出雲大社にお参りするために、西日本旅客鉄道(JR西日本)の路線があり
ました。島根県出雲市から出雲大社のすぐ傍まで。大社線といいました。
その終点の駅が大社駅です。
明治45年(1912)に開業、平成2年(1990)に廃止されるまで、78年間
多くの参詣客を出雲大社に送りました。1951年から10年間、東京から
直通の急行列車「出雲」が運行されたこともありました。ああ、この出雲と
いう列車の名前、微かに覚えていますね・・。
この旧大社駅は、大正13年(1924)改築された二代目駅。
木造平屋441㎡。出雲大社を模した造りで、「大社造り」とも呼ばれます。
その豪壮な造りにも惹かれますが、嘗て多くの参詣客が、心躍らせて駅に
降り立ち、ふっと見上げたり、休んだりしたであろう、駅としての機能の名残り
に一層の執着を覚えますね。
この建物、駅としての役割を終え、もう20年にもなりますけれど、国重文に
指定され残されているのです。それを見るために、けっこうな人がやって
来ます。何か、皮肉な気もしますね。
大社線の線路が少しだけ残されています。その鉄路の先を見渡すと、
長い時の彼方につながっているような錯覚を覚えます。この線路の上を列車
がやってくることは、もうけっしてないのですが、それをいつまでも待っている
・・そんな駅に思えます。











ました。島根県出雲市から出雲大社のすぐ傍まで。大社線といいました。
その終点の駅が大社駅です。
明治45年(1912)に開業、平成2年(1990)に廃止されるまで、78年間
多くの参詣客を出雲大社に送りました。1951年から10年間、東京から
直通の急行列車「出雲」が運行されたこともありました。ああ、この出雲と
いう列車の名前、微かに覚えていますね・・。
この旧大社駅は、大正13年(1924)改築された二代目駅。
木造平屋441㎡。出雲大社を模した造りで、「大社造り」とも呼ばれます。
その豪壮な造りにも惹かれますが、嘗て多くの参詣客が、心躍らせて駅に
降り立ち、ふっと見上げたり、休んだりしたであろう、駅としての機能の名残り
に一層の執着を覚えますね。
この建物、駅としての役割を終え、もう20年にもなりますけれど、国重文に
指定され残されているのです。それを見るために、けっこうな人がやって
来ます。何か、皮肉な気もしますね。
大社線の線路が少しだけ残されています。その鉄路の先を見渡すと、
長い時の彼方につながっているような錯覚を覚えます。この線路の上を列車
がやってくることは、もうけっしてないのですが、それをいつまでも待っている
・・そんな駅に思えます。










