2015年7月5日、ドイツで開催されたユネスコの世界遺産委員会は「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼・造船・石炭産業」を世界遺産に登録すると決定しました。世界遺産は人類共同の普遍的な価値を持つ遺産であるとして特別に指定されたわけです。特定の国家や国民の専有物ではなく、すべての人類は大切に保存し、次世代に引き継いていく遺産と言えます。
ところが、「明治日本の産業革命遺産」には、日本の侵略戦争、植民地支配、強制動員、強制連行など、私たちが記憶するべき「負の歴史」が示されているでしょうか? 世界遺産委員会は、各施設の歴史の全貌がわかりようにする「解釈戦略」を立てないといけないと日本政府に勧告しています。
このような状況の中、来年2月にというテーマで、下関、北九州、田川•飯塚、長崎を巡る現地調査を韓国人と日本人がともに参加して行おうと思います。現場をともに見て、お互いの考えや気持ちを語り合えればと考えています。これから具体的な準備に入りますが、今の時点で次のような日程を考えてみました。
2月1日(木)
17時 プサン港集合、フェリー乗船
21時 フェリー出発、下関へ
2月2日(金)
8時 フェリー、下関へ到着
午前 下関市内の旧下関駅、日清興和記念館、在日コリアン集住地域、見学
午後 北九州へ移動、八幡製鉄所、小山田墓地見学、在日人権資料センター訪問
#宿泊=小倉駅付近のホテル、またはゲストハウス
2月3日(土)
午前 小倉から田川へ移動(JR)、田川からレンタカーまたは車を利用、田川石炭歴史博物館、
午後 飯塚のムグンファ堂など飯塚市内の見学
夕方 新飯塚駅から博多へ移動、博多から長崎へ
#宿泊=長崎駅付近のホテル、またはゲストハウス
2月4日(日)
午前 軍艦島見学
午後 岡まさはる記念館、原爆資料館などを見学
#宿泊=長崎市内のホテル、またはゲストハウス
2月5日(月)
午前 長崎から博多、福岡空港へ移動
午後便で帰国(ソウル、またはプサン)
これから、皆さんと相談しながら具体化しようと思いますが、ぜひ多くの方の参加をお願いします。