伊集院静さんの初の推理小説
東日本大震災から3年たったときに文庫化された。
帯文には 「哀しみを抱いて生きる、全ての人々へ」とある。
タイトルの星月夜てあるから、ゴッホの星月夜と何か関係があるのかなあ
と思っていたが・・特に関係はなかった・・
ものがたりは・・
東京湾で発見された、若い女性(岩手出身の20歳)と老人の遺体
それぞれは身元は判明したものの、二人には接点が見いだせず、捜査は難航
事件の鍵を握るのは老人の残した孫娘、黄金色の銅鐸
美しくも忌まわしい星空の記憶・・
人々の抱える哀しみを日本の原風景とともに描き出す。
人々の業というのだろうか宿命というのだろうか哀しみと怒りとがこれほどまでに深くという感じで迫って来るが、舞台は岩手の棚田 出雲のむら
読んだ後にあとを引くような推理小説だった・・・森村誠一の駅シリーズとか
は結構読んだあとにあとを引くような感じがあるがそれよりもあとを引く
読み応えがあった、伊集院静さんらしい事件の背景の設定だなと思いました。