枯雑草の写真日記2

あの懐かしき日々を想いながら・・つれずれの写真日記です。

京都嵯峨野、常寂光寺、多宝塔

2017-01-26 | 古い神社や寺で
          (これは昨年の12月、嵯峨野に行ったときのもの。ですからまだ紅葉が随分残っています。
          今頃出してきました。出し遅れです・・)

          常寂光寺は、百人一首でも詠まれる小倉山の中腹の斜面、藤原定家の山荘があったと伝わる地に、
          慶長元年(1596)に日蓮宗の寺として開山。
          簡素な山門をくぐり仁王門。南北朝時代の建立。藁葺屋根が珍しい。
          石段を上った奥の高みに多宝塔が立ちます。ここからは嵯峨野も一望のもと。
          多宝塔は江戸時代初期の元和6年(1620)の建立。
          高さ12.3m、檜皮葺。特に上層の四手先組物は見事。
          上層部がやや高く造られているよう。これは、斜面に立地し下から見上げることを
          前提にした設計とも思えます。重文指定。

          この塔は、国宝・重文指定の40基の多宝塔のなかでは時代が下るもので、
          若い方から数えて6番目に当たる。しかし、その立地も相まって、木組と屋根の
          見事さは特筆すべきものと思われました。
          私としては13番目の多宝塔を見せていただいたことになるのですが、あの大阪泉佐野野の慈眼院
          の多宝塔とともに特に印象深いものとなりました



































































































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