韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

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キャンドル市民革命の作り方 2

2017-07-01 08:24:32 | 韓国あれこれ
6月30日から始まった福岡県内5ヶ所でのキャンドル市民革命の講演会、"キャンドルデモクラシー~彼らが大統領を弾劾できたわけ"も、昨晩(7/2)無事に終わりました。
キャンドル集会、正確には"パク•グネ政権退陣非常国民行動"で5名の実務責任者の一人だったパク•ジンさん(女性)と市民参加支援チームの責任者だったイ•スンフンさんの話しは、とてもリアルで示唆するところも多い内容でした。これから、いくつか気がついた事をメモしておきます。

1 今回の"退陣国民行動"には、2500以上の団体が参加しましたが、会議をすると100名以上集まったそうです。その会議で決めたことに従って、約100名ぐらいの実務スタッフが次の集会を準備しました。ここで大切なのが、多数決での決定はしなかったそうです。全員が合意できるところを探りながら話し合いを行い、全員一致で決定したそうです。
このような決定方法は時間がかかりますが、参加団体の積極性や相互信頼等を作り出すという点で、多数決の形式的な決定の弊害を取り除くことが出来ると思います。
実際、一番長い会議は8時間もかかったそうで、決まった事は3つか4つ。この決定を実行するのが"状況室"でここには各参加団体のメンバーが100名ほど所属、10つのチームに別れて土曜日の集会を準備したわけです。
その上、色々な団体、市民団体から労働組合、政治グループまで参加しているので、お互いの経験や運動の進め方、活動現場や会議で使う"言葉"まで違います。そのため、常に論争や意見対立があったのも事実だそうです。全体会議だけでなく、"状況室"のグループ内部でも、進め方等をめぐって違いがあり、明け方までsnsで討論したこともあるそうです。
但し、多くの市民、すなわち退陣行動に参加している市民団体のメンバーでない、"無所属市民"が参加したため、お互いに譲歩しながらキャンドル広場に参加したみんなが合意できる要求やスローガンを作っていったそうです。
このプロセスこそ民主主義を学ぶ事であり、集団知性の現れだったと語ってくれました。この話、これからじっくり考えて見ます。




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