千葉に帰った時に本棚をみてたら、久しぶりに読んでみるかなともって帰った本です。
たしか8年ほどまえに出版された時に本屋で買ったのです
中は短編集ですが
一番心に残るのが、タイトルの姫椿です。
ほんの20ページの物語なのですが、心に残るものがたりでした。
不動産会社の社長が会社が倒産の危機になり、もう保険もいっぱいかけて
自殺してしまうしか家族を救う道がないと決心して・・・
どこかのホテルに泊まろう、そこで自殺図ろうと思いタクシーにのり
たまたま立ち寄ったところが、なつかしい場所だった・・・
昔若い時に今の奥さんと、小さなアパートに貧乏のくらしをしたいた
そのアパートはなかったが、近くにいつも一緒に通った銭湯があった・・・
なつかしい銭湯にはいり、そして銭湯の前にいつもみた姫椿の花が咲いていた
「貧乏はしていましたが、辛くはなかったです。どうして楽しかったことまで忘れた
のだろう」・・・・
たまたま立ち寄ったなつかしい場所がまた生きていく
読んでいて若い時のこの二人の姿が思い浮かんでくる
読んだ後とてもあたたかい気持ちになったのは8年前と同じだった・・・
浅田次郎はさすがだなと思います20ページでこれほどのあたたい物語を
書くことができるとはほんとにすばらしい。
いよいよ冬がきましたね、周りの山はすべて白くなり、今日信濃町にいったらもう雪景色
今夜は冷えます、ちょうど今0度ぐらいです明日の朝はマイナス3度ぐらいです。
寒い夜にはこんなハートフルな本がいいです。