久々に三島由紀夫を読んだ・・・
豊饒の海四部作は二回読んだ 愛読書といえるだろう・・・輪廻転生を壮大なスケールで
時代とともに描いている また忘れたころに読もう・・
映画 三島由紀夫VS全共闘を見て 久々に読んで見ることにした。
この本のモデルは光クラブ事件 昭和24年に起こった東大法学部学生の山崎晃嗣が高利貸し会社
光クラブを経営し銀行法違反にとわれ390人の債権者と三千万円の債務を残して挫折し
27歳の身で青酸カリで自殺をした。
ものがたりは・・・
人間同士は理解される義務もなく、理解する権利もない、合理主義を崇拝する川崎誠、東大法学部で
東京近郊の名家に生まれ頭脳明晰、数量刑法学を研究する傍ら 戦後の銀座で高利の闇金融を主宰する。
俗人を唾棄し、動機も目的もない人生を享受する誠だったが・・まもなくほころびはじめる・・
これほどまでに合理的な人間もいないだろうなあと読んでいて思う・・おそらくこの川崎にとって
われわれは虫けらとう感じだろう・・・