韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

韓国に暮らして30年。なぜか韓国、いまだに韓国、明日も韓国。2022年もよろしくお願いします。

生物多様性条約第12回の締約国会議がピョンチャンで開催!~その1

2014-02-25 00:33:40 | 環境問題&有機農業

 ソチオリンピックが終わり、次の冬季オリンピックが韓国のピョンチャンという街で行われますが、同じピョンチャン(平昌)で今年の9月末から10月下旬まで約3週間にわたって生物多様性条約第12回締約国会議が行われます。ピョンチャンという街、日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、<冬のソナタ>に出てくるドラゴンバレーというスキー場のある街です。今回の会議はドラゴンバレーのとなりのアルペンシア・リゾートで行います。まず、下の地図でピョンチャンの位置を確認してください。

 下の地図でもわかりますが、日本から韓国に入るには、(1)仁川(インチョン)空港、(2)金浦(キンポ)空港、(3)金海(キメ)空港、(4)プサン旅客船ターミナルの4つになりますが、ピョンチャンへ行くにはインチョンがキンポが便利なようです。ただ、便利と言っても高速バスを使うしかありません。オリンピックを誘致したとき、空港から会場まで高速鉄道を作ると約束をしているようですが、今年はもちろん、2018年にも鉄道は間に合わないようです。高速バスを使って、インチョンからだと4時間弱、キンポからだと3時間ぐらいかかります。

 これだけ首都圏から離れているだけあって、自然が豊かな地域として多くの人が訪れています。近くには月精寺(ウォルジョンサ)という伝統寺院があり、ここではテンプルステイという宿泊体験プログラムがあります。日本の寺院とは違った体験を楽しむことができます(ただし、朝は4時半ぐらいにおきないといけませんが・・・)

 さて、ここからが本題です。今回の生物多様性条約、2010年には第10回の会議が名古屋で行われ、生物多様性を守るための<愛知ターゲット>が採択されています。今回の第12回の会議ではこの<愛知ターゲット>がどのくらい実施されているのかという中間チェックの大切な会議なのですが、韓国内ではほとんど知られていないようです。普通、このぐらいの大きな環境保護条約の会議ですと、あちこちに宣伝の大型看板が並び、マスコミでもPRを繰り返すのですが、なぜか静かです。まず、生物多様性という言葉自体が、まだ市民権を得ていないとい感じです。

 いちおう政府の公式HPができていますが、まだまだ、スカスカですね。ということで、日本と韓国の環境NGOや市民団体ががんばらないと。日本と韓国の両国で、この国際会議、CBD-COP12というのですが、この会議の成功のためにネットワーク組織があります。つい先日、大阪で日韓の合同ミーティングを行ったのですが、あまり知られていない韓国の環境保護団体について、紹介していきましょう。