子供が産まれて、そして昨日(11/04)は入院していた産院からカミさん共々我が子が帰宅した為に、私生活の方は凄まじいことになっています。っつーか、とても模型どころじゃないんですけど・・・・。しかしながら、7日からカミさんと子供は療養を兼ねてカミさんの実家に帰ることになっており、更に当然我が子の姿を画像で残しておいて貰わねばならず、デジカメも一緒に帰省してしまうので、無理矢理S13を完成させてしまいました。今からこれでは、家庭が崩壊してしまうかもですな(笑)。
さて、組み立て前の磨きだしが済んだS13。ミラーとかライトレンズとかを装着する前に、とっとと組み立て後に触れなくなる室内を整えておきます。
フロントキャビンには、紆余曲折あったリクライニングバケットシートを装着。ジャンクの中にあった布シールとモデラーズのベルト用エッチングバックルでウィランズの4点式ベルトを取り付けておきます。シート本体はキット付属の純正シートを芯にして作っているので装着には問題ないのですが、少しシート高が高いので取り付け基部を3mm程削って低めに装着しております。ヘッドレスト部に、「BRIDE」の白ロゴが欲しかったのですが、手持ちのストックにはロゴがなかったので、取り敢えずエナメルのガルグレー+フラットホワイトを使って面そう筆で手書きしてみました。もう笑っちゃう位手書きです(笑)。シート装着後、ショルダーベルト部分をリアシートのベルト穴(ピンバイスでそれらしき場所に開口)に通しておきます。そして、助手席側ですが、わざわざPS13(マイチェン後)の純正シートを作ったのですが、実車の自称キャンディー2号の方は何故かS13タイプ(マイチェン前)が装着されていることがここにきて判明。ワザワザ改造する必要はなかったのかとガックリ来ながらも、これを元のシート形状に戻すのは、パーツを取り寄せるか作り直すしかないってことで、不本意ですがPS13型のままでトボケておくことにします。その代わりと言っては何ですが、実在のオーナーの趣向に併せて、助手席シートの上に直輸入パツキンエロ雑誌と何のデータが入っているのか判らない怪しげなROMを3枚ばかし置いてみました。更についでにリアシートにも、これまたオーナーさんがこよなく愛する女子バレーボールの情報誌をコッソリ置いておきました。
この他にも、シフトノブをショートにし、ウィンドウ側のルームミラーにも社外のワイドミラーを取り付けてあります。
室内が整ったら、ボディとウィンドウガラスのパーツを接着。単に接着するだけではなく、天板部に両面テープを使って各ピラーに密着させますと簡単で確実。そして、ウィンドウガラスの内側を丁寧に拭いて指紋やホコリを除去し、更にヘッドライト部とテールライト部をシルバーに着色しておきます。実は、ここにはアルクラッドと呼ばれるメタリック塗料を塗ってみたいと思ってたのですが、この手の物を調達するお店ではいつまで経っても「クロム」が在庫切れなので、痺れを切らして乗附アルミ箔(メタルック)を貼り込んでおきました。実は逆テーパーだらけで貼るのにかなり苦労したんですけどね。で、ここでボディーパーツとシャシーパーツを合体させ、マフラーを取り付けてベースに固定してしまいます。ケースは倉庫内を漁ってみたけどストックしておいた筈のものが無くなっていたので、褪色・クラックによってジャンク行き確定の10年位前に作ったセリカGT4WRCを入れてたウェーブのものをリサイクルしました(笑)。固定は、シャシーのミッション部にアクリル製のナットを埋め込んであり、ここに透明アクリル製のネジ(ホームセンターのアクリル素材コーナーにて購入)をねじ込んで固定。唯固定すればよい訳ではなく、締め込み加減で多少の車高調整が出来るので、そこいらを考えながら固定します。
ここからの作業は、全てボディ関係なので、ベースに固定してしまった方が、磨いたボディをペタペタ触って余計な傷を増やさずに済むので、私は大抵この方法を取ってます。
固定したなら、ここからボディー周りの作業に入ります。先ず、セラミックコンパウンドを使ってボディに付いた指紋や小傷を消しておきます。その後、ヘッドライト部に透明パーツの付いていたンナーを熱して伸ばしランナーを作り、それをライトユニットの真ん中に開けた穴に通しバルブっぽくします。外側のバルブは青色ガラスのバルブが使われてるので、クリアーブルーに着色しておきます。
次に、各部のライト類をクリアーボンドで接着。製作記1~2の辺りで、クリアーパーツ類は全て仮組み・摺り合わせを済ませてありますので、何の問題もなくサクサク進みます。ヘッドライト下にあるウィンカーは、裏からステンレス補修テープ(流し台の補修なんかに使うキラキラのメッキテープ)を貼ってクリアボンドで接着・・・・・・・、で、接着した後気付いたんですが、実車の方はクリアーレンズの裏に窪みがあってリフレクターもあって更にバルブがオレンジになってる模様。これを再現するには、ボディー側の該当箇所を彫って再現するしかありません。しかし、最早磨きだし迄済ませた状態のボディに彫刻刀やドリルなんて入れられないっす。塗装割れちゃったら最悪終了という憂き目も考えられます。ここは、時間もないことだし、取り敢えずはレンズ裏を小加工しクリアーオレンジのボカシ拭きとステンレス補修テープのくりぬきにてその場凌ぎをしてしまいました。御陰でここだけ出来の悪さが突出しております(笑)。エーテルで薄めたクリアボンドで付けてるだけなので、勇気が湧いたら修正してみるかも。
ライトレンズが付いたところで、徐に墨入れを敢行。色はボディ色が濃紺メタリックなので、色々試した結果フラットブラックで良い模様。で、タミヤのエナメル塗料のフラットブラックをエナメルシンナーで稀釈して筋彫り部に流します。これも下地作業段階でカッチリ彫っていた御陰で墨がスパーーっと流れます。墨入れが済んだら、はみ出した墨をエナメルシンナーを含ませた綿棒で拭き取り、更に綿棒に付けた液体コンパウンドで拭き残しを完全除去しておきます。
次に、ドアミラー基部とリアトランクキーシリンダーカバー部にマスキングテープを貼ります。そして、WAXをかけるのですが、今回はハセガワのコーティングポリマーを使ってみました。使い心地ですが、うーーむ、ちょっと拭き取りが重い。っつーか、伸びが良すぎて適切な使用量が掴みにくいですな。艶の方は申し分ないのですけどね。かなり深みのある艶が出ますが、艶&キズ埋め効果はこのコーティングポリマー、使いやすさはタミヤのモデリングワックスって感じかな?
コーティングを済ませたならば、先に貼って置いたマスキングを剥がして、先ずドアミラーを装着。マスキングは、WAXの上からだと接着剤が食わないかもしくは食いが悪くなるので、パーツ接着部にマスクしたのでした。ドアミラーの反射鏡部には、先ずマスキングテープを貼ってそれを反射鏡の形に切り取って型紙にし、型紙通りに切ったステンレス補修テープを貼ります。洋白板を磨いて切り出すよりも簡単で効果は近いものが得られます。出来上がったドアミラーをエポキシ接着剤を使用して接着。私は5分硬化型を愛用しています。使い方は、主剤と硬化剤を混ぜ合わせ、3~4分経過させて半硬化状態になったらパーツに塗ってくっ付けています。この方法だと、パーツ毎にチマチマ接着剤を小出しで用意する必要が生じますし強度も本来の物よりは落ちてしまいますが、小パーツの接着の場合であれば、接着剤の粘度が高くなるので位置決めが楽になりますし、パーツ自体の重量も軽いので強度の不安もありません。
次に、下地生成段階で削り落としてしまったモールド類の復活。先ず、ウィンドウ・ウォッシャーノズルは、昆虫採取等に用いられるインセクトピン(虫ピン)の2号ピンの頭の部分をリューターでピラミッド状に削って黒塗装した後にエポキシボンドでボンネットに開けて置いた穴に接着。
リアトランクキーシリンダーカバー部もマスキングを剥がしてから、自作のPS13タイプのカバーを装着します。ちなみにこのカバーはホワイトメタル製ですが、当初「磨いて光らす」思惑があったものの、作業としては「米粒に絵を描く」みたいなものなので、小さすぎて拡大鏡でもなければ無理ですな(笑)。素材のホワイトメタルは、TAMEOの1/43キットにオマケで付いてくることが多いドライバーフィギュアの右足部分です(謎)。っつーことで、ケガキ針で中央にSマークを入れたりもしたんですが、視力的限界もあって暫定的に装着。エポキシは使わずクリアボンドを使い、今後機会が有れば修正をしたい部分でもあります。
最後に、パソコンプリンターでサイケな文字の「CANDY 2」のプレートを作って前後に装着。位置も当然実車と同じ位置に合わせました。
そんなこんなで、製作開始から約三週間、最後はバタバタで妥協とその場凌ぎの連続ではありましたが(汗)平均して毎日2時間程度の作業で完成に漕ぎ着けました。
ともかくも、取りあえず完成したのは良いとして、自分的には心残りが多めになっちゃいました。改めて思うのは製作開始前の構想と下地段階での計画の重要性。構想・計画をこなしていた部分はスンナリ行きましたが、途中で思いついたり資料を見た「つもり」で脳内完結していた部分ってのは、最終的には辻褄が合わなくなる事を思い知りましたな。何事も準備が肝心ってことですかね?
反省点も多かった今回のネタですが、改めて模型づくりの楽しさにも触れることが出来ました。工具や素材の使い方もスッカリ忘れていた事が多く、そういった点を思い出したことは大きな収穫でもありました。この収穫は、次のネタ以降で活用していくとします。
で、次のネタですが、何にしようか悩み中。当初の予定のアオシマ産S15は、フジミよりもマシなボディとはいえ、フェンダーアーチは台形だし、ヘッドライト形状も実写と違うし、内装は殆ど改修が必要という手間のかかりそうなキットですし、D1(圭オフィスやHKS仕様)版の出来も気になりますからこちらの発売を待ちたい(11月中旬以降発売予定だそうな)ところです。そうそう、こないだ模型店でD1の今村RX-7と高橋チェイサーってのが発売になっていたのを見かけたので、店内で中身を確認してみたのですが、これがまぁ結構エグいキットでしてね、「雰囲気だけD1車輌」ってやつでして、その実はステッカーチューンのみと言っても良い状態の代物。D1の縮尺版として作ろうと思うと、外装の改修は勿論のこと内装に至ってはダッシュボード以外はロールバー含めて自作する必要があります。HKSS15とかも同じ様な形態なのですかねぇ?
ともかくも、次ネタは、色塗って組み立てればOKって感じの簡単なものがいいですな。