PSY - GENTLEMAN M/V
カンナム・スタイルで世界的なスターになったPSY(싸이/サイ)の新曲、「ジェントルマン」が発表されました。韓国のニュースでも連日報道されるなど話題ですが、正直言って、やっぱりなというか、2匹目のドジョウ狙いというか、カンナム・スタイルが作り出した<スタイル>の枠の中での曲といえるでしょう。
もともとライブのミュージシャンなので、MVで判断するのは正しくないかもしれませんが、ダンスにしてもブラウンアイドガールズが「アブラカダブラ」で踊った<小生意気ダンス>のコピーですし、MVの内容も小学生レベル(といったら小学生に失礼ですね^^)のギャグですし、まあ、2~3週間もたてば失速するのじゃないでしょうか。
カンナム・スタイルはたまたま、いろいろな要素が偶然に重なって世界的なヒットになったわけで、そんなうまい話があちこちにころがっているわけではありませんよね。どこか、錯覚しているような、履き違えているような気がします。
とまあ、怒りの文章になってしまいましたが、なぜかというと、もっと優れたミュージシャンが韓国にはごろごろいるわけで、彼ら(彼女ら)のほうにもっと注目したいからです。とりわけ、10代のミュージシャン、それもデビューしたてだったり、オーディションの参加メンバーだったり、まだまだ経験は浅いですが、音楽に対する姿勢はプロだと思います。
楽童ミュージシャン/パクジミン [タリコジマ / Rolling in the deep] @KPOPSTAR Season 2
この映像は、KPOPスターというオーディション番組のシーズン1の優勝者(パクジミン、真ん中の女の子、17歳)とシーズン2の優勝者(楽童ミュージシャン、兄のイチャニョク18歳、妹のイスヒョン15歳)の競演で、それぞれ相手の持ち歌を歌い、最後にはひとつになるという、センスが光る構成になっています。パクジミンのローリングインザディープはもともとアデルの曲ですが、タリコジマは楽童ミュージシャンの自作曲で予選のときに、審査委員から絶賛された曲です。
今回は予選のときの感じとがらりと変わった雰囲気で歌っていますが、たぶん楽童ミュージシャンにアレンジの才能があるからこそできたのだと思います。また、チャニョクがパクジミンの足を指差しながら「足を組むな、この足、お前の足」と指差しながら歌うところなど、笑いつつも音楽的なレベルの高さ、センスのよさを感じました。
パクジミンの歌をきちんと聴いたのは今回が初めてだったので、こんなにうまいし、また安定感のある歌手とは知りませんでした。演技というか、演出というか、これもなかなかのものですね。また、画面でこのオーディションの参加者たちがステージの脇で聞いている様子が挿入されていますが、彼らの反応を見ても面白いですよ。こんな10代のミュージシャンの活躍を見ていると、うーん、やっぱりSPYの新曲は古いなという気がしますね。そして、10代の若いミュージシャンの発展の可能性が、これから注目です。
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