隠れ茶を守る会 ブログ

茶処静岡の安倍川最上流、幻の銘茶の産地「梅ヶ島」の荒れゆく茶畑を・茶業を・景観を守るために活動を始めました。

お湯って冷まさないといけないの?(美味しいお茶の淹れ方)

2010年05月28日 | お茶レシピ・お茶雑学

お湯は冷ましてから使う・・・って言いますが

◆一体何度まで冷ませば良いの?

これは、茶葉によって様々で一概に言えないってことが分かりました。
概して、玉露や高級煎茶ほど湯温は低い方が美味しく淹れられるようです。

◆ではどうして冷ます必要があるの?

お茶の味は<うま味・甘味>と<苦味・渋味>のバランスで決まります。
これらの素<アミノ酸類>と<カテキン類・カフェイン>の溶け出す温度が
違うために‘温度’が重要になる訳です。

<アミノ酸類> 低温でも直ぐによく溶け出します
<カテキン類> 低温では溶出しません 溶出はジックリ
<カフェイン> 低温では溶出しにくくジワジワ 高温では直ぐに溶出

ですから、低い湯温で「うま味・甘味の強い&苦味・渋味の弱いお茶」
となり、高い湯温で「苦味・渋味の強いお茶」となる訳です。

では、‘隠れ茶’の場合は?
‘隠れ茶’の生育場所は、写真でお分かりのように高冷地です。
春の日差しを少しずつ受け、ゆっくり生長し新芽もとても繊細な
みる芽(静岡方言)です。玉露は人工的に遮光してみる芽にし立て
ますが、梅ケ島では霧や環境で自然に遮光がなされています。
ですから、淹れ方はほとんど玉露と同じ=低い温度 となります。

味の決め手【温度】【浸出時間】は、いろいろ試してみて、
あなた好みの “私の淹れ方”を発見してみてください。

ちなみに、私の‘隠れ茶’の淹れ方は
【50度に冷まして70秒待って】で旨味・甘味をしっかり
感じつつカテキンの渋みをほのかに感じ、山の香とみる芽の香を味わ
いながらとても美味しく飲んでます。あ~幸せ!
(デモ、まだ慣れないので、水温計とストップウォッチが必需品です!)

水は「軟水」が香と味を壊さないと言われていますので、日本の水道水
を浄水器を通して、または日本の水のペットボトルを使います。

 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『チルチンびと』別冊31号・... | トップ | レシピご紹介 »
最新の画像もっと見る

お茶レシピ・お茶雑学」カテゴリの最新記事