枯雑草の写真日記2

あの懐かしき日々を想いながら・・つれずれの写真日記です。

吉野、金峯山寺、その1  仁王門、本堂そして桜

2011-05-02 | 古い神社や寺で
          奈良県南部の吉野、大峯から和歌山県の熊野に続く山地は、古くから山岳信仰
          の霊地とされてきた所と言われます。
          山岳信仰に神道、仏教、道教などが習合し、日本独自の宗教として発達したの
          が修験道であり、その開祖とされるのが役小角(えんのおづぬ)です。役小角は
          役行者(えんのぎょうじゃ)とも呼ばれ、7世紀前半に生まれた実在の人物と
          云われますが、多くの超人的事蹟に彩られ、霧の中に半身を隠した伝説的人物
          でもあるのです。
          役小角が修行中に感得したという蔵王権現を本尊とする金峯山寺(きんぷせんじ)
          は元々、吉野山と大峯山に存在した二つの蔵王堂を中心とした寺の総称でした。
          近代に至り、明治元年の神仏分離令と明治5年の修験道廃止令により、金峯山寺
          も一時、廃寺となります。その後天台宗修験派として再興、第二次大戦後、天台宗
          から独立、大峯修験宗が成立(後、金峯山修験本宗と改称)吉野山の蔵王堂を
          金峯山寺として、その総本山に位置付けられています。
          政治の変転の歴史の波に巻き込まれ、紆余曲折を繰り返した修験道ですが、
          大峯奥駆等の宗教行事と世界遺産という観光化の狭間で、これからどんな形に
          変身してゆくのでしょうか。




現在の金峯山寺の玄関、仁王門(国宝)、入母屋造、本瓦葺きの室町時代の1456年の再建。
仁王さんも結構な迫力、御足は滅多に見られませんから載せときますね。























それから本堂(蔵王堂:国宝)にお参り。詳細は次回に。


































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