先週の金曜日から月曜日まで、3泊4日の日程で名古屋に行ってきました。僕が入っている湿地保護のNGO、ラムネット・ジャパン主催のシンポジウムに参加するためです。僕と一緒に韓国の仲間も6名参加しましたが、そのうちの2名がiCOOP生協という韓国の生活協同組合の中心メンバーです。
iCOOP生協の人たちとは今年の夏に行われた「日韓田んぼの生きもの調査交流会」でも会いましたし、日本のパルシステム生協が韓国を訪れたときも夕食を共にしました。最近良く会っているので、どんな生協なのかちょっと気になっていました。
僕の手元にあるiCOOP生協のパンフレットには、このように紹介されています。
~10年前、6つの小さな地域生協から始まった私どもは、今は全国的に70の会員生協と、5万余名の組合員、3千余名の生産者が共同する組織として成長しました。組合員の出資した資本を用いて全国各地に物流・配送センターを建てて全国どこでも生協の商品をお届けできる物流システムを構築し、無駄なコストを削減することで、誰もが安全・安心の食品を利用できる社会的な環境作りを共同の力で繋ごうとしております。
わずか10年という短い期間でここまで成長した一番の理由はなんですかと尋ねたところ、「教育」という言葉が返ってきました。組合員や理事(中心メンバーですね)などへの教育のために、1ヶ月にかなりの金額を使うといっていました。生協への誇り、安全な食べ物への知識など様々な教育を行っているそうです。
もう一つ気になったことは「倫理的消費」というスローガンです。少し長くなりますが、パンフレットから引用します。
~消費は経済においての投票行為とも言えます。我々の財布の中にある現金やクレジット・カードが投票用紙になるのです。その票を誰に、どこに投じたらいいのでしょう。児童の労働を搾取して生産したチョコレートを買う消費者の行動は、そのような企業の行為を黙認し、もっと多くの富や力を与えることにも繋がりかねません。今、私たちの目にはすぐには見えなくても、生き物と地球環境に配慮して、正直な生産に取り組む生産者や労働者の権利を尊重する企業、動物の福祉を考え、生産方法を革新してゆく倫理的生産を差さえ合うことは私たちの消費を通して可能なことなのです。倫理的消費は、持続可能な社会を創ってゆく上に私たち消費者にできる小さくても手ごろに実践できる「美しき消費」でもあります。~
たぶんこのような理想主義を正々堂々と掲げ、それを一つずつ実現して行く信頼と行動力が、iCOOP生協の発展の秘密のような気がします。これからも、いろいろな場所で彼ら・彼女らと出会うと思います。そのとき、また報告しましょう。
iCOOP生協の人たちとは今年の夏に行われた「日韓田んぼの生きもの調査交流会」でも会いましたし、日本のパルシステム生協が韓国を訪れたときも夕食を共にしました。最近良く会っているので、どんな生協なのかちょっと気になっていました。
僕の手元にあるiCOOP生協のパンフレットには、このように紹介されています。
~10年前、6つの小さな地域生協から始まった私どもは、今は全国的に70の会員生協と、5万余名の組合員、3千余名の生産者が共同する組織として成長しました。組合員の出資した資本を用いて全国各地に物流・配送センターを建てて全国どこでも生協の商品をお届けできる物流システムを構築し、無駄なコストを削減することで、誰もが安全・安心の食品を利用できる社会的な環境作りを共同の力で繋ごうとしております。
わずか10年という短い期間でここまで成長した一番の理由はなんですかと尋ねたところ、「教育」という言葉が返ってきました。組合員や理事(中心メンバーですね)などへの教育のために、1ヶ月にかなりの金額を使うといっていました。生協への誇り、安全な食べ物への知識など様々な教育を行っているそうです。
もう一つ気になったことは「倫理的消費」というスローガンです。少し長くなりますが、パンフレットから引用します。
~消費は経済においての投票行為とも言えます。我々の財布の中にある現金やクレジット・カードが投票用紙になるのです。その票を誰に、どこに投じたらいいのでしょう。児童の労働を搾取して生産したチョコレートを買う消費者の行動は、そのような企業の行為を黙認し、もっと多くの富や力を与えることにも繋がりかねません。今、私たちの目にはすぐには見えなくても、生き物と地球環境に配慮して、正直な生産に取り組む生産者や労働者の権利を尊重する企業、動物の福祉を考え、生産方法を革新してゆく倫理的生産を差さえ合うことは私たちの消費を通して可能なことなのです。倫理的消費は、持続可能な社会を創ってゆく上に私たち消費者にできる小さくても手ごろに実践できる「美しき消費」でもあります。~
たぶんこのような理想主義を正々堂々と掲げ、それを一つずつ実現して行く信頼と行動力が、iCOOP生協の発展の秘密のような気がします。これからも、いろいろな場所で彼ら・彼女らと出会うと思います。そのとき、また報告しましょう。