時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

うた魂♪

2008-10-17 | 映画
北海道・七浜高校女子合唱部の荻野かすみは
七浜高校合唱部ソプラノパートリーダー
歌っているときの自分が大好き
自意識過剰の認識不足ってやつです

ある日
かすみは
密かに憧れていた生徒会長・牧村純一に
写真を撮りたいと頼まれます
快く承諾したかすみは
合唱コンクールの北海道予選壮行会で
はりきって歌います



牧村は
表情豊かに歌うかすみの姿を無事カメラに収めます

撮影を頼まれたかすみは
自分のことが好きなんだ!
と有頂天になっていたのですが

出来上がった写真を見て
唖然としてしまいます

歌っている自分の顔が
余りにも‘変’だったからです



「産卵中の鮭みたい」
と牧野に言われ

追い討ちをかける様に
その写真が生徒会新聞に載せられてしまい

牧村に思いを寄せる青柳レナにも
「あんたの歌っている顔って‘変’
 あたし あんたの事 昔から嫌い 自信過剰で才能と顔に自惚れてて
 世界で自分が一番って思ってるのがありありで…」

とどめの一発二発
いえ三発

呆然自失
ショックを受け
自身を無くしたかすみは
合唱部顧問の産休代員・瀬沼裕子に
退部を申し出ます



瀬沼先生に
「荻野さんの人生だし 辞めたいのなら辞めちゃえば?
でも ラストステージはあった方がいいわよ
夏祭りの合唱祭には出なさいよ」
と言われ
しぶしぶステージに立ちました


合唱終了後
かすみは
自分のやる気のない態度を見ていた
湯の川学院高校ヤンキー合唱部の番長・権藤洋に

「合唱なめてんじゃね~よ」

と怒鳴れてしまいます



しかし
湯の川学院のソウルフルな合唱を見たかすみは
合唱への素直な思いが蘇ります

そして
自意識過剰の認識不足だったかすみは
合唱部での先輩としての役割や
ソプラノパートリーダーとしての自覚に目覚めていきます

歌の素晴らしさを
みんなで歌うことの楽しさを
心から感じるのでした

確かに
コーラスの人達の表情って
独特ですよね
以前から小生も思っていました
変とか可笑しいとは思わないけれど
自己陶酔してるな~
って思ってました ハイ…



「天然コケッコー」以来
久しぶりの夏帆ちゃんです

今回の役は
自意識過剰の認識不足のかすみです
自分を見つめ
次第に
周りの事に目を向け始める
そして
色んな事に気づき始める女の子を演じています

頑張って出していたし
湯の川学院高校ヤンキー合唱部のメンバーに
ガツンと一発言い切るところも
良かったです

でも
眉毛が妙に薄くて
顔がぼやけているのが
気になってしまいました



湯の川学院高校ヤンキー合唱部のメンバーが
外見に似合わず
非常に礼儀正しく
かつ
真剣に合唱に取組んでいて
そのギャップの落差が
面白かったです

最後の優勝高によるアンコール曲「あなたに」を
会場全員で歌ったシーンは
単純に感動してしまいました
学園青春モノに弱いσ(^^;) っす

この映画
σ(^^;) は結構好きかも





リリィ・シュシュのすべて

2008-10-16 | 映画


田園の景色がわりと綺麗な地方都市
中学二年の自分・蓮見雄一の家は
実の母親と
新しい父親と
その連れ子の弟との4人家族
でも
もうすぐ5人家族になる

学校ではいじめを受けている
窒息しそうな毎日

そんな自分にとって
リリイ・シュシュだけが「リアル」

自分の部屋に閉じこもり
膝を抱える



~回想~ 1999年 十三歳

リリイすら知らなかった時代
それは
自分にとってバラ色の時代だった

中学生になった自分は
星野修介と同じクラスになる

新入生代表で答辞を読み
勉強も出来る
そんなスーパーマンのような星野と自分は
同じ剣道部に入っり仲良くなった

ある日
剣道部の仲間たちと野球部の応援に行った自分は
久野陽子に再会した

夏になり
剣道部では三年生が引退
厳しい練習にへとへとになる自分たちは
合宿が終わったら
みんなで沖縄旅行にいこうと計画する

そして
秋葉原でカツアゲしていた不良たちから
金をまんまと横取りし
西表島に旅立った

南の島で
夏休みを満喫する自分たち

でも
そこで星野は
溺れかけ
追い討ちをかけるように
旅で出会った学生の交通事故現場に
遭遇してしまう

そして
不吉な予感を連想させながら
旅は終った



新学期

星野は豹変した

クラスの飯田と辻井を子分に従え
すっかり人が変わってしまった星野

剣道部にも顔を出さなくなった

そして自分は
星野のイジメの対象となった

自分が主宰する
リリイ・シュシュのファンサイト
「リリフィリア」の中だけが
本当の居場所

‘フィリア’と言うハンドルネームの自分は
その中で
‘青猫’と名乗る
リリイファンと知り合い
心を通わせていく

 

~回想~ 2000年 十四歳

二年生になった今でも
ひったくりや万引きをしては
星野にお金を上納している自分

ある日
自分は
星野から新たな仕事を言い付けられる

それは
同じクラスの津田詩織を尾行するというもの

そこで
自分が知ったのは
津田が
星野に援助交際をさせられているという事実

以来
自分は
津田の見張り番として行動を共にするようになる

自分にとって
息のつまる学校生活での唯一の光
それは
二年生になって
同じクラスになった久野陽子の存在だった



成績も良く
ピアノの腕前も学校一の久野は
男子からの人気も高い

ちょうど学校では
校内の合唱コンクールを控えていた

久野の存在が面白くない
神崎すみかを中心とする女子一派は
久野に反発し練習をさぼっていた

学級委員長の
佐々木健太郎は困惑するが
久野から
アレンジを変えた課題曲の譜面を渡される

それは
ピアノなしバージョン
つまり
アカペラでの合唱だった

久野が
ピアノを弾かないことで納得した神崎一派たちも参加し
合唱コンクールは成功した

でも
その編曲をしたのが
久野だったと知った神崎は…



12月8日

チケットをゲットした自分は
リリイ・シュシュのライブが開催される
渋谷キャトルヘ向かった

そこで
‘青猫’と会う約束をしていた

ところが
そこにいたのは星野だった

自分が
リリフィアの管理人であることに気づいていない星野は
自分からチケットを奪うと
ひとりでライヴを満喫した

会場に入ることの出来なかった自分は
ライヴ終演後の雑踏の中
どさくさに紛れて星野を刺し殺した

自分にとって
リリイ・シュシュだけが「リアル」

いままで誰も描けなかった
十四歳の世界がここにある

そして2001年

十五歳になった自分は
淡々とした日々を送っている



偶然?
とは言え
一度死にかけた星野は
その直後
本当の死を目の当たりにする

このことが
星野の人生感と思考回路に
劇的な変化をもたらした事は言うまでもない
PTSDと言うのは大げさだろうか

「沖縄の言い伝えでは
 ヒトには7つの魂がある
 おまえは二つも落としたからあと五つしかないぞ
 この島になにか悪いモノ持ってきたんじゃないか」 

‘死’に対する絶対的な敗北感

プラス
地元の住人が発したこの言葉は
星野にとって
圧倒的なまでの‘死’に対する
畏怖としてインプットされた

絶望的な未来

これまで
抑圧・抑制していた心の感情が
一気に爆発してしまった

闇の迷宮に入り込み
ひたすら落ちていくだけの星野…

≪死のうと思いました≫
≪何度も 何度も≫
≪でも 死にきれなかった≫
≪堕ちる!堕ちる!堕ちる!≫
≪永遠のループを≫
≪落下し続ける≫
≪だれか!≫
≪僕をたすけて!≫
≪ここらか連れ出してくれ!≫

同じ心の闇を共有していた
‘フィリア’と‘青猫’



雄一の衝動は
‘青猫’が
星野であると知った瞬間に生まれた

思いを寄せる久野陽子を傷つけた星野
津田詩織を死に追いやった星野
自分を虐げ続けた星野

それらの感情が
一気に向けられたのか

リリイ・シュシュの世界を
冒涜したことに対する報復か

己と同じ闇を持つ‘青猫’の存在を
消去することで
自己の崩壊を食い止めたのか

いや
‘青猫’に
救いの手を差し伸べたに過ぎないのか

雄一の世界では
殺意に
如何なる意味があったのだろう

リリイ・シュシュのエーテルは
穢されたのか
穢れが回避されたのか

ともかく
‘フィリア’は
再び呼吸を始めた



暗い気持ちを抱え込んだまま
終わらせないのが凄い

救いようのない結末なのに
夕日に照らされた音楽室で
ドビッシーを奏でる久野陽子と
それを静かに見守る
雄一の姿には

一瞬
不確かだけれど
未来があることを予感させる
希望や救済を連想させる

田園の中で
リリイ・シュシュに聴き入る雄一
空に舞う凧
秋の光
久野陽子が淡々とピアノを引き続け姿
そしてピアノの音色

岩井俊二が作り出した
これらの映像美が
救いをもたらす



最近の十四歳って
こんなに過酷な現実と向かい合ってるの?
心に闇を抱えているの?
怖え~よ~
学校で平穏な生活送る人って
少ないんでしょうか?

自分が十四の時だって
そりゃ~
明るい未来を想像したり期待するより
焦燥感や未来に対する絶望感の方が強かったけど

自分の居場所…
そう言えば
あるようでなかった
自分の部屋に独りでいるときだけが
唯一だったかも

気持ちをぶつけられる大人…
一応いたか
ある事実を知ってから
信じられなくなったけど

親との関係…
あれが家族と言えるのかどうか…

日光の猿みたいに
ミザル・イワザル・キカザルを決めこんで
生活してた気がする

そうすることで
平穏な生活を送った
少数派に属していたんだった…

第一線で活躍している俳優さんが
ちらほら見受けられました
皆さん
顔立ちが初々しいと申しますか
フレッシュさん特有の‘輪郭の不確かさ’が
いいですね~

とは申せ
内容はいたって重い
青春に光があるなら
闇もまた存在することを知る
そんな作品です





マシュー・ボーン『シザーハンズ』

2008-10-15 | 舞台/役者


「Edward aux mains d'argent」

観劇して参りました
マシュー・ボーン振付・演出でございます
マシュー・ボーンと言えば
「白鳥の湖/Swan Lake」
アダム・クーパーでございます!
パリで
マシュー・ボーンの作品にお目にかかれるとは
光栄でございます

1990年に
ティム・バートン監督
ジョニー・デップ主演
で映画化されております
ご存知ですよね(多分)



プログラムに
ストーリーが載っていないので
σ(^^;) の勝手な解釈を書きますね


愛する一人息子エドワードが
庭で何故か鋏で遊んでいると
その鋏に雷が落ちて
死んでしまいます

息子の死を悲しんだ発明家の父親が
人造人間のエドワードを作ります
そして彼の好きだった
形見の鋏を手にして…

幸せに
暮していたある夜

発明家の家に
町の有力者の放蕩息子と
その仲間が押し入り
格闘しているうちに
発明家が心臓発作か何かで
死んでしまいます

一人残されたエドワードは
家に入って来た人間を追ってか
孤独を紛らわせる為か
とにかく
町におりてきます



そして
町でとても優しいペグ夫人と出会い
一家に受け入れられます
始めは
敬遠していた町の住人達も
次第にエドワードを受け入れ

エドワードも
‘エドワード・サロン’
なんて店を開き
植木を綺麗に整えたり
ペットの毛を刈ったりして
人気者になっていきます


エドワードは
ペグの娘キムに淡い恋心を抱きます
そしてキムもまんざらでもない

ある日
エドワードは
ペグ一家の庭に
大きな氷を設置して
キムをモチーフにした
天使の氷像を作ります

削られた氷が雪のように舞い落ち
それを見たキムは
とても喜びます

しかし
キムに思いをよせる
町の有力者の息子は
これが面白くない



そして
その年のクリスマスの夜

放蕩息子に
シコタマお酒を飲まされたエドワードは
フラフラになり
ついでに突き飛ばされて
町のクリスマスツリーに激突!
感電しそうになります

それを助けようとした
キムの弟の顔に
エドワードの鋏の刃が…

その現場をみていた町の人々は
放蕩息子の陰口にも踊らされ
エドワードに辛くあたります

故意でなくても
仲良くしてくれた
キムの弟に怪我をさせてしまったショックもあり
エドワードは
町を逃げ出します

キムがその後を追いかけます



辿り着いたのは
エドワードのお墓でした

キムは
自分の思いをエドワードに告げ
二人は
とても幸せな気持ちになります



そこへ
放蕩息子と町の人々がやって来て
二人を引き裂こうとします

追い詰められたエドワードは
鋏の一部を残したまま
姿を消してしまい
残されたキムは
悲しみに打ちひしがれ
家族の元へ帰って行きます



これ以降
誰もエドワードの姿を見たものはいません
でも
今まで降った事のない雪が
毎年冬になると
降るようになりました

と言う
感じで幕を閉じました

ダンスに関しては
素人なので
批評は出来ませんが

エドワードが
町のお色気マダムに言寄られる
と言うような場面もあり
楽しめました

映画でストーリーを知っている事もあり
最後の
町に深々と雪が舞い落ちる場面は
ジ~んときました

フランスの有名なディレクターさんが
観劇に来ていると
友人が教えてくれましたが

有名と言われましても
σ(^^;) には
全然解かりません(笑)

スタンディング・オベーション
拍手喝采
なかなか好評のようです


11月2日(日)まで
火~金 20:00、土日 15:00/20:00 月休
入場料:10~90€

Théâtre du Châtelet
2, rue Edouard Colonne 75001 Paris
M:Châtelet①④⑦⑪⑭
TEL : 01 40 28 28 40
www.chatelet-theatre.com

モンマルトルのブドウ収穫祭(夜の部)

2008-10-14 | 仏蘭西探訪(20区内)


色彩感覚&センスのギャップに
愕然としつつ

モンマルトルで
友人達(デンマーク&フランス人)の
ショッピングに同行



その後
これまたありえない
色彩感覚のロシア料理店に入り…

ソビエト連邦のロシア料理店は
みなこんな色をいているのだろうか (・・?



ロシアンビール(中瓶2本)を
独りで
ぐいぐい飲んで…

これは
普通のビールでした



美味い
ロシア料理を
食した次第です


すべてが赤まみれ

それぞれ別の料理を
オーダーしたつもりですが
見た目みな同じ



盛り付けや色取りを
目で見て楽しみ
舌で食材を味わう
と言う感覚…

ロシアにはないのか?



23時頃から始まる花火を見るために
サクレクールを
真下から見上げることの出来る
ポジションを確保するため



友人達と共にcaféに直行
時刻は

8時30分



去年は
ラグビーのワールドカップ
フランス代表の試合と重なっていたので
そんなでもなかったのに
今年は
人が多かった~

早めにcaféに来て正解



コーヒー1杯で
粘りました(笑)

去年の教訓を元に 
寒さ対策も万全

無風だったので
煙が残るから
花火が期待したほど
クッキリスッキリ見えなかったのが残念でした





今年で見納めだな~
と思いながら
デジカメに残すより
目に焼き付けて来ました



モンマルトルのブドウ収穫祭(昼の部)

2008-10-13 | 仏蘭西探訪(20区内)


今年もやってまいりました
‘モンマルトルのブドウ収穫祭’
10月11日午後から
出没して参りました

<

モンマルトルの郷土グル一プ
そして
フランス各地から集まったワイン愛好家たちが
地域の衣装を身に纏い
サクレクール周辺を練り歩くのであります



歩兵の服を着た子供たちの太鼓を先頭に
パレードが始まりました



そんだけです

<

コメントの書きようがござんせん



去年のblog見て頂ければ
衣装も同じだと思いますよ

でも
去年の写真は使ってませんからね(笑)



今年は
最後尾の集団(一見ただの酔っ払い集団)に
拉致され
しばしパレードに参加すると言う
ハプニングに見舞われましたが
楽しゅうございました



そして
サクレクール寺院をバックに
打ち上げられる花火を待ちつつ
モンマルトルの散策は続くのでありました



この風車は
「ラデの風車」と言うらしく
現在は
レストランとなっております
美味しいらしいです


千里眼 優しい悪魔

2008-10-12 | 読書


寝ずに読んでしまいました


スマトラ島地震のショックで
記憶を失ったインドネシア人女性
その莫大な財産を独占しようとする弟が
片っ端からあたった
記憶快復療法の可能性は2つに絞られた

不可能を可能にする
メフィスト・コンサルティング・グループのダビデなる男
そして
千里眼の異名をとる岬美由紀
今ここに因縁の2人の運命が交差する

歴史を意のままに操るダビデの隠された日常と生い立ちが
初めて明かされる
書き下ろし新シリーズ第9弾


前編は
別々のクライアントから依頼を受けた岬美由紀とダビデが
同一症状の心的外傷に対する対処が交互に描かれ
一軒
なんの繋がりもなさそうに思えた出来事が
磁石のように互いを引き寄せあいます

氷山の一角が
徐々にその全貌を明らかにしていきます

いつも通りの展開ですが
毎度のことながら
ハマってしまいました

相変わらず忙しい岬さんですが
臨床心理士として
職務を全うしています
しかも
意外や意外
規律に従って(笑)

ですが
ノン=クオリアと
マインドシーク・コーポレーションの
ジェニファー・レインが絡んできて

とどめは
メフィスト・コンサルティングそのものと言っても過言ではない
クローネンバーグ・エンタープライズの特別顧問・ダビデの登場

四者絡み合って
下巻へ続く




メフィスト内企業
マインドシーク・コーポレーションのジェニファー・レインは
本社から最後通告を突きつけられていた

美由紀を亡き者にしない限り自身の命はない
ジェニファー最後の48時間カウントダウンが始まった!

一方
活発化するノン=クオリアの動きにより
ついにメフィストにも史上最大の危機が忍び寄る

絶体絶命のダビデのとった方策は?
そして美由紀の決意とは?
新シリーズの到達点にして最高傑作


読みの浅い小生は
ダビデと生死をかけた結末になるのかと
安易に考えておりました

全然違っておりました

あろう事か
ダビデと岬がダッグを結んでしまいました

メフィスト・コンサルティングと手を組んだのではなく
あくまでダビデとです!

全編を通して
岬以上に
ダビデの活躍が目覚しい

「われわれと理念を同じくしない者とは手は結べん」
「理念は同じよ あなた個人とはね わたし人道主義と博愛主義をこよなく愛してる
 あなたもそうだと わたしは信じてる」
「呆れた妄想だな きみが私の何を知っている」
「誤魔化しても無駄よ わたし セルフマインド・プロテクションにも慣れてきたの…」

ん~
岬さんあなたは正しい
ダビデは
‘優しい悪魔’でした

「美由紀の正体」
「シンガポール・フライヤー」
「千里眼の復讐」
そしてこのシリーズと経て
岬は自我を取り戻り
原点回帰を遂げました

そして
ダビデによって
与えられていた安息の日々と決別し
メフィストを超越した存在として
岬美由紀さんは
新たな一歩を踏み出しました

解説によりますれば
ダビデの実質的に最後の登場作であり
メフィスト・コンサルティング篇に一区切り…とか?

妄想癖を駆使して
来年の新作を待つとしよう

って
要領を得ない文章になってしまいましたね

本の好みは千差万別なので
小生が
あ~だこ~だ
書かなくても
千里眼シリーズファンの皆様は
既に
読み終えてますわな(笑)

ご馳走様でした


彼氏

2008-10-12 | 仏蘭西探訪(20区内)
です!
ソフィーの(笑)

土曜日は
サクレクール寺院の裏側にある18区地区のぶどう園のお祭り
‘ぶどう祭り’でした

昨年に引き続き
行ってまいりましたσ(^^;)
イザベル
セシル(デンマーク)
とσ(^^;)


夜の花火の部から
ソフィーと
彼女の彼が合流

ちなみに
それぞれ彼氏がいます



今回のパレード
最後尾のグループ(枚目の写真)に
拉致されて
しばし一緒に行進しました

去年の教訓で
めちゃ寒さ対策したお陰で
全然寒くなかったです
夕食では
ロシアの瓶ビール2本(中瓶)
飲んだんで
口もよく回ってね…

自分が理解してるか
相手に理解されているか
解からんフランス語&英語で
ず~とセシルと話をしてました

やっぱり
アルコール飲んでた方が
あたしって喋るみたいです



パレード見た後の
試着の風景
買うわ買うわ二人とも(笑)

選ぶセンスと言うか
好みと言うか
驚くほどσ(^^;) と違うヨーロッパ人…
この差は
なんとも埋められな


チームボーイ

2008-10-11 | 映画



1866年
イギリスのマンチェスター
発明一家に生まれ育った少年・レイのもとに
ある日
アメリカで研究を続ける祖父・ロイド博士から
謎の金属製球体‘スチームボール’が送られて来る

ところが
それを狙う‘オハラ財団’が現れ
レイはスチームボールごと
連れさらわれてしまう



レイが連れて行かれたのは
万博開催を間近に控えて沸き立つ
ロンドンにあるオハラ財団のパビリオン

そこで
祖父・ロイド博士に死んだと聞かされていた
父・エディと再会したレイは
父から
科学が人類にもたらす幸福と
世紀の発明である
スチームボールが擁する
エネルギーの威力の素晴らしさを聞かされる



父・エディに感化されたレイは
‘スチーム城’の開発の手伝いを始める

しかし
それを邪魔する者がいた
なんと
祖父・ロイド博士…



祖父・ロイド博士から
オハラ財団が万博を利用して
最新鋭の戦争兵器‘蒸気兵’を
世界各国の軍事関係者に売り出そうと
企んでいる事を聞かされたレイは

‘スチームボール’の一つを奪い取り
パビリオンから脱出を試みる



祖父・ロイドの指示に従い
エディとその科学観を巡って対立する
ロバート博士の元へ
‘スチームボール’を届けるものの

ロバート博士も
真の意味で科学の力を人々の幸せのために
用いようとはしていなかった



科学の力を
戦争に用いてはならない

祖父・ロイド博士と共に
‘蒸気兵’を
阻止しようとする
レイであったが

オハラ財団のパビリオンの中から
不気味な物体が忽然と現れた

父・エディの操縦する
スチーム城が
ついに発動したのだ



パビリオンの内部が
スチーム城の本体であり
それ自体が
兵器だったのだ

科学の前に
世界が平伏している

だが
2つしかないスチームボールでは
スチーム城を
完全に可動させるには
パワー不足

揚力を失ったスチーム城は
爆発寸前

このままだと
城は爆発
ロンドン市街は廃墟と化してしまう



果たしてレイは
スチーム城の暴走を
止めることが出来るのか
ロンドンの街を救えるのか



ロイド博士
何故
貴方はターザンのような格好なの?(笑)



(/_;)
舞台の鈴木杏さんは
実に素晴らしい
舞台の彼女は輝いています
ハッキリ言ってファンです

でも
声優は…

これっきりにして下さい
声で別の人格を演じる人を
声優と呼ぶのです

台本読めば良いってもんじゃないんです
‘鈴木杏’そのまんまの声が耳障りだった…

自分が楽しんでどうすんの?



小西真奈美さんの方が
全然
声優してたと思います

津嘉山正種さんの声は
いつものことながら
素敵…



この作品は
科学の力を巡る
善と悪の戦いのような気もしますが

科学を人々の幸せの為に
役立てようと
純粋に思っているのはレイだけで
他の人間は
根本的に科学兵器を我が手中に収め
私利私欲に利用しようと
しているようにしか思えない



正義を貫こうと頑張っていたのは
レイ一人だったような…

でも
母親がレイを逃がそうと頑張ってんのに
入り口付近で
おかあさん早く~
とか言って
もたつくところとか

後半も
さっさと逃げろって言われてのに
この期に及んで
じいちゃんもとうさんも
みんなで逃げよう~
と甘ったれ小僧に戻るところ

レイの優柔不断さかげんとか
癇に障る台詞が目立った

とにかく
杏ちゃんの声したレイが
何か言う度に
不愉快な気分になって
テンション下がりまくりました(笑)



映像は綺麗ですけど
「AKIRA」のインパクトや独創性と比べると
物足りない感じがします

アニメ作品を見るときは
最初に
声の出演者が誰かを
確認してから
見た方が無難かな~

声は重要よ!
作品の雰囲気ぶち壊すもの




猫の恩返し

2008-10-10 | 映画



その日は朝からついていなかった
ハルは鳴り響く目覚ましの中
遅刻間違いなしの時間に起きてしまう
慌てて学校に駆けつけるも
すでに授業は始まった後
おまけに
気になる町田君の前で恥をかかされる始末

親友のヒロミと
愚痴をこぼしながら下校していると
トラックに轢かれそうになっていたネコを発見

間一髪で
ヒロミのラクロスラケットで救い出した
ところが
そのネコは
立ち上がると
人間のようにしゃべって礼を述べ
唖然とするハルの前から去って行ったのだった



しかし
これはそれから起きる事件の
ほんの序章でしかなかった

その夜
ハルの家の前には
どこからともなく
沢山のネコが集まってきた
そして
その猫たちが見守る中
猫行列と共に「猫車」に乗った猫王が現れた

昼間の猫は
この猫王の王子だったのだ

猫王はハルに
王子を助けた恩返しに幸運を授けようと告げ
楽の音と共に去っていった



翌日から
おかしなことが起こりはじめた
ヒロミの家に
ラクロスのラケットが山積みされ
自宅の庭は猫じゃらしだらけ
学校の下駄箱には
ネズミのプレゼントが届けられる

愕然としているハルの元へ
猫王の側近が現れた
ハルを猫の国に招待するという

そして混乱したハルは
何がなんだか分からない内に
猫王の王子ルーンの妃になる
約束をさせられてしまったのだった



困っているハルの頭上から
不思議な声が響いてきた

「ハルちゃん、猫の事務所を探して」

ハルは
その声に誘われるまま
街の野良猫
ブタネコのムタに出逢い
不思議なドールハウス街で
人形バロンと対面する

その時夕日が差し込み
バロン(フンベルト・フォン・ジッキンゲン)は
たちまちネコの男爵に姿を変えたのだった



猫の事務所に入ったハルは
バロンの仲間ムタや
大ガラスのトトたちに
事のあらましを説明する
バロンは
ハルのために猫の国へ乗り込み
何とかしようと約束した
その時
事務所の戸が
「トントントン」と叩かれた

ハルもバロンの言葉に安心したのか
無造作に扉を開けた
猫王の側近!
と思うまもなく
猫の大群が乱入し
ハルは
猫の国へ連れ去られてしまうのだった
後を追うバロン、ムタ、トト

ネコの国では
着々と婚礼の支度が進んでいた
ちやほやされるハルは思わず

「猫の国もいいかも…」

と何気なく考えてしまう



その時
ハルにはヒゲが生え
耳はネコになってしまった
夜明けまでに
この世界を脱出しなければ
ハルは
本当に猫になってしまうのだ
その時バロンが颯爽と登場します

非日常の世界で満足し
本来自分の居場所である‘現実’に
戻ることをためらうハルに対し
バロンは何度となく語りかけます

「自分の時間を生きるんだ」

とかく現実逃避しがちな私たちの心に
バロンの言葉は
どう響くのでしょうか?

そして
ハルは無事人間の世界に戻ることができるか?

                  「CINEMA TOPICS ONLINE」より引用



発想も面白いし
バロンやムタの他に登場する
猫ちゃんたちもとても魅力的
画像も綺麗

だけど… 

主人公が
優柔不断な性格だと
駄目なのかあたしは?

それに声…

ジブリ作品だけに限らず
吹替えにも
最近
タレント起用しますよね?
疑問です!

「もののけ姫」は例外中の例外

変な先入観持ち過ぎですかね
σ(^^;)

ちなみに
好きなジブリ作品(宮崎駿作品)で好きなのは

「風の谷のナウシカ」
「天空の城ラピュタ」
「もののけ姫」
「ハウルの動く城」

少ない?

(^_^;)ゞ




耳をすませば

2008-10-09 | 映画



月島雫は
明るい読書好きの少女
作詞なんかも手がけているらしく
文才はかなりありそう

そんな雫は
学校の図書館
市立図書館と片っ端から物語を読みまくってます

ある日
雫は貸出カードに‘天沢聖司’
という名前を発見し
それ以来
良く注意してみると
雫の読む本には必ず先にその名前があることに気付きます

そして
雫の心の中で‘天沢聖司’は
憧れの人となっていくのです



そんなある日
ひとりの少年と出会います
少年は中学を卒業したらイタリアへ渡って
ヴァイオリン職人の修行をするという
未来のビジョンをしっかりと持っている人物でした

そして
彼が
あの貸出カードの‘天沢聖司’であったことを知ります

将来のことを
もやもやとしか考えられない雫は
同じ年齢にして
目標に向かってしっかり歩いている聖司を見て
すっかり感心してしまいます

自分もちゃんと将来に向かって歩かなければ…



そして
受験生にとって最も重要な時期に
雫は
自分の力を試すことにします
全てが曖昧な自分へのコンプレックスと
焦りに引き裂かれながらも
彼がちゃんと歩んでいるのだから
私もちゃんと歩まなければと…

2ヵ月間後
イタリアでのお試し修行を終え
帰国した聖司は
早朝の丘に雫を誘います

朝焼けの中で
「一人前の職人になったら、結婚してくれ」
と雫に告白します

そして
雫はゆっくりと頷くのです



中学3年生
はるか昔の事です
すでに
将来‘大人’になりたくないと思っていた頃です
将来のビジョンとか
夢を持つことなく
進むことに抵抗を感じて生きていた頃です

この作品を見ていて
ただただ羨ましいと…

眩しくキラキラしていた頃が
自分にはなかったなぁ~

四面楚歌で
流されるだけだった昔を
思い出したくない昔を
思い出してしまいました

今で歩いて来た人生
嫌いじゃないし
後悔はしてないけど

人生のリセットが可能なら
別の道も
トライしてみたいものだ
と思ってしまいました

とても綺麗な映像で
音楽も素敵です

キャラクターの声に
役者さんを起用されてます

σ(^^;) の場合
ジブリ作品は
好き嫌いがハッキリしてまして
この作品は…

生理的に受け付けないです