韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

韓国に暮らして30年。なぜか韓国、いまだに韓国、明日も韓国。2022年もよろしくお願いします。

鳳停寺(ポンジョンサ)

2008-07-10 02:15:30 | 韓国のお寺
 この鳳停寺(ポンジョンサ)はイギリスのエリザベス女王が、1999年に訪問したことで一躍注目を浴びたお寺です。
 
 新羅時代の672年の創建ですので歴史も古く、韓国に現存する木造建築の中で最も古い(高麗時代)建物の一つである極楽殿があることで有名なお寺です。本堂の大雄殿も朝鮮時代の建物がそのまま残っています。
 
 高麗時代の木造建築が残っているお寺には、慶尚北道(キョンサンプクドウ)の栄州(ヨンジュ)浮石寺(プソクサ)と、忠清南道の徳山(トクサン)温泉の近くの修徳寺(スドクサ)があります。修徳寺のみ、1308年に建立したという記録が発見されていますが、この鳳停寺と浮石寺は正確な時期は分かっていません。そのため、どのお寺の建物が一番古いか、お互い気を使っているみたいです。
 
 鳳停寺に行くには、安東(アンドン)から車で行く事になります。安東市内から40~50分ぐらいで到着します。お寺の前は、食堂やお土産物屋もなくとても静かなところ。お寺の規模も小さくてこじんまりとしています。鳳停寺と比べると、浮石寺とか修徳寺は大寺院ということが分かります。
 
 僕が去年の秋行ったときは、境内で唐辛子を乾かしていました。そのそばでお坊さんがいろいろ働いています。普通のお坊さんと思ったら、ここの住職さんでした。とても人懐っこい笑顔で挨拶してくれました。こんな気取らない気持ちの温かさが、韓国寺院の魅力だとここでも感じたのを忘れることが出来ません。

 この鳳停寺、泊まることも出来ますよ。ホテルのような快適な施設はありませんが、山の中のお寺で1泊するのもいいものです。ぜひ、次の機会に泊まってみたいです。また、定期的にテンプルステイというプログラムもしているので、これに参加したら泊まれますし、夕方や明け方のお勤めにも参加できます。通訳の問題がありますが、これから多くの日本の方が参加して、韓国仏教を肌で体験してくれないかなと、いつも思っています。
 
*おまけ*
江華島の伝燈寺(チョンドンサ)で日本人対象のテンプルステイが8月に行われます。詳しくは、江華島で文化観光解説員の方のブログをどうぞ 江華島よりサランヘ
 
 鳳停寺の入口にある楼閣


 高麗時代の三重の石塔


 本堂の隣にある庵。ここに泊まれますよ。