My Song My Foolish Heart

4月に12年の単身赴任が終わりました!、山が好き、キースジャレットが好き、街道歩きが好き、2012年中山道を完歩しました

砂の狩人 大沢在昌を読む

2024-03-20 04:17:45 | 2024年 本

またまた大沢在昌を読む、狩人シリーズ 砂の狩人!

ハードボイルドも読みだしたら面白いのでどんどん夢中になる。

お話は・・・・

暴力団のこどもばかりを狙った連続猟奇的殺人が発生

警察庁の上層部は内部犯行を疑い、犯人を極秘に葬ろうとした。

警察庁の女性キャリア、時岡は、かって未成年の容疑者を射殺して

警察を追われた狂犬と呼ばれる元刑事西野を、この不条理な捜査に

駆り出そうとする。

千葉房総の港町にくらしていた狂犬を、再び街へと戻る決意をする。

殺された組長のこどもたちはみな、喉に携帯電話をおしこまれていた。

暴力団員は、中国人マフィアの仕業として暴走。血が血を呼び全面戦争

に発展していく。

機動隊が緊急配備される中 警察庁の女性キャリア時岡はついに狂犬西野に

拳銃の使用を許可する・・・

犯人は意外な人物!!どんでんがえし!!

上下巻800ページオーバーだが一気に読んだ
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働かないニッポン 河合薫を読む

2024-02-29 16:53:12 | 2024年 本

仕事に熱意のある社員は5%しかおらず、世界の145カ国最下位

今、何が日本人から働く意欲を奪っているのか?

窓際族と化す若手エリート、今まで頑張ってきたからと言い訳に会社に

寄生する50代など、実際のエピソードをもとに働き損社会の背景にある

日本の構造的な問題を解き明かす。

働き損社会の影にジジイの壁あり!

本書をとくキーワードとして

一億総モラトリアム社会・・社会や組織に帰属意識がない他人事の社会

スーパー昭和おじさん(おばさん)・・・社内競争を勝ち残った昭和おじさん

(おばさん)。ジジイ化しやすい特性がある。

ジジイ・・性別や年齢に関係なく組織内で権力を持ち、その権力を組織の為に

使うのではなく自分のために使う人たちの総称

ジジイの壁・・ジジイたちが築き上げた楼閣。ベルリンの壁より厚く、チョモランマよりも高い。

日本的マゾヒズム・・日本人、とりわけ日本の企業に根ついた精神性で、

上からの命令で、無理難題を押し付けられても、次第に理不尽が理不尽でなくなり
逆にそれを望んでしまうような心理状態。

日本的マゾヒスト・・・日本的マゾヒズムに過剰に対応した会社員や経営者

大ジジイや中ジジイに多い。

富裕層だけがもっている特別なリソース

小金持ちレベルー新中間階級だと下に落ちる可能性が多分にありますが、

富裕層ではそのリスクがほとんどありません。もともと金になるリソースを

持ってることに加え、金持ちは金持ちとつるんであるので、富裕層互助会

が手を貸してくれます・・・

なかなか分析がおもしろい本だった、こういう見方があるのか・・









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二十一年目の桜疎水  大石直記を読む

2024-02-28 15:29:47 | 2024年 本

二十一年目の桜疎水 

物語は京都、京都のものがたりの短編集・・

やはり中でもこのタイトル話が一番じんと来た、なんとなく自分が大学生に

なった気持ちで、そしてその後の自分を思い出しながら読み進めた。

二十年前に、ある事故をきっかけに恋人の雅子と別れた正春、母の危篤

の知らせを受け、京都におりたった正春・・

思い出の松ヶ崎疎水を訪れ、彼女と再会する・・・

松ヶ崎疎水・・・行ったことがあるような桜の名所

あのあたり、北白川とその周辺にもちょくちょくいった、というのも

リバイバル映画館京一会館があった、3本立て500円か800円か忘れた

けどちょくちょくいってATGの映画とか見た、見終わったらどこだったか

ラーメン食べて帰った記憶がある。

舞台が京都の物語集なので場所がすぐでてきて面白く読めました。

他に  おばあちゃんといっしょ  お地蔵さまに見られている

おみくじ占いにご用心  仏像は二度笑う  おじいちゃんを探せ




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人生、こんなはずじゃなかったの嘆き 加藤諦三を読む

2024-02-23 04:33:45 | 2024年 本

加藤さん、ニッポン放送のラジオ人生相談のパーソナリティでレギュラー

をやられてる。この前大竹まことゴールデンラジオでゲストできていておられて

その中で本の紹介をされてたので、ついついAmazonでぽちっとと思わず

いつものパターンで購入

よくわからなかったというのが感想、読まなければよかったかなというのが

正直な感想・・・そんなにコミニュケーションとか関心がないからね・・・

帯には老いても幼稚な人、晩節を汚す人になりたくない・・・

自分の人生はもっと幸せなはずだったのに、と嘆く老人は多い。

老いを認められる人は若い・・

嘆く老人にはなりたくないと思う、いつも普通に生活していきたい、泣き言

とか恨みつらみとかは言いたくない、自分をみじめにしていく老人にはなりたくない。

そう思う・・・
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徳川家康 15巻難波の夢の巻 山岡荘八を読む

2024-02-22 05:45:37 | 2024年 本

やっとここまできたか・・・

なにか本能寺の変以降が一話一話が詳しく書かれていて長い感じがする。

やっとここまでという感じ、秀吉没す・・

秀頼の誕生は新たな権力争いの種になる、関白秀次の自刃とその妻妾こども

三十余人の六条河原での刺殺という前代未聞の悲劇を招いた。

一方、伏見大地震の混乱の中で迎えた民の講和使節が、実は無礼極まりない

冊封使だとわかると、秀吉は烈火のごとく怒り、朝鮮再度征服の礼を下す。

そして再征の決着もみないまま一代の太陽児は波乱の生涯を閉じる。
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ふるさと銀河線 高田郁 を読む

2024-02-15 05:09:10 | 2024年 本


ふるさと銀河線 実際にあった第三セクターの鉄道

北海道の池田町と北見市を結んでいた国鉄池北線を引き継いだ路線で2006年に廃止された。

ものがたりは両親を喪って兄と二人、ふるさと銀河線の沿線の陸別町で

くらす少女、演技の才能を認められ周囲の期待を集めるが彼女のふるさとの

愛と夢の想いの間で揺れ動いていた・・・(表題作)

苦難の中で真の生き方を追い求める人々の姿を、美しい列車の風景を

織り込みながら描いた短編集。

印象的だったのは・・・お弁当二つ

リストラされた父が家族には言えず、いつものように出勤するように家を

出て千葉に、そして内房線、外房線を房総半島を二周して時間を潰してる

というのが印象的、たまたま奥さんが会社へお土産以ってあいさつにいったら

すでに退職していた、ご主人さんのあとをつけていったら・・千葉へ・・

鴨川の駅で奥さんの弁当を食べていた・・次の日同じように家を出る主人の

あとをつけて今度は電車の中に奥さん登場、弁当一緒に食べようと・・

房総半島1周の電車の旅もしたことがあったので印象的だった。
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死ぬときにはじめてきつく 人生で大切なこと33 大津秀一を読む

2024-02-08 19:26:39 | 2024年 本

作者大津秀一

早期緩和ケア大津秀一クリニック院長 ホスピス緩和ケアの専門医

終末期がん患者2000人に寄り添った医師

死ぬときに患者さんが語った言葉をもとに人生で大切な事を語る。

33の患者さんの実例をもとに語ってます。

社会編・・・1 運に向き合う 2何ものこさなくていい 3競争のみにはしらない
4衰えを受け止める 5SNSの呪縛から逃れる 6メデイアと距離を置く

7仕事に固執しすぎない 8別れの悲しみを振り切る 9健康のみを追わない

10地位をなげる 11お金だけをもとめない 12家にしがみつかない

13夢を抱かない

思考編  14迷惑をかける意識を捨てる 15自分が一番大変ではない

16自分をダメだと思わない 17性欲を断ち切る 18理想から解放される

19比較をやめる 20 まじめの殻をやぶる 21嫉妬心を取り除く

22死の恐怖を消す 23生きる意味から離れる 24正しい答えを手放す

25人の悪口を言わない・・・・

気が付けば、私たちは様々なものにがんじがらめになって生きています。

やらねあならない日々に仕事や家事、勉強や、下さなくてはならない判断、

それを前にして悩むことなどにも多くの時間を費やしています。

誰かや何かを失う事があります。それは生きていると頻繁に訪れます。

けれども、縛られていたものを手放さざるを得なくなったとき、悲しみや

せつなさと同時に、過剰な執着や執心から解き放たれて「自由になった」

と感じることはないでしょうか。どこからか、自由をはじめませんか・・・


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さだの辞書 さだまさしを読む

2024-02-06 07:12:07 | 2024年 本

ラジオで東海ラジオがキー局で文化放送でやっているさだまさしのデビュー

50周年記念番組 一時の鬼の迷い 毎週土曜5時からをradikoで聴いています。

3時~5時までの伊東四朗 吉田照美の親父熱愛からの続きで聴いています。

しかし、ほんとにラジオばかりきいていますね・・朝起きた時からラジオを

radikoで東京の番組を聴いてテレワークの時は一日流しっぱなしです。

その番組で紹介されたのがこの本。

自伝的エッセイ集

家族・故郷・ご先祖様  友・仲間・恩人  歴史・土地・希望

本・音楽・映画。

時に爆笑 時に涙の三題噺二十七話。

さだまさしの大きな負債27億をおった映画長江、これ学生の時に見に行った

あの映画で見た風景ちょうど40年前の中国、今とは全く違う光景でしょう。

長江の映画の裏話も予定が外れたことも

面白く読ましてもらいました。
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副業おじさん 若月澪子を読む

2024-02-02 16:20:40 | 2024年 本

大竹まことのコールデンラジオのゲストで若月澪子さんが本の紹介で

出ておられた、聴いていて面白そうなのでAmazonでポチっと

若月さんが実際にルポをするために副業として工場や倉庫で働いて

ルポをしての記録

副業をしている中高年が年々増えているということだそうだ・・

定時まで本業で働いて、そこから副業のアルバイトをする中高年とか

本業がテレワークになってので、副業のアルバイトをする中高年。

副業する理由は収入の補填、もともと中流といわれていた人たちがリーマン

ショック コロナの影響をもろに受け副業せざるを得ない状況においこまれた

多くの中流家庭での副業の動機になっているのが子供の教育費・・・

一つの企業に勤めて長時間労働をしてきたホワイトカラーにとって副業は

未知との遭遇でもある、違う世界を見る。

副業で孤独が癒される人もいる・・・

在宅オフィスワーク ピザの宅配 アンケートモニター ポステング

アルミ缶回収 倉庫作業 組み立て工場 フードデリバリーの配達員

宅配便の配達員 スタバのバリスタ 輸出せどり ラブホテル清掃

(ラブホテルは利用するのも働いてるのも中高年だった 笑)

デリヘルの送迎 キャバクラのキッチン ホテル宴会場 塾講師

駐車場の警備員 皿洗い 冷凍倉庫作業 レンタカー清掃 コンビニ店員

夜の物流倉庫 喫茶店のモーニングの仕込み・・・・

さてさて・・・問題は自分ができる仕事があるかな????と思いながら

読んでいた、おそらくスーパーの品出し コンビニ店員 物流倉庫作業と

いうところかな・・65歳定年しても何か仕事をするつもりでいるので

いろいろと考える。
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張込み 松本清張を読む

2024-01-31 05:33:30 | 2024年 本

松本清張 短編集 張込みを読む

松本清張の短編集は読むのが好きだ、一時は結構こっていた。

推理小説短編集の第一集

第一版が昭和40年、出てくる背景が昭和の20年代後半から30年代の

光景がでてくる、例えば「地方紙を買う女」では新宿から甲府まで準急で

2時間30分とか・・当時の国鉄の準急が走っていた時代。

そういえば昔は登山に行くのに新宿発の夜行の普通列車があった。

殺人犯を張り込み中の刑事の目に映った平凡な主婦の秘められた過去と

刑事の主婦に対する思いやりを描いて著者の推理小説の出発点と目される

「張込み」

判決が確定した者に対しては、後に不利な事実がでても裁判のやり直しは

しない、一事不再理、という刑法の条文をヒントにした「一年半まて」

などなど全八編

時代背景が昭和のこの時代が面白く読むことができた。
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冬の狩人 大沢在昌を読む

2024-01-22 05:20:29 | 2024年 本

大沢在昌 狩人シリーズ第五弾 上下あわせて800ページ弱の大作

一気に休日に読みました、ハードボイルドは面白くてスリリングな展開で

ついつい読んで気が付いたら夕方て感じでした。

物語は

退職を決めた新宿署のマル暴の佐江に、管轄外のH県警から未解決殺人事件

に関する依頼が持ち込まれた。

三年前に姿を消した重要参考人の女が「佐江の護衛があったら出頭する」

と申し出たというのだ。

面識もない引退前の中年刑事をなぜ指名するのか?H県警の新人刑事

河村と組み、女と接触を図る。

消えた重症参考人 阿部佳奈は、命を狙われていた。

H県で彼女を保護しようとする佐江と河村に謎めく殺し屋「中国人」の魔の手がせまる。

県警内の裏切り者、地元の大企業の乗っ取り計画・・・

事件の背景が明らかになる時に三年前に惨劇が起きた料亭「冬湖楼」が再び

修羅場と化す・・・・

裏で糸を引く黒幕の正体は・・・



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徳川家康 14明星またたくの巻

2024-01-20 04:09:03 | 2024年 本

徳川家康 14巻 明星またたくの巻

やっと14巻・・なんか少し中だるみしてきたか・・あまりにも壮大な小説

に圧巻されているのだ・・・

順風満帆の晩年を迎えた秀吉には、千利休の命を賭けた抵抗は大きな驚き

であった。

そこへ弟秀長の死。

秀吉の理性は大波に揺らぐ小舟と化した。彼は千利休に切腹を命じ

ついでに生涯の業績を真っ黒に塗りつぶす朝鮮出兵の暴挙に出た。

家康にとって、秀吉のこの老醜の日々は、他山の石とすべき教訓であった。

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再読 60代の論語 斎藤孝を読む

2024-01-13 05:19:32 | 2024年 本


60代の論語 再読しました。

ちりばめてる言葉・・・

60代になっても学びはすべきだ・・60歳をすぎたら人格勝負。

「学べば則ち固ならず」 60代からの読書は素直になるために読むんだ

という風に考えて読書の領域を思い切って広げてみる、そんな読書は心を

若くする学びでもある。

「吾れ嘗て終日食らわず、終夜寝ず。以って思う。益なし。学ぶに如かざるをなり。」

一日をプラスにして終わる。

今日はこんな新しいことを学んだから、収支はプラスと一日を終えることが

できます。もやもやを抱えながら考え事をしてるより新しい知識を獲得して

満足するという生き方の方が、ずっと元気がでます。

「子、四を絶つ。意なく、必なく、固なく、我なし。」

60にして耳順うと合わせて考えると60歳になったら人の話に耳を傾け
「そうだね」とにこやかに柔軟に対応する姿勢が必要です。

若手を厳しく指導するのは40代50代に任せて、自分はできるだけゆるく

していくこと。いい年をして若手に青筋を立てたり、何か問題が起こった時に

責任のがれをしたりするのは、あまり格好が良くないし、自分自身も気分が良くありません。

周囲から「人格が丸くなったね」と言われる長老を目指してください。

君子的な楽しみの見つけ方

60歳をすぎれば、人生の勝ち負けは重要でなくなってきます。競争を勝ち抜いて
成功したとしても、早く死んでしまう場合もあるわけで、人生の幸せはそこにはないことを一度再確認したほうがよいでしょう。

これまでの人生を受容する。


などなど・・・

とても参考になりました。

60をすぎて確かに仕事でも丸くなったように思えます・・給料は減ったけど

そこは諦めでやるべきことをやるだけで、怒っているとみっともないと思う

ようになってきました。
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徳川家康13侘茶の巻 山岡荘八を読む

2024-01-11 15:53:42 | 2024年 本

徳川家康、年越しで読んでいる、昨年よみきれなかった・・・

25巻あるのでちょうど13巻の折り返し、ここまできたら25巻まで

読み切るとします。

九州征伐に成功し、北野の大茶会で威を天下に示した秀吉は、小田原の

北条氏攻略に着手、家康は先ぽうを命じられた、同時に関東 関八州への

転封を強いられる、家臣団は激怒する、怒りは家康にもある。

しかし涙をのんで江戸に移った。

当時の江戸は葦原のひろがる寒村であった、家康の町造りが始まる。

秀吉の世、絢爛と桃山文化の華は咲き誇り、衰えを知らぬかに見えた。

最後の方で利休との軋轢が出てきた、

利休は確か切腹させられるのだった、映画千利休を見に行ったことがある。


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自然、文化、そして不平等 トマ・ピケティを読む

2024-01-07 15:23:23 | 2024年 本

21世紀の資本の著者 トマ・ピケティの最新刊

21世紀の資本は10年ほど前の著書 これは読まねばと6000円する本

を中古で3000円で購入して、読み始めたが途中で挫折した900ページ

以上の大作 いずれ再度チャレンジしないといけないなとは思っているが・・・

この本は講演録で読みやすい本 21世紀の資本のエッセンスがちりばめて

いる。

・「社会は平等に向かうべき」との思想はいつ始まったのか 

・所得格差が最も少ない地域、最も多い地域は 

・「所得格差」と「資産格差」について 

・累進課税制度の衝撃 

・世界のスーパーリッチたちの巨額税金逃れ問題について

・ジェンダー格差をどう考えるか

・環境問題の本質とは、「自然資本の破壊」である

・炭素排出制限量において、取り入れるべきアイデア

・「戦争や疫病が平等を生む」という定説は本当か

 ——「持続可能な格差水準」は、存在するのだろうか
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