My Song My Foolish Heart

4月に12年の単身赴任が終わりました!、山が好き、キースジャレットが好き、街道歩きが好き、2012年中山道を完歩しました

天保悪党伝  藤沢周平

2011-11-17 04:15:05 | 読んだ本

藤沢周平の本はかなり読んでますが

まだ読み残してる本もあります、天保悪党伝

藤沢周平の作品にしては異色作だといえます

藤沢周平作品といえばご存じのように海坂藩もの、市井もの、史実ものという

ように別れるのですが

いずれも、読んだ後にはさわやかさと正義感と人情が残るものですが

この本の登場人物は悪者ばかりでもなにかユニークな感じで憎めない

天保年間の江戸の町に極め付きのわるだが憎めない連中がいた。

ばくち好きの御家人 片岡直次郎 辻斬りで財布を狙う金子市之丞 抜け荷の常習犯

森田屋清蔵 元料理人の悪党丑松 そして極めつけのワルゆすりの大名人として

知られた河内山宗俊 そして吉原の花魁 三千歳

ひょんなきっかけでしりあった彼らが大胆に悪事を謀る。

物語は一人ひとりが主人公になるよう話が6話になっていてつながっていく

連作

読んだ後、異色作品ですが藤沢周平らしい気持ちになる本でした。
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