すでにウッドバーニングで輪郭線が描いてある白木のマトリョーシカに色をを塗りました。
実は、自分が絵付けして、ボツにしてしまったマトリョーシカが小さい段ボール一杯あるのですが … それを引っ張り出してみたら、下のようなのが出てきて… 。
これはずっと以前、母が老人ホームに入っていた時、これに塗り絵をすれば気分も紛れるかと思って(さらに塗り絵は脳を活性化させるとかいう宣伝もあり)、持って行ったのですが、全く興味を示さず、挙句に私に塗れというのです。仕方なく、一緒に付いていた5~6色の簡単絵具と小さい筆で塗ってみましたが、あまり面白くなかった…。
しばらく飾っていましたが、その後うちに持って帰り、たぶん顔が怖かったか気に入らなかったか何かで顔だけ紙やすりで削って、のっぺらぼうにして、結局そのままボツマトリョーシカの箱に入れたようです。
ウッドバーニングの筋はくっきりついています。私は電気ペンで筋をつける時に、木目の強弱に負けて筋が凸凹するのですが、これは実にくっきり、すっきり、ついていて、どうやったらこうなるのだろうかと、感心します。
焼いた人のサインもあります。逆さかな?
とにかく、引っ張り出したのっぺらぼうのマトリョーシカを見ていて、そのニワトリを抱いてエプロンをつけている一番目の子と、短いチョッキを着てかごを持っている二番目の子を見て、もしかしてこれは、あのロシアで最も古いといわれていて、セルギエフポサドの博物館に飾ってあるという、あの歴史的マトリョーシカがモチーフか!…とやっと気づきました。
これです。(「マトリョーシカ絵付け入門」日本ユーラシア協会 より)
マトリョーシカ解説本には大体出ている有名なマトリョーシカ。(下は「ルースキースベニール マトリョーシカ」より)
これは↓ それを復刻したマトリョーシカ (「ロシアのマトリョーシカ」より)
これも↓(沼田元気著「マトリョーシカ大図鑑」)。
魅力的な色合いとデザイン。
そこで、のっぺらぼうの塗り絵マトリョーシカをそのような色合いと模様で塗ってみました。昔塗った簡単絵の具は木にしみているので、上からアクリル絵の具でべた塗りします。色を変えるだけで断然違ってきます。
いつものサイズ(右、高さ11センチ)よりかなり大きいので(17センチ)塗りでがありました。