.



角のヤマボウシの足元(up真ん中左側)には,タネを蒔いたディコンドラが鮮やかな緑の絨毯を作っていて,間からギボウシが気持ちよさそうに葉を出していました.

となりのハマナスもシュートをたくさん出し,見違えるように活き活きしていました.

お施主さんは,ブラックベリーやトマト,パーゴラのゴーヤの収穫が楽しみということで,マメに庭に足を運んでいるとのことでした.

ディコンドラで雑草を押さえるはずが,それ以前から出ていた雑草の芽には勝てず,雑草の下で密かに絨毯を作っていったようです.

たぶん,これからは雑草が減っていくことでしょう.

今までは奥様が植物関係を頑張っていたのですが,最近はご主人も草取りに手を貸してくれるようになったという,うれしいおまけも生まれました.

「老後の楽しみが色々と増えましたsymbol7」とニコニコしながら言われ,今まで不安に思っていた気持ちがふわ~っと晴れました.

秋に手入れに伺って,春に向けての植栽を提案できたらいいなぁと思っているところです.




素敵な出会い

2010-08-11 | ノンジャンル
「次回の打ち合わせはみどり濃きセヤゾーラ スズキ荘にて行う.」

こんなメールが先週師匠からきました.


ちょっとクスッとした後,早速,緑いっぱいの景色を想像して楽しい気分になりました.


ねこまたさんと3人で巨大植物園の草本類植栽計画を立てるため,集合しました.

師匠のお仕事を手伝うときは現場か,資料のやりとりをして自宅で図面・書類作成が基本なので,今回初のお宅訪問symbol7です.




みどり濃き・・・・とありましたが,いきなり緑のカーテン(ゴーヤ)が目に飛び込んできました.



おぉ・・・これが本当の緑のカーテンというものかkirakira2と,感心しきりで,目にも涼しく効果抜群なことがわかりました.

そして,

広いお庭の一部.

奥様が丹誠込めて,しかも楽しみながら育てている緑達の空間.



やまめはこの時期,水やりだけをかろうじてやっている程度で,とても庭をきれいに保つことが出来ないのですが,ここには美しい花がたくさん咲いていて,気持ちのいい植物の湿度を感じました.

お庭だけでなく,家の中も季節感を大切にしたり,窓から見える景色を考えたり,古き良きものをうまく空間の中に取り込んだりと,「丁寧に生活する」ことを教えていただいた気がします.

丁寧に,きちんと向き合って生活すること・・・

なかなか難しくて出来ませんyellow22symbol6

憧れつつも,まだまだ100点満点中10点くらいなダメ度です.


こんな感じの生活空間が素敵!と具体的な景色(ディスプレイ)を見て思うことが,自分がどうしたらいいかという方向性をもたらすきっかけになることがあります.

庭も一緒だと,師匠.

やはり,実際に見ること,その場に立つこと,感じることが大きく心に働きかけてきて,気づかなかったことに気づく・・・・

その繰り返しの先に自分の望むスタイルの実現がある・・のだとすると,ますます色々なものを見て,素敵な人に出会って,感じる機会を増やしたいなと思います.



今日は,仕事に行ったのですが(もちろん目標達成),ライフスタイルに影響する感性に何かがしみ込んで帰ってきた気がします!!!






園芸に不便な環境

2010-08-10 | 植物
アルバイト先で,先日講師の先生からいただいた寄せ植えの植え替えをしました.

ついでに事務所にある観葉植物エバーフレッシュも植え直してあげました.

地上38階のオフィスビルで土作業・・・

絨毯のようなものが貼ってある廊下の片隅にビニールシートを敷き,水をバケツにくみ,ほうきやちりとり,ぞうきんなど,汚れを神経質に気にしながらの作業でした.

寄せ植えは苗の元気がなかったので,根洗を行ったため,余計どろどろになりました.

外でやったら30分もかからないのですが,泥水を捨てるところもなく,古い土も分別して・・・なかなか大変な作業になってしまいます.

何が一番大変だったかというと.

事務所の部屋の前の廊下にお店を広げて作業を開始しだしたとき,向こうからキャビンアテンダントのような格好をしたきれいなお姉さんが微妙な微笑みを浮かべながら近づいてきて,

「あの~・・・テナントの方でいらっしゃいますか?」

「はいっ!!yellow12

「あっ・・・(許可なく業者が作業しているんじゃないのね,という顔で)では,ずっとこの状態ではないですよね?」

「も,もちろんです!すぐに片づきますので~aliensymbol5symbol5

「ではよろしくお願いしますね」(といってニコニコ微笑みつつ立ち去り)


そう,協働のビルで勝手なことをしていると不審に思われるか怒られるか,みたいです.


それから更にスピードアップして植え替え完了したのは言うまでもありません・・・



エバーフレッシュ(マメ科ピトーケロビウム属)の花up

学名:Pithecellobium Confertum

別名:アカサヤネムノキ

赤いさやに黒い実がつくことから.
日中は葉を広げ,夜は,葉が閉じる.

花は直径3センチくらいの鞠のようで,かわいいですね.

実がなるかどうか観察しようと思いますkirakira2




夏から秋の気配

2010-08-08 | フラワーアレンジメント
今日はフラワーアレンジメントのお稽古日でした.

今日のテーマはこの時期にふさわしい花束.

中心にバラ,ケイトウでモザイクブーケを作り,周囲にユキヤナギ,コデマリ,ハンゲショウ,ブバリア,ワレモコウ,ワックスフラワー,ナルコ,ブバリア,ゼラニウム,レモンリーフ,スモークグラス,ラステリアを使ったものです.



モザイクブーケは同じ色の花を小さなかたまりとして花の色のグラデーションを楽しむ手法.

なかなかきれいなグラデーションにならないところが難しいのです.

さらに,横から見て以下に平らに,凸凹なく花を組めるかが重要ポイント.

「ツルッツルニ,シテクダサイネ~」と,ローラン先生.

何度も注意されて手直しされました.



それぞれ形の違う花で真っ平らに揃えるというのは,簡単そうで実際にやってみると難しいのです・・・



ラウンドを保ちつつ,モザイクブーケの外側に枝ものやグリーンを入れていきます.

今日の素材はハンゲショウやコデマリ,ユキヤナギなど,何となく夏の庭先の緑をイメージしているようです.



upローラン先生の作品.

最後にツルも使ってよりナチュラル感もプラス.

downやまめの作品.



何が違うかな~と,比べてみれば,外側のグリーンのバランスが全く違いますね・・・alienase2

先生のブーケは全体的に均一で円になっているから,とても安定感を感じますが,やまめのブーケはしまりがない感じ.

言い訳になりますが,ブーケを作るうちにどんどん大きくなっていきますが,このくらい大きなブーケになると,腕の長さが足りない分,全体のバランスを捉えるのが難しいのです.

ちなみにつるがいい加減にかかっているように見えるのは,この写真をとる直前にイスから真っ逆さまにブーケが落ちてしまったからです.

とりあえず,逆さになっても壊れない,丈夫な花束完成ですkirakira2