時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

包帯クラブ

2008-08-31 | 映画


関東近県の
青空が突き抜ける
それでいて
ちょっとたそがれた中都市

イマドキの女子高生‘ワラ’こと笑美子(石原さとみ)は
一見普通に学園生活を送りながらも
心の底に闇を抱えている
ふと出来心で
病院の屋上のフェンスを乗り越えた時
妙な関西弁を操る
入院患者の少年‘ディノ’こと井出埜辰耶(柳楽優弥)に出会う

手首の切り傷を
「料理している時に失敗して切っただけ」と言い張る
ワラの心の闇を直感的に見抜いたディノは
ワラの乗り越えたフェンスに
ワラの手首に巻かれていた包帯を結び付ける



それは
青空になびく白い旗のよう
そうしたら気持ちがなぜか
スゥーッと楽になったワラ
包帯って
心にも効くの!?
それが「包帯クラブ」の始まりだった…

関東近県の町を舞台に
傷付いた場所や風景に包帯を巻いて癒すという
「包帯クラブ」を結成した
高校生たちを主人公に描く青春映画
原作は「永遠の仔」の天童荒太の同名小説

                    「Cinemacafé.net」より引用



「包帯クラブ」のメンバーの
傷ついた場所や風景に
包帯を巻く行為は

凍りついた心に
ほのかな光をもたらす

縮こまってしまった心に
少しだけど
パワーを与えれくれる

思いの残った場所や風景と
「包帯クラブ」のメンバーを通して
再び対峙することにより
自ら再生の一歩を踏み出す

彼らから送られてくる画像には
「大丈夫だよ」
「貴方は独りじゃないよ」
と語りかけてくれる

ただの「偽善」や「自己満足」と
言い切れないモノを
ひしひしと感じてしまった



クライマックス

ディノの
荒唐無稽な行動に隠された
重く苦しい現実と
ディノ自身が対峙するとき
その傍らにはワラが…

そして二人を影から見守る
タンシオ・ギモ・リスキ・テンポの姿が…

う~何だかいいぞぉ~



人は
知らず知らずのうちに
他人を傷つけるモノ
そう考えると
何も出来なくなる
何もいえなくなる

自分の存在自体が
意味のないモノに思えてくる

でも
それと同じくらいに
知らず知らずのうちに
他人を救っているかもしれない
存在自体が
誰かの支えになってかもしれない

そんな風に
思えたら
なんかいいです

心に闇を抱えながら
耐えに耐える孤高のディノ

その難しい役柄を
柳楽優弥くん
見事に演じていたと思います

見ごたえのある
作品だと思います



ディノの自虐的行為を
真似するヤカラはいないと思うが
危険なので止めましょう

フライ ダディ フライ

2008-08-30 | 映画


おっさん 空を飛んでみたくはないか?

       はい とりあえずやってみます…



47歳
平凡なサラリーマンの鈴木一
彼が体験したひと夏の出来事とは―



夏休みの前日の終業式
高校生朴舜臣(パクスンシン)は
おっさんと出会った

自分の娘を傷つけた相手がいる高校に
包丁を持って乗り込んだのだ

しかし
その熱意もむなしく
おっさんは舜臣(スンシン)に一発で倒され気絶してしまう
さらに
おっさんの乗り込むはずの高校は
実は
隣の高校だった…

舜臣(スンシン)たちも気に入らない存在の
隣の高校の石原に一泡ふかせるために
舜臣(スンシン)たちは考えた
ひと夏
おっさんを特訓して
石原と対決させるのだ!
こうして
高校生達とおっさんの奇妙な夏休みが始まった…

 「CINEMA TOPICS ONLINE」より引用



ケガを負わされ
心を閉ざしてしまった娘のため
気は優しいが頼りがいのない
へタレ中年サラリーマン鈴木一が
奮起して
ボクシングチャンピオンの暴力高校生に
復讐を誓う

そんな彼を
アルジェリアの傭兵部隊にいたらしい
腕っ節の強い在日朝鮮人の高校生が
ちょっとした勘違いから
鍛えることになる

堤真一扮する
へタレ中年サラリーマン鈴木一が
娘に対する愛と意地も手伝って
ハードなトレーニングに耐え
一皮向けていく過程が実にいい

こんな堤真一見たくない!
と思わずにはいられない程
情けないへタレぶりを発揮していて
絶妙な笑いを振りまいているんだけど

頑張る姿に
ついつい声援を送ってしまう



岡田准一扮する
在日朝鮮人の高校生にも
人には言えない
心の傷があるんだけど
へタレ中年サラリーマン鈴木一と
接していくうちに
自から
一歩前に踏み出す勇気をもつ
そして
この二人の間に
擬似親子愛のような感情が芽生えてくる

夕日を背に
二人して並ぶ姿は
実に温かく優しい気持ちにさせてくれる


「おっさん 強くなって俺を守ってくれよ」

高校生舜臣(スンシン)のこの言葉は
彼だけの心の叫びではない
そんな気がした

岡田准一の役が
あまりにカッコ良すぎるんだけど
許せてしまう(笑)

‘喧嘩と暴力は違う 一対一のタイマン 素手が基本 ’
ごくせんのヤンクミの台詞じゃないけれど
確かにそうだわ…

鈴木一をサポートする
高校生達も
勝敗の賭けを企画する
ちゃっかりした今どきのガキンチョ

なんだけど

遥ちゃんのため鈴木家のため
奮闘する
心優しきガキンチョでした




「SP」でも
堤&岡田コンビの
活躍を期待します
息のあったところを見せてください

人のセックスを笑うな

2008-08-29 | 映画



19歳磯貝みるめ(松山ケンイチ)は
堂本(忍成修吾)の運転するライトバンの助手席から
トンネル中を全力疾走する幽霊を見た

っと思ったら
それは女の人だった

終電で乗り過ごしたうえに
足にマメを作ったらしい

堂本は
「荷台ならいいですよ」
と声をかけた

ジタバタしながら
荷台に乗り込むその人の格好が滑稽で
思わず
「大丈夫ですか~?」
と笑いながら
何故だか僕は
助手席を降りて
荷台に乗り込んだ

その人と別れる時
僕は
僕のビーチサンダルを進呈した

それから暫くして
僕たちは
再び出合うことになる
しかも
僕の通う美術学校の喫煙所で…



その人の名は
ユリ(永作博美)
新任のリトグラフ講師

同級生えんちゃん(蒼井優)が
バイト先している映画館に
ユリがやって来た
映画の話から
生ロバを見に行こうってことになり
二人してファミレスに行った

それから数日後
絵のモデルを頼まれたていた僕は
ユリのアトリエに行き
されるがままに
するすると服を脱がされてしまう
以来
20歳年上のユリにすっかり骨抜きにされ
2人で過ごす濃密な時間にのめり込んだ

そんな僕を
えんちゃんは
複雑な思いで見ていたらしいんだけど
疎い僕には
そんな事
解かるはずもない…



ユリの授業が休講になった
風邪でも引いたのかと思った僕は
学生課でユリの家を調べ
様子を見に行った


家から出てきたのは
おじさん
「サユリの学校の方?どうぞおあがり下さい…」
「サユリ?」

家にあがらせてもらって
おじさんと黄粉の和菓子を食べてたら
ユリが現れた

写真屋を営んでいるらしいおじさんが
お客の接客で席を外した隙に

「(ユリ)一人暮らしだと思ってた
 お父さんと二人暮らしなんだね
 ちょっと緊張しちゃったよ」
「猪熊さん?旦那さん…」
「ん?」
「あたしの夫…」
「えぇ!?」



人妻だし
旦那さんいい人そうだし
不倫だし
別れよう
もう会うのは止めよう
そう思いつつ
自分を抑えられない僕

ユリとの連絡を絶とうと
携帯を溶接するも
携帯の着信音が鳴ると
いてもたってもいられなくなって
寒さに凍えつつ
夜空の下
居るはずのないアトリエの前から
ひたすら
ユリに携帯をかけた



その頃
ユリは
えんちゃんを
バイト先の映画館から連れ出し
学校近くのファミレスにいた

「結婚してるって聞いたんですけど?」
「そうよ」
「みるめくんとは遊びですか」
「遊び?ん…付き合っちゃだめかなぁ~」
「駄目ですぅ」
「だって…触ってみたかったんだもん
「『だもん』って…」
「みるめくんに触ってみたくないの?」
「え~ 触ってみたいけど ん~どうしょうもないし…」
「やってみなきゃいいか悪いか解かんないよ」



溶接された携帯を見たえんちゃんは
唖然としてた

「携帯鳴ってるよ」
「電話に出たくなっちゃうから」
「出ればいいじゃん」
「出たら会いたくなる」
「ったくこんなことして…ばっかじゃないの」
「ほんと ばっじゃないの! ば~か」

アトリエに行った
我慢するの苦しかった
会いたかった
僕は
思いっきりユリを抱きしめた



でも
それは突然にやって来た
ユリが
学校も辞めて
僕の目の前から忽然と姿を消した

『キスも上手くなった』

そうユリは言ってくれたのに…

年が明けて
家に引篭っている僕を心配して
えんちゃんが来てくれた

「あたし 見たよ ゆりちゃん…」

僕は再び
ユリを探しはじめた



そして
僕は一つの結論に達した



会えなければ終わるなんて

     そんなもんじゃないだろう




最終兵器彼女

2008-08-28 | 映画
女優の深浦加奈子さんが
がんのため逝去されました
味のある素敵な女優さんでした
謹んで御悔やみ申し上げます



4月13日のblogで紹介した映画
原題:NIM'S ISLAND
日本語タイトル「幸せの1ページ」が
9月6日から日本で公開されます
チャーミングなジョディ・フォスターが
見られます



ドジで不器用な少女・ちせ(前田亜季)と
無愛想だけど気持ちの優しいシュウジ(窪塚俊介)
二人は小樽の同じ高校に通うクラスメート

ちせの突然の告白を受け
交換日記を始める事になった二人は
お互い戸惑いながらも
ぎこちない交際がスタートしていった



ある日
シュウジは
友人のアツシ(木村了)と
アケミ(貫地谷しほり)と一緒に札幌へ買い物に出かける

休日で賑わう札幌で
上空に
突然無数の爆撃機が飛来
街を攻撃し始めた



逃げ惑う人々に
降り注ぐ瓦礫…
足を痛め動けないシュウジの目前に
落ちた爆撃機の翼が迫って来る
危機一髪のところで
「何か」に救われた気がした時
シュウジの前に背中から鋼鉄の翼を生やし
変わり果てたちせの姿があった

「ごめんね、シュウちゃん…あたし…こんな体になっちゃった…」



「最終兵器」となってしまったちせの姿に
衝撃を受け動揺するシュウジ
それでもシュウジの前では
一生懸命<彼女>として明るく振舞おうとするちせ
しかし
兵器としての戦闘本能を止められず
無意識に敵の襲来を感知し攻撃していくちせには
シュウジとの残された時間に
限りがあることも全て解っていた

「ただ、シュウちゃんの傍にいたい…」



戦いで傷ついた心と身体を庇いながらも
シュウジと過ごす時間だけが<生きている>
と実感できる幸せな瞬間だったのだ

そんな中
戦闘は更に激化し
シュウジの前で
アケミが攻撃機の空爆に巻き込まれ負傷し
アツシもアケミを守るため
自衛隊への入隊を決意

彼らの住む街では
戦闘が激化し
家族・友人が
砲撃に巻き込まれ
遂この間までのささやかな日常は
既にどこにも存在していなかった



ただちせを見守ることしか出来ないシュウジは
現実を不器用ながら受け止めつつ
ちせと二人で生きていこうと決心する

それでも
決して現実のものとならない未来を
楽しげに語らうちせとシュウジ

ちせは
シュウジの腕の中で安らぎ
静かに眠りにつく



同時に
ちせの身体がシステムエラーの為
制御不能となることから自衛隊は
<ちせの抹消>を決断
無数のミサイルがちせ目掛けて発射されていく

気づいたシュウジが目にしたものは
全てを知りつつ
敵のミサイル目掛けて舞い上がっていく
最終兵器と化したちせの姿だった

やがて
その姿は
眩い閃光に消えていった

                           「おすすめ映画情報」より引用



高橋しん原作の同名コミックの
完全実写化

普通の高校生でありながら
兵器として戦う宿命を背負わされた少女・ちせと
戸惑いながらも
彼女を守ろうとする青年・シュウジ
ふたりの純愛を
プラトニックな学園ドラマと終末観漂う



SFアクションという対極のジャンルを
ミックスして描く異色のラブストーリー
ヒロインが兵器になった理由や
戦争が展開される背景の説明を廃し
唐突にシチュエーションだけを提示するという
スタイルも原作が支持された要因で
その点でも忠実な映画化となっている

                           「goo映画」より引用



この手の作品の実写化は
とかく
失望することが多いので
全然期待しないで見たんだけど
意外…
なかなかどうして
見入ってしまいました

戦争が展開される背景やら
ちせが「最終兵器彼女」に選ばれた経緯
その辺りをあえて説明しない
それが
この作品の良い点なんでしょうね



なので

何故
最終兵器にされたのか
何故
ちせなのか
何故
日本が人間兵器を作ったのか
何故
戦争が始まったのかetc.

ディティールが気になる人には
面白くない作品かも



原作コミックや
アニメで
「最終兵器彼女」見てる人も
どうかなぁ~

ちなみに
小生は両方みてません

姉の前田愛さんは
木曜の怪談 怪奇倶楽部-小学生編の頃から
知ってたけど
前田亜季さんは
妹さんってことくらいしか知らないし
映画も「水に棲む花 」くらいしか見ていないけど
今どきのアイドルタレントとは
カラーが違う感じがします
期待してます






映画「僕の彼女はサイボーグ」借りるなら
こっち借りたほうが…


クライマーズ・ハイ

2008-08-27 | 映画


「ジャンボが消えた?」
1985年8月12日
日航機墜落事故発生

乗客乗員524名
うち生存者4名
死亡者数520名…

未曾有の悲劇を前に
全権デスクを命じられた悠木と
地元新聞記者たちの
壮絶なる1週間が幕を開ける

                  東映「クライマーズ・ハイ」イントロダクションより抜粋



1985年8月12日
北関東新聞社の遊軍記者で
販売部の人間が多く所属する
「登ろう会」メンバーの悠木和雅(堤真一 )は
同じく登ろう会の安西耿一郎(高嶋政宏)と一緒に
県内最大の難関である谷川岳の衝立岩に登山へ向かう予定だった



帰宅しようとしたその時
社会部記者の佐山達哉(堺雅人)から
「ジャンボが消えた」と連絡が入る
翌朝
悠木和雅は粕谷編集局長から日航全権デスクを命ぜられる
同新聞社にとって
「大久保・連赤」以来の大事件を抱えることになる

                   フリー百科事典『ウィキペディア』より抜粋



横山秀夫氏著者が
上毛新聞記者時代に遭遇した
日本航空123便墜落事故をもとに
事故時の群馬県の
架空の地元新聞社を舞台にした
小説の映画化



事故の何を取材し
何を伝えるべきなのか
情報が錯綜し
社内も現場も混乱する中
紙面作りの重責がのしかかる



極限状態に追い詰められた北関編集局では
ゆがんだ人間関係も露呈されていく
悠木和雅は
上司との対立
同僚の嫉妬
部下の信頼喪失…
事故発生の日に倒れた
販売局の親友・安西耿一郎の容態や
離れて暮らす妻子の問題も頭から離れない



堤真一扮する悠木和雅と
遠藤憲一扮する等々力庸平の
男の報道記者としての理想と現実とのギャップだけでなく
男の意地・妬み・嫉妬など
醜い感情が衝突する場面は
迫力があった



悲惨な現状を目の当たりにし
精神が崩壊した記者は
現状を見た自分達こそが
真の記事を
真実を伝えることが出来ると豪語する

しかし
リアルに
総てを伝えることが
本当に正しいのか…



中央紙と地方紙との対立もさることながら
北関編集局のフロア内で
繰り広げられる
策略・工作と言った攻防も
緊迫感があった

人間のドロドロとした
エゴが凝縮され
溢れていく



なんだけど…



最期の落ちは…



なに??



悠木和雅と
その息子の間に
長年確執があったことは
想像つくけど
それと
時折出てくる
安西耿一郎の息子(小澤征悦)の
シーンは
どう言った意図があるのか…



原作を読めば
そのあたり
理解できるのだろうか



山崎努扮する社長白河頼三の
悠木和雅に対する
異様なまでの執着とか…



東映「クライマーズ・ハイ」
http://www.toei.co.jp/movie/details/1174249_951.html

読むといいよ

堤真一頑張りました



映画「クライマーズ・ハイ」公式サイト
http://climbershigh.gyao.jp/


ミッドナイト イーグル

2008-08-26 | 映画
 

厳冬の北アルプス上空
極秘任務を帯びた米軍の戦略爆撃機
通称“ミッドナイトイーグル”が
深夜忽然と姿を消した
戦場カメラマン・西崎勇次(大沢たかお)は
偶然同機を撮影する
西崎は
その謎を追ううち
渦中に巻き込まれていく
もし搭載された「特殊爆弾」が起爆すれば
日本全土を未曾有の惨劇が襲う
搭載物をめぐってさまざまな男たちの死闘が始まった



かたや
亡き姉と西崎の間に生まれた子供を引き取り
西崎への不信感を抱えながら働いている
刊誌記者の松永慶子(竹内結子)は
横田基地に侵入・逃走した北朝鮮の工作員に接触する
吹雪の北アルプスと東京
二つの場所で
男と女は絆を取り戻せるのか

渾身の国際謀略サスペンス

 

北朝鮮の背後に潜むでいた大国中国の真のもくろみとは
中国は狙っているのは
将来の中国を軸としたアジア経済圏の確立
そのためには日米関係は大きな障害となる

これは
あながちフィクションとは言い切れない
私達が知らないだけで
今も
日本の領海海中深く
原子力潜水艦が行き交い
レーダーに引っかからない核弾頭を搭載した戦闘機が
日本の上空を飛行しているかも知れない

マジ
隣の国怖いよ



日本が三度
被爆国にならないよう
西崎、伍島、落合の選んだ道は
余りにも過酷なものだった



去年
原作読んで
映画化されるのどんなもんかなぁ~
と思っていたんだけど…

んんん…

雪山でのシーンは
かなり
見ごたえあったし
迫力も充分あったと思う

現実と
さして変わらない
頼りない政治家が登場してて

それも
結構リアルかも

悪い意味で
よく出来てる
なんて納得してた

頑張ったけど
原作に軍配



何で
松永慶子が
西崎の別れた妻の妹なわけ?
竹内さんのプライベートに
配慮したとか?

納得できないなぁ~



相棒 - 劇場版 - 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン 

2008-08-25 | 映画


東京郊外の巨大なテレビ塔で
元人気ニュースキャスター仲島孝臣の死体が発見される
現場には
「f6」という謎の記号



警視庁特命係の杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)は
刑事部長らから
小包爆弾のターゲットとなった
衆議院議員の片山雛子(木村佳乃)の護衛を命じられる

雛子は爆発物で襲われつつも
無事に海外視察に出立
襲撃現場には
「d4」の記号が…



右京と薫は
ウェブの会員制SNS内に
「処刑リスト」と名づけられた掲示板があることを知り
仲島と雛子の事件が予告殺人だったことを突き止める

さらに
2週間前に交通事故死していた
来生判事の名前もリストに連ねられていた
来生の事故現場から「e4」の記号を発見した右京は
それらがチェスの手を示す棋譜の記号で
一連の事件は連続殺人であると確信する



手詰まりとなった捜査一課をよそに
右京は
「処刑リスト」サイトを管理者から
乗っ取ったという正体不明の人物のアドレスにあてメールを送信
意外にも返事があり
そのまま右京と謎の人物の真剣勝負の対局がスタートする
薫らが見守る中
ついに右京が告げる



「チェックメイト」

そして
その投了図から驚愕の事実が発覚する
それは
未曾有の大事件の始まりだった…



成人した人間が
事件を起した時
親に対してのパッシング行為が過熱する傾向が
今の日本にもありますが
一概には
言えないけど
「そのパッシングは見当ハズレだろう」
と思うことが多々ある

渡航禁止地域への
単身渡航も
実際
世界的な問題になったし

リアルなテーマに挑んだのが
今回の劇場版「相棒」



柏原崇さん扮する
塩谷和範の取った行為は
気持ち解からんこともないけど
エルドビア共和国…
貴方の代わりに
行ったんだよね?

一般市民をターゲットにするのって
‘お門違い’ちゃうの


                 
単独反抗にもかかわらず
手の込んだ仕掛けをしたものです
それだけ
塩谷和範の心に受けたダメージが
大きかったってことなんだろうけど
詰めが甘い

守村やよいさんに
告白文を送るなら
本懐を成し遂げてからの方が…
σ(^^;) なら
例えば
自分もランナー&観戦者道連れに
死んだあと
届くようにするな~
手紙

それに
ランナーと観客を
ターゲットにしたわけじゃなかったみたいだし
なんか拍子抜け

っと
思ったら実はあ~た

▲□×●*※ 
なんですね~

やられたよ

遂に暴かれる
伏魔殿のSファイルの存在

御厨紀實彦~

塩谷和範
真実を知らないで
あんな最期を遂げて…
片山雛子の緊急記者会見
聞かせてあげたかったじょ~





お話:「日本映画専門情報サイト fjmovie.com] より引用 
画像:「Cinema Café.net」より引用
    http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/19788/#


椿三十郎

2008-08-24 | 映画


真夜中の森の中
風に揺れる杉の木立の枝の間から朽ちた社殿が見え
格子の向こうに明かりがついている
中では
若侍たち人目を避けるように集まり密談をしている
一人の若者が仲間に語りかける
「次席家老の汚職を城代家老の睦田に告げたが意見書を破られ相手にされなかった」
失望の色を浮かべる青年たち
だが
「大目付の菊井さんに話してみると『共に立とう』と答えてくれた」と続けると
一転して場は喜びに沸く
この脳天気に気勢を上げる若者たちの前に
奥の部屋からアクビをしながら流れ者の浪人が現れる



謀議を聞かれたと緊張する一同に
どこ吹く風のこの男はニヤニヤしながら
「岡目八目、菊井のほうこそ危ない」と独りごちる
その予想通り
実は悪家老の仲間であった菊井の手勢に社殿が取り囲まれるも
この浪人の機転により若者たちは虎口を脱する
自分たちの甘さを後悔する一同だが
あくまで信念を曲げず命がけで巨悪にたち向かおうとする

                         出典: フリー百科事典『ウィキペディア』より抜粋



森田芳光監督により再び映像化された
「椿三十郎」をみた
かつて三船敏郎氏が演じた
椿三十郎には織田裕二
仲代達矢氏が演じた
室戸半兵衛を豊川悦司が演じている

豊川悦司
時代劇どうなの?



城代家老睦田を藤田まこと
その妻に中村玉緒
娘千鳥には鈴木杏
井坂伊織役には松山ケンイチ

今どきの若者に
‘鬘’はキツイものがある

その他悪役
竹本・黒澤・菊井には
風間杜夫
小林稔侍
西岡馬



森田版「椿三十郎」は
昔の台本をそのまま使用しているらしいですね
台詞自体には
今聞いても
違和感がありません



佐々木蔵之介演じる
おとぼけキャラ木村は
好感もてたけど…



城代家老睦田の妻と娘千鳥の
世間に疎い(浮世離れし過ぎた)
超おっとり型のマイペースには
ついていけなかった
会話
イラつく~



城代家老睦田は
藤田まことが演じたせいか
仕事を真面目にやらず
いてもいなくても変わらない立場の人間であることから
奉行所内外から『昼行灯』と呼ばれ馬鹿にされている
しかし頭の回転は極めて早く…
でお馴染みの
中村主水と
もろかぶるキャラ

中村主水が
出世したかと思った



119分
長かった…



椿三十郎と
室戸半兵衛の駆け引きや
相手の裏をかく心理戦は
それなりに面白いと思ったけど
あとはね~

なんで
あんな阿保な
若侍達の片棒担ぐのか
理解出来なかったし…

黒澤明版「椿三十郎に」は
どうなの?



城代家老睦田の妻に
『本当によい刀とは鞘に納まっているものですよ』
と(椿三十郎が)言われ
自分は
鞘に納まる人間じゃない(=良質な人間ではない)
と暗に認めてるような
雰囲気あったけど

鞘に納まった刀は
お飾りに成り下がり
既に本来の価値を失っているわけで
鞘に納まったような
従順な侍は
既に武士とは言えないと
思う訳で…

何だか
納得いかないわ~





バビロンA.D

2008-08-23 | 映画


近未来
荒廃した極寒の地ロシア
路上で
武器が自由に売買される無秩序の世界



廃墟と化したビルに
隠れるように潜む男トゥーロプは
武装集団の襲撃を受ける
連行された先は装甲車

待ち受けるは
ジェラール・ドパルデュー扮する
マフィアのボス
ゴースキー



そこで
ゴースキーは
トゥーロプに
謎の薬と
成功後の高額な報酬
そして
新しい人生を与えることを条件に
ある少女の護送を依頼する

行く先は
ニューヨーク



岩壁をくり貫いて建てられた教会までやって来た
トゥーロプの目の前に現れたのは
ミシェル・ヨー扮するシスター・レベッカと
謎の少女



トゥーロプを見ただけで
彼の名前を言い当てた少女とレベッカ
三人の生死をかけた旅がはじまる



彼女の名はオーロラ
予知能力に優れ
また
人の感情に同化することが出来るため
度々
悲痛の叫びをあげ失神してしまう
その存在はまるで聖母

そんなオーロラには
ある恐るべき事実が…



ロシア
カザフスタン
アラスカ
カナダ
そして
アメリカ・ニューヨーク

邪教集団と
その集団に敵対している謎の集団が
少女を狙い襲い掛かる

トゥーロプは
少女を無事
送り届けることが出来るのか



生命維持装置によって生きている父親と
邪教集団の司教の母親が敵対し
オーロラを奪いあう



そして
ニューヨーク
遂に真実が明らかになる



トゥーロプを演じるのは
「ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT」や
「トリプルX」で主演したヴィン・ディーゼル

スティーヴン・スピルバーグ監督に抜擢されて
「プライベート・ライアン」にも出演したとか?
俳優・脚本家・映画監督・映画プロデューサーでもある

「海の上のピアニスト」で
運命のヒロイン役を演じたフランス人女優
メラニー・ティエリー



シスター・レベッカ役でミシェル・ヨーが共演
日本女性の役なのに
中国人女優に演じられちまった映画「SAYURI」にもご出演
日本の女優さん頑張ってよ~

所謂アラフォー世代のミシェル・ヨーですが
素晴らしい身のこなし
切れ味抜群のアクションを
披露してくれてます


フランス語の字幕が
拙者には難かし過ぎて
意味不明の点もあり…星3ッ




アメリカ、フランス共同制作 2008年度作品
日本公開未定
公式ホームページ
http://www.babylonadmovie.com/ (米)
http://www.babylonad-lefilm.com/ (仏)


ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝

2008-08-20 | 映画


ブレンダン・フレイザー主演の
人気シリーズ第3弾
今回は中国を舞台に
甦った皇帝のミイラと戦うハメになってしまった
主人公一家の冒険をスペクタクルシーン満載で描く

共演は「HERO」のジェット・リー



北京五輪を意識してか
今回の舞台は中国

古代の世界から甦った馬車が
上海の街中を疾走
雪と氷に閉ざされたヒマラヤ山脈でのドンバチ
‘岩場の怪生物’の異名をもつ‘イエティー’も参戦

そして
お馴染み
砂にまみれての最終決戦

前2作に劣らず
楽しめた作品



古代中国
五行‘木火土金水’
自然界を操る魔力を持った皇帝は
呪術師の娘ツイ・ユアンに
不死の魔術を探すよう任命する

不死の魔術を記した書を探す旅のなか
行動を共にしていた皇帝の腹心と恋に落ちる
不死の魔術書を探し出したものの
最愛の男を
目の前で殺されたツイ・ユアンは
皇帝に剣で刺され深手を負いながらも
皇帝とその臣下全員を
陶器に変える呪いにかけた後
不死の魔術を記した書を持って逃走する



それから約2000年後の1946年
リックとエヴリンのオコーネル夫妻は
ロンドンで幸せなんだけど
ちょいと退屈な日々を送っている

持ち主を不死の泉へ導くとされる
ブルー・ダイヤ‘シャングリラの眼’を
上海の博物館へ戻しに行く
という任務を外務省から託される



上海へ向かった二人は
なんと
ハーバード大学に留学しているはずの息子アレックスが…
親に内緒で勝手に大学を辞め
発掘に勤しんでいたのだ



両親のDNAを受け継いだアレックスは
2000年前の皇帝陵を発掘する
大偉業を成し遂げていたのだ

一家がその皇帝のミイラを見に博物館を訪れると
中国を世界最強の国にしようと手を組んだ館長とヤン将軍が
‘シャングリラの眼’を奪い取り
皇帝を復活させてしまう…

皇帝陵で
アレックスの命を狙ったリンが
再び彼の前に現れる
リンの真の目的とは…



前2作に
エヴリン・オコーネル役で出演していた
レイチェル・ワイズは
残念なことに今回出ていない

アカデミー賞助演女優賞と
ゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞して
有名になり過ぎた?



「About A Boy」にも出演してた女優さんでした
気がつきませなんだ



ツイ・ユアン役のミシェール・ヨーは
コン・リーと共に好きな女優
二千年らい変わらぬ容姿
是非秘訣を!!

リン役には若干二十歳の台湾女優イザベラ・リョン
アジアンビューティーと言われるのも納得!
綺麗な女性でした
母の推定年齢2040歳くらいだとして
リンは…

アレックスは22歳と言うわりには老けてみえたなぁ~
想像していたイメージと違う

数百本の矢が空中に放たれるシーンは
「HERO」の完全なパクリだと思う
でも
面白かった