がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

1/24 S15シルビア製作記 その1

2004年11月11日 | 模型
前よりマシな画像が撮れたので、11/06UPのS13飴玉2号の画像を入れ替えてみました。今度は、マトモな背景がボディに写り込んでくれて、製作者御満悦です(笑)

 では、製作を細々と開始します。先ず、アオシマS15の特徴ですが

全部のパーツは斯様な構成になっとります。部品数少ねぇーー!(笑)。そのくせボディは4分割と今時には珍しく多い模様。

これは、今後のD1スペックのラインナップ用に、色んなエアロパーツに取り替える為の金型割りでしょうな。全体的なプロポーションに関しては、前回記載した通りまずまずの及第点。しかしながら、シャシーや内装はたとえ完成後は見えにくくなるとは言え余りにも愛がない状態。特に運転席&助手席シートなんて

こんな感じで、一昔前のゴツゴツポリゴン3Dって感じでどうしようもなかったりして。この辺りは、いきり立ってるエッジを黙々となだらかに修正していけば良いので、何とかしようと思えば何とかなりそうですから何とかすることにします。

 私の愛車をレプリ化するのが目的なので、先ずはキットの仕様との相違を考察。ボディに関しては、バンパー・サイドステップ・ボンネット・リアアンダースポイラー・ドアミラーがキットと同じ純正エアロ仕様です。唯一異なるのはダックテール型リアスポイラーでして、これに関しては毎度の如くプラ板&エポパテの削り出しで対処する予定。それから、フロントフェンダーにノーマルより左右計4cm拡大されるワイドトレッドフェンダーを装着しています。この再現が一番のポイントということになりそうです。

改造法ですが、先ずキットのフェンダー部を見ると

こんな感じになってます。画像の薄黄色いマスキングテープを貼った場所を1~1.2mmワイドにする必要がありますが、と同時にフェンダーアーチの頂上部が図中の青い部分の分だけ弧になりきっていません。一見キットの方が正しそうに見えますが、実はタイヤアーチの中心線とフェンダーアーチの中心線が異なる位置にある為にそう見えるだけでありまして、実際は図中の青矢印で示した位置がフェンダーアーチの中心線になります。ここから縮尺した実車画像をトレースしてみると、直径3.2cmの弧をラインにしたアーチとなります。また、再度ウィンカー周辺部は、ワイド化されたフェンダーアーチに対して車体内側方向に窪んでおりますのでこれも再現しなければなりません。行程ですが、

図中の点線部に切り込みを入れて、窪む部分を内側に折り曲げてダクトを形成、その後フェンダー部に1.2mmプラ板で作った拡幅用のアーチを図中の赤太線部に貼り付けて作成することにしました。
フェンダーを拡幅する前に、その構造上の制約から先ずダクト部を作っておく必要があります。上図中に点線で示した部分にシャーペンで線を引き、線に沿って丸鋸で一気に切り込みを入れます。後はプラスッチックの柔軟性を利用して、少しずつ少しずつダクト部分を形成する様に当該箇所を内側に折り曲げてやります。程良く曲がったなら一度シャーシを装着してインナーフェンダーとの干渉を確認し、大丈夫でしたら曲げた部分の裏側に瞬間パテで補強を施しておきます。凹ませた部分にはフェンダーアーチ部分もくっついてると思いますので、この部分を削ってしまい、替わりにプラ板とエポキシパテで削り取った部分を補充しておきます。


 ところで、話は変わりますが、アオシマのキットって殆ど作ったことがなかったんですけど、メッキパーツが凄いことになってますね。物凄くキラキラ輝くメッキでして、その輝きの御陰でアラが判らなくなる位のメッキです。あまりにもどぎつく、私の好みではないので剥がしておくことにしました。剥がし方は至って簡単、酸に浸けて放置プレイすればメッキが分解されて剥がれ落ちます。ちなみに私はキッチンハイターを使用します。この時、分子密度の違いで原液のままキッチンハイターに浸けるとパーツが浮いてしまって巧く浸からないので、ハイター1:水1位の割合で水割りするとパーツもちゃんと沈みます。で、いつもなら数時間放置すれば完全に落ちてしまうメッキですが、どうやら静電気蒸着メッキらしい感じで丸1日浸けておいてもビクともしません。丁度S13の製作をしていたこともあり、全く急いでいなかったので物は試しと数日間浸けておいたのですが、結局丸5日かかって漸くメッキが全部落ちてくれました。こうして漸く禿げたメッキパーツ達ですが、たった一つメッキを剥がさなかったのがヘッドライトのパーツ。

これは、薬剤で剥がすのではなく、ナイフで余計な部分のメッキを削ることでリフレクター部分だけはメッキを利用しようと目論んだからなのですが、いざ作業を開始してみると、メッキの輝きに埋もれて判りにくかった「イケテナイ」部分が露呈しました。形状が異なってたりします(笑)

キットの状態ですと、内側のHi側のライトの脇にあるポジション球の部分が全く無視されてしまっています(図左)。上図中央の図で言うと点線部で囲んだ中にある青い部分に、本来はポジションライトがある筈なんですよね。で、なんとかメッキを活かしながらモールドを出して見ようと頑張ったのですが、非常に作業効率が悪いので、結局これまたメッキを剥がしてしまいました(図右)。これで心おきなく形状修正が出来ますが、今度はリフレクタをどうやって再現するかという問題がでてきます。これについては、いくつか試したい方法があるので、これを機会に実行に移してみます。

 ってなわけで、作業の序盤を記載してみました。2003GAも手を出しているので、流石にS13の時の様にサクサクとは進みませんです。
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1/24 S15 シルビア (MyCarSpec)製作記 [序]

2004年11月11日 | 模型
 別に無理して同時進行って訳ではないのですが、F2003GAに先行して作業を開始していたアオシマ S15シルビアの製作記も掲載を始めておくことにしました。やってみて判ったんですけど、製作記をこういう形でUPしておくと、実際の作業においても「こないだはどこまで進めたっけ?」と、進行状況の回顧が確実に出来るので、思った以上に有用ですね。さて、ネタであるS15シルビアですが、私が所有する車もS15シルビア。つまり、参考資料が1/1で我が家に存在するということになります。


 S15に関しては、フジミが随分前からリリースしていますが、2004年秋にアオシマからもリリースされました。両者を比較してみると、同じ車種を1/24に縮尺していながら、解釈の相違と申しますか、結構な違いが存在します。結論から言うと形状に関してはアオシマ製に軍配を挙げたい。フジミ製のキットも倉庫に眠っていたので引っ張り出してきて、実際にアオシマのキットのものと比較してみたんですが、

先ずルーフ部分の面積及び傾斜角の相違が目に付きます。違い自体はmm単位の違いなのですが、1/24縮尺なので実車で言うと数㎝単位の違いになってくるので、頭の中の数値も常に24倍にして考える必要があるんですけど(笑)、実際のS15はフジミ程の傾斜ではなく、アオシマの様ななだらかな山型傾斜になっています。面積に関しても、傾斜がやや誇大気味のフジミ製の物の方が大きめになってます。S15のボディラインですが、曲面が非常に多いデザインになっている反面、面と面が繋がる稜線に関しては非常に直線的になっていて、所謂「板金屋泣かせ」の複雑なアウトラインなのですが、原型デザイン時に曲面のデザインに引っ張られる形で面と面とが巧く繋がらなかったのがフジミ製っていう印象なのですが、実際のところは判りません。でも、

このAピラー部(奥がフジミで手前がアオシマ)の様に、全く異なる形状になっていることからも、面の再現に囚われて「一隅」なポイントで無理矢理辻褄を合わせてしまう様な事になったのかと推測します。他にもですね、

・ボディサイドの厚みがフジミのものは高すぎる
・Bピラーがフジミのものでは太すぎる上に、ガラスの上に出てしまう様になっている
・Cピラーの表面積が下部に行く程大きくなりすぎてる
・ホイールアーチの弧がフジミのものだと小さすぎる。逆にアオシマのものはアーチの弧がやや実車よりも大きく形状も弧と言うよりも台形っぽくなっている。
・フロントノーズがフジミのものだと少しだけ短い。ただし、ボディサイドの高さの影響で必要以上に短くズングリして見えてしまう
・リアバンパーの上半部がフジミのものは厚過ぎる。また、フジミのものはリアウィンドー下部の丸印(画像②赤○部)の部分の角度がダルい。

と、実車の三面画像を横に置いて見比べてみると、かなりフジミのボディは分が悪いようです。そんな訳で、今回引っ張り出してきたフジミのS15のキットは、アオシマのキットが出たことでお役目ゴメン(笑)。他のキットを作る際にシャーシやサスペンションの部品は使えることがありますし、タイヤ・ホイールは出来がよいものが装着されていますので、そういった流用用途用のジャンクBOX行きがケテーイです。


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