会社帰り、いつも立ち寄る堂島地下の旭屋書店で・・
ふーん 恐慌の歴史か・・・
そういえば・・・恐慌なのに恐慌という言葉は使わないな・・この言葉て死語?
学生の時は経済学部なのでもちろん御勉強はしたのですが
少々思い出すのに読んでみることにしました。
1825年の恐慌から現在までを連続して、すべて一本線でつながるような感じ
で読めました。
学生の頃はちょうどレーガノミックスが大流行で、スタグフレーションという新たな
インフレと景気後退の同時進行の時代でした。
頭のパーツが今はつながらないのがこの本読んで一本につながったような気がします。
現在の状況の部分で少し自分と意見が違うなという部分がありましたが、とくに消費税
に関しては自分と考えが違うなあ・・・
最後にこの本が訴えたかったことが特に共感できました。
もう今の日本はこれ以上成長する必要はないということ
日本は成熟した債権国なのに格差と貧困の問題が歪んで深刻な構造になっている
これを是正するには成長ではなくて分配であるはずだ・・・・・
今はインフラ、生産技術、教育体制などあらゆる面で、世界でもっとも充実したストック
を持つ国になった・・・
それにも関らず「フローよ、もう一度」とばかりに企業も政府も成長戦略をねっている
政権交代しても政府の経済政策は「成長促進」を変えないままである。
豊かなストックに流動性を持たせて効率的な分配を行うべきなのに、日本は経済成長
への幻想にに支出を増やしてる・・・
確かに・・・成長はもう必要がない、デフレを脱出するためにも富の分配は必要でしょう
まずは雇用形態の見直し、派遣労働の削減もしくは禁止措置をとらないとだめです、
だいたい派遣会社て、ただでどれだけピンはねしてるか・・考えられない
それが福島原発労働の実態が東京電力→東芝→2次下請け→3次下請け→4次下請け
→5次下請け→労働者 どれだけの金がピンはねしてるのか・・日本の大惨事の現場で
働く労働者を餌にして肥え太る派遣会社、やみ派遣会社
こんな労働形態をいつまで日本政府はみとめるのか、いいかげんにしろといいたい。
これが格差社会の最たるもの、この派遣労働がなくならない限り日本の格差社会は
なくならない。
同じ労働をして正社員と契約社員と派遣と賃金、待遇がこれほどまで違う
もうひとついわせてもらえれば、日本の労働組合の形態が企業別労働組合で
ある以上、対象が正社員のみで、派遣社員は労使交渉の中で全くの交渉外
民主党の支持母体が連合である以上、この派遣労働解消は進むとは思えない
消費税の形態をかえればいい、食品税1% 生活必需品1% 300万以上の車には
高級車税 ブランドものにはブランド税 ビトンやシャネルのバッグには課税70%
金持ちからふんだくれる消費税にすべきです、実際欧米各国の消費税はかなり詳細に
わかれているようで、特に食料品には課税なしという国、あの高福祉のスエーデンでも
食料品は課税なし、そうすればいい。
生活が地味になっていいのではないですか・・ほんの40年ほど前自分が小学生のころ
を思い出してみて、ちょうどいい幸福て感じだったような気がする、あの頃の生活水準で
ちょうどいいのではないかと思うのですが・・・
庶民という言葉があてはまる時代だったのではないかな、今は庶民という言葉どこに
いったのか、勝ち組と負け組・・昔はそれなりの平等感があったような気がする。
かなり話が脱線しました。
最後に・・・ここの部分はなかなかのところで
日本にとって、英国は格好の反面教師だ、若返りの成長戦略をとれば英国のように
一極集中が進んで地域経済は荒廃し、ますます居心地の悪い国になる。
格差社会の中で貧困が問題化し、税収も上がらない、その貧困対策への財政支出
は増え、負の連鎖につながっていく・・・・
もう日本も成長の坂を少しずつ下りていくことが必要でしょう・・・
1ドル=50円の時代はもうすぐそこまできているようです。