色々倉庫を漁っておりましたが、どうも触手を動かされる様なネタがない。多少興味があると言えば、8年位前に購入したクラブMのウィリアムズ FW16かタミヤのフェラーリF310B位か。で、ふと思ったのだが、私が模型から離れていた5~6年の間に、この手のレジンキットってどんな風に進化しただろう?って思いましてですね、行橋のK2にいそいそと立ち寄り、在庫にあったSTUDIO 27の「FERRARI F2003GA」と「FERRARI F2004」を発見。店頭でジックリ中身を吟味させていただくこと約10分。キットとしての出来はF2004だけど車体としての好感度はF2003GAって感じ。特に2004でインダクションポッドに付いた小さなウィングが生理的に許せない気分なので(笑)、F2003GAを購入することにしました。この両者って、基本的アウトラインには大きな違いは感じないですしね(細かい相違点は山程あるけど)。お値段は\17,800。普通のプラモデルなら10個買えてしまえる様なお値段です。この手のキットは、この辺りの価格が相場ですし、実は10年経っても価格変動は殆ど無かったりします。
ってな訳で、こういうアイテムなら無駄に時間はかかりますし、デカールの上にクリアーを拭くので数週間の乾燥時間が欲しいので、その間にでもアオシマS15を進めればよいか!と考え、コイツを作ることにしました。
このSTUDIO27の様な中スケールのレジンキットは、TAMEOやBBR等の1/43のメタルキットやレジンキットを作ったことがある人であれば別段敷居が高いものでも無いのですが、プラモデルしか作ったことがない人、それも改造を加えない所謂「素組」の経験しかない様な一般的なユーザーさんには、正直言ってかなり敷居が高いかと思います。素材の違いはもとより、製作行程も全く異なってきますし、例えばTAMIYAのフェラーリF2001やウィリアムズFW24が3000円弱だとして、今回のF2003GAが\17,800となるその価格差を、バカバカしいとさえ思うのではないでしょうか(笑)。また、シリコンゴムで鋳造型を作ってそこにポリウレタン樹脂を流し込むことで製造する為に、型が大変傷みやすく大量生産には向いていません。概ね数百個売れれば完売御礼になってしまいます。御陰で発売されて1週間で廃盤なんていう事も日常茶飯事なので、買い時を逃すと一生手に入らないかも知れないと言うところが、私を含めてオバカなユーザーが購買欲をそそられてしまったりもします。今年の活躍で人気沸騰中の佐藤琢磨が駆るBAR HONDA 006なんて、発売前から予約で品薄という状態になるものもあったりしますから、商売としては侮れないですな。
さて、レジンキットの製作工程ですが、先ずは部品の確認から始めます。これは、プラモデルと違って殆ど全てのパーツがバラバラな状態で袋に詰められているので、箱を開けて袋から部品を出してみないと、部品の欠品や不良の確認が出来ないから、プラモデルと違って入念な確認が必要です。
確認の為パーツを装着位置付近に並べてみましたけど、単に箱を開けて中身を取り出しただけなのにこの状態です。プラモデルの様なランナーも無ければ懇切丁寧な部品番号もありません。説明書と睨めっこしながら、各パーツを選別して確認することが重要であるという意味が判るかと思います。素材はボディ・アンダートレイ・コクピットがレジンと呼ばれるポリウレタン樹脂製で、後のパーツの殆どがホワイトメタルと呼ばれる亜鉛+スズの合金。これに細かい部品としてエッチングパーツが幾つか組み合わさって構成されています。このホワイトメタルってのが曲者でしてね、金属のクセにカッターナイフで楽々切ったり削ったりが出来る反面、非常に柔らかい金属である為に歪みが出やすいというデメリットを持っています。このF2003GAのキットでも、サスペンションやウィングといった部分の殆どが歪んでおり、この歪みを真っ直ぐに修正する必要があります。っつーか、我が家にはF399とかF300とかのSTUDIO27のキットのストックが概ね2000年頃までの製品であれば色々ある訳ですが、それらと比べてみるとF2003GAのキットは、進化と言うよりもむしろ退化してるのでは?(爆)。ボディはともかく、足回り等の部品(特にメタル製部品)の精度が悪すぎです。例えばフロント周りで言いますと
以前はこの画像にある様なパーツの殆どがエッチングパーツとして構成されていたはずですが、この2003GAでは殆どがメタルになってます。曲げ加工が不要になってるのが利点と言えば利点ですが、その他は百害合って一理無しと思うのは私だけか?何だかキットとしての作り易さを考えて、なるべく異素材を組み合わせたり三次曲面の曲げ加工という面倒くさい作業をオミットしようと考えた結果、図らずも藪から蛇が出ている状態に思えてなりません。
パーツチェックしてみて、この時点で既に「ダメだこりゃ」なパーツが
赤○で示した通り既に大量に見受けられるんですけど(笑)。っつーか、リアサスのパーツなんて
画像に示した赤○部分にナックルのジョイントがあるはずですが、私が買った製品の当該部分には無くなってます。まぁ、サスペンション関係は、間違いなく何らかの方法で自作しなければならないのは必至でありますな。
と、まぁこんな感じでパーツをチェックしてみて、今後の製作計画を練っていくことになります。思った通りの出来上がりにする為には、入念すぎる程の下準備が重要なのですが、この手のインディーズメーカー製複合素材キット(俗称ガレージキット)の場合は、更に念には念を入れた準備が不可欠です。
そんな訳で、ネタとしてF2003GAを選んだのは良いけど、前回のS13の完成時にほざいてた「次は簡単な物でサックリ作る」とかいう目論見は脆くも崩れ去り、S13の製作難易度を10段階の3~4程度とすれば、このF2003GAは7~8の難易度レベルになろうかというアイテムに手を出すことになりやした。桜が咲く前に完成させようとゆとりを持って挑むことにします。
こうして今回はパーツチェックとレジンパーツの離型剤落としをして終了です。明日から数日間仕事で出張するので、製作開始は3~4日後からということで・・・・・。
ってな訳で、こういうアイテムなら無駄に時間はかかりますし、デカールの上にクリアーを拭くので数週間の乾燥時間が欲しいので、その間にでもアオシマS15を進めればよいか!と考え、コイツを作ることにしました。
このSTUDIO27の様な中スケールのレジンキットは、TAMEOやBBR等の1/43のメタルキットやレジンキットを作ったことがある人であれば別段敷居が高いものでも無いのですが、プラモデルしか作ったことがない人、それも改造を加えない所謂「素組」の経験しかない様な一般的なユーザーさんには、正直言ってかなり敷居が高いかと思います。素材の違いはもとより、製作行程も全く異なってきますし、例えばTAMIYAのフェラーリF2001やウィリアムズFW24が3000円弱だとして、今回のF2003GAが\17,800となるその価格差を、バカバカしいとさえ思うのではないでしょうか(笑)。また、シリコンゴムで鋳造型を作ってそこにポリウレタン樹脂を流し込むことで製造する為に、型が大変傷みやすく大量生産には向いていません。概ね数百個売れれば完売御礼になってしまいます。御陰で発売されて1週間で廃盤なんていう事も日常茶飯事なので、買い時を逃すと一生手に入らないかも知れないと言うところが、私を含めてオバカなユーザーが購買欲をそそられてしまったりもします。今年の活躍で人気沸騰中の佐藤琢磨が駆るBAR HONDA 006なんて、発売前から予約で品薄という状態になるものもあったりしますから、商売としては侮れないですな。
さて、レジンキットの製作工程ですが、先ずは部品の確認から始めます。これは、プラモデルと違って殆ど全てのパーツがバラバラな状態で袋に詰められているので、箱を開けて袋から部品を出してみないと、部品の欠品や不良の確認が出来ないから、プラモデルと違って入念な確認が必要です。
確認の為パーツを装着位置付近に並べてみましたけど、単に箱を開けて中身を取り出しただけなのにこの状態です。プラモデルの様なランナーも無ければ懇切丁寧な部品番号もありません。説明書と睨めっこしながら、各パーツを選別して確認することが重要であるという意味が判るかと思います。素材はボディ・アンダートレイ・コクピットがレジンと呼ばれるポリウレタン樹脂製で、後のパーツの殆どがホワイトメタルと呼ばれる亜鉛+スズの合金。これに細かい部品としてエッチングパーツが幾つか組み合わさって構成されています。このホワイトメタルってのが曲者でしてね、金属のクセにカッターナイフで楽々切ったり削ったりが出来る反面、非常に柔らかい金属である為に歪みが出やすいというデメリットを持っています。このF2003GAのキットでも、サスペンションやウィングといった部分の殆どが歪んでおり、この歪みを真っ直ぐに修正する必要があります。っつーか、我が家にはF399とかF300とかのSTUDIO27のキットのストックが概ね2000年頃までの製品であれば色々ある訳ですが、それらと比べてみるとF2003GAのキットは、進化と言うよりもむしろ退化してるのでは?(爆)。ボディはともかく、足回り等の部品(特にメタル製部品)の精度が悪すぎです。例えばフロント周りで言いますと
以前はこの画像にある様なパーツの殆どがエッチングパーツとして構成されていたはずですが、この2003GAでは殆どがメタルになってます。曲げ加工が不要になってるのが利点と言えば利点ですが、その他は百害合って一理無しと思うのは私だけか?何だかキットとしての作り易さを考えて、なるべく異素材を組み合わせたり三次曲面の曲げ加工という面倒くさい作業をオミットしようと考えた結果、図らずも藪から蛇が出ている状態に思えてなりません。
パーツチェックしてみて、この時点で既に「ダメだこりゃ」なパーツが
赤○で示した通り既に大量に見受けられるんですけど(笑)。っつーか、リアサスのパーツなんて
画像に示した赤○部分にナックルのジョイントがあるはずですが、私が買った製品の当該部分には無くなってます。まぁ、サスペンション関係は、間違いなく何らかの方法で自作しなければならないのは必至でありますな。
と、まぁこんな感じでパーツをチェックしてみて、今後の製作計画を練っていくことになります。思った通りの出来上がりにする為には、入念すぎる程の下準備が重要なのですが、この手のインディーズメーカー製複合素材キット(俗称ガレージキット)の場合は、更に念には念を入れた準備が不可欠です。
そんな訳で、ネタとしてF2003GAを選んだのは良いけど、前回のS13の完成時にほざいてた「次は簡単な物でサックリ作る」とかいう目論見は脆くも崩れ去り、S13の製作難易度を10段階の3~4程度とすれば、このF2003GAは7~8の難易度レベルになろうかというアイテムに手を出すことになりやした。桜が咲く前に完成させようとゆとりを持って挑むことにします。
こうして今回はパーツチェックとレジンパーツの離型剤落としをして終了です。明日から数日間仕事で出張するので、製作開始は3~4日後からということで・・・・・。