3月の中旬から、南楊州の農業技術センターに週1回通っています。<グリーン大学>という農家や市民むけの教育で3月から12月まで続きます。野菜、畜産、園芸、観光農園の4つのコースがあり、それぞれ40名が受講しています。すでに7年目で、卒業生は800人以上。どうやらこの教育で培われた農業技術や農業経営、そしてネットワークが南楊州の先進的な農業を支えているようです。
僕のように農業の経験が皆無の人はめずらしく(というより、面接で落とされます。野菜コースで3倍ぐらいの競争率でしたから)ほとんどは農家の人たちです。最初の授業のとき、おやと思ったことがいくつかあります。
まず、20代から30前半ぐらいの若い人たちが数人いたことです。彼らは全員、父親も農家で親と一緒に農作業をしているとのこと。梨の栽培がひとりで、あとはみんなハウスでのイチゴやサムチェソ(包みよう野菜=サンチュなど包んで食べるときに使う野菜)をしているそうです。近頃の就職難や契約や派遣社員などを考えたら、農家をしたほうがずっと余裕がありますし、収入も多いようです。それに、南揚州はソウルから1時間、ちょっと足を伸ばせば、すぐ都会なので、田舎!といった雰囲気はありません。そんな背景があるのでしょう。まあ、このあたりは、いずれ泊まりこみの合宿があるので、くわしく聞いて見ましょう。
つぎに驚いたというか新鮮だったのが、みんな話が上手で、積極的だなということ。ここの教育を受け他人たちは、収入が上がったとか、病虫害の被害が少なくなったとか、新しい販路を開拓したとか、いろいろな現実的な利益があったようで、みんな自分たちの目標や目的をきちんと持っていることに、いい意味でショックでした。年齢もばらばらで、作っている作物も同一ではありませんが、魅力的なおじさん、おばさん(なかにはおじいさんという人もいましたが)でした。
これから、12月まで欠席なしでといいたいところですが、すでに今週は休まなくてはならず、ホンとに残念ですが、出席できるときはしっかり話を聞いて、いずれ帰農するときに、というのも自分で食べるものは自分で作りたいと思うようになったので、これに参加することをきめたので、何年先になるかわかりませんが、役立てるようにしたいものです。