漢方談話 (埼玉県日高市にあります漢方専門薬局 環のブログです)

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風寒大将軍

2011-03-02 14:18:55 | 冬の肉料理
昨日は夜から、急に頭痛がありました。
私はめったに頭痛というのはないのですが、
今年の冬はこれで三回目の頭痛。
私の場合は風寒の頭痛です。
(頭痛にも原因がいろいろあります)
頂調顆粒を一包のむと、ぴたりとおさまるので、
昨日も、これをのんで、お灸をしてから
お腹をすかせながら夕飯を楽しみに作っていたのが
急に吐き気が。おえっと、むむ?
同時に頭痛が強くなる。
え~~?!
なんでやね~~ん!頂調顆粒が効かないなんて!
脇の下をさわってみる。

サラッサラ!
OH!NO!

まずい。まずいぞ。
今週は楽しみがめじろおしなのだ!

体表の寒邪を追い払う力の強い葛根湯の出番です!
引き出しをあさるも
あ、あれ?!
葛根湯よ現れたまえ!とのたまうも。あな不覚!切れている・・・。

しょうがないから
葛根湯加辛夷川きゅう+抗菌抗ウイルス作用のある板藍茶をのむ。
葛根湯加辛夷川きゅうは葛根湯を使う症状+鼻づまりがあるときに使います。
花粉症の鼻づまりなんかにもよくききます。

中からカーっと体が熱くなっていくのを感じながら
ああ、頭が痛い・・・と、ソファーに転がっていたのですが
だめだ、寝たほういいと、二階へいく。
そしたら、ちょっとやることを思い出して、また下に行ったりうろうろしていたら

あれ?頭が痛くない。吐き気もない、体が楽~~~になってる!
15~30分くらいかかったけれど、何事もなかったかのように、ピンピン!

あぁ、よかった。ルンルンで夕飯の続きを作って、本を読んでのんびりして、
お風呂に入って
念のため、寝る前にもう1包のんで、寝る。
10分後くらいに、大汗をかく
ああ、やっぱり、まだひそんでいたのだ。
その後はさらにすっきり!!

風邪の時は、まず体が熱いのか、寒いのかを意識します。
分からないときは、飲み物をのむなら、温かいものが飲みたいか
冷たいものがのみたいか、何ものみたくないか考えてみます。
温かいものがのみたかったり、何ものみたくないとき、
寒気がする時に風寒タイプの風邪の可能性が高いです。

脇の下を直でさわります。
正常なときは、しっとりしているくらい。
サラッサラな時は葛根湯系を
じっとりぬれているときは、頂調顆粒や桂枝湯系をのみます。

およそいつも自分がかかりそうな風邪用に
いくつか漢方薬をそろえておくと、悪化する前に治せるので便利です。
葛根湯を切らせていた私が言うのもなんですが・・・。

この最初の見極めを間違えると悪化します。また
体が極度に疲労していると回復がおくれます。
季節の変わり目はしっかり休息をとります。

というわけで、すっかり夕飯の写真をとれませんでした。
ブロガー失格!

昨日は、かまどさん黒米赤米ごはん

みそしる鍋で、
鳥とゴボウと人参の生姜ネギスープ

あちゃら漬け
納豆
めかぶさん

をつくり、スープだけちょこっとのみ、具やご飯などは私は食べませんでした。
食欲がないときは、何も食べないのが一番良いです。

生姜には、体表の邪気を追い払う力と
余分な水を出す力があるので、
風寒系の風邪の初期にはおすすめです!