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4月に12年の単身赴任が終わりました!、山が好き、キースジャレットが好き、街道歩きが好き、2012年中山道を完歩しました

円安と補助金で自壊する日本 野口悠紀雄を読む

2022-11-13 12:09:16 | 2022年本


円安進行で150円近傍まで行ってたが一気に今週140円付近まで円高になる、FRBの金利上昇に少し上昇率に緩和の兆しがでたことで一気に動いたものとみられる。

日本政府と日銀はあのばかのアホノミクスの付けの為に金利が上げられずに
イールドカーブで0.25範囲内といいながら金融緩和をまだやっている。
どうするのだろうか???
アホのミクスで積みあがった銀行の日銀にある当座預金は500兆円もあり
この状態で金利を上げれば日銀が債務超過になる。

政府のマクロ経済政策は基本的な点で深刻な矛盾を含むものになっている。
一方で物価高騰が問題だとしながら、他方で大規模な金融緩和を継続している
それにより円安を放置している、この状態では絶対賃金は上がらない、実質賃金も名目賃金もだ・・・
経済のもっとも重要な問題に関して矛盾した政策が続けられてるのは日本の
政策決定体制が深刻な機能不全に陥ってることを示すものだ。

確実に日本の国際的地位は確実に低下している。

野口先生の結論は・・

日銀は取るべき方策は金利抑制策を放棄し、長期金利を市場の実態にゆだねる
ことしかない!

*円安になると、企業利益が増える、それだけでなく、名目GDPも増える。
しかし、これは、輸入額増加分を企業が消費者に転嫁するからだ、消費者、労働者
は実質賃金低下という形で負担を負う。今の円安局面で、これがはっきり意識
されるようになった。

日銀の債務超過・・・
債務超過の本質的な問題は、過去の無謀といえる巨額の国債購入(アホのミクス)が明るみに出て、中央銀行が信頼を失うことだ。
それはこうした形式的な措置だけで解消できない。

それでも金利のコントロールは市場経済に任せることが必要だ・・

なんだかんだといって、安倍のアホノミクスの付けが思い切りきてる。

金利だけでもなく安倍以降の10年で日本の産業は衰退一途をたどった
重厚長大の従来の産業にたいしての手厚い政策をとり、あげくのはては
原発の海外輸出ですべてアウトにして、その間に半導体 液晶はすべて
韓国 台湾に市場を奪われ、家電商品は中国に買収され ITにかんしては
全くなんら政策をせず、いわゆるITゼネコンの利権をまもりあらたなIT産業
はうまれず、それどころか日本の政府のシステムの一部はAWSに委託する
というありさまでアメリカに情報が筒抜けという事態・・・

日本は自民党と官僚と各団体の利権村を破壊することにしか将来はない。
感染症村、原発村、土地改良村、漁協村・・・
10年前の民主党政権がやろうとしたことは利権村を壊し政治主導にするのを
やろうとした、小沢一郎が先頭にたってやっていた、政権がうまく機能できたら今の日本は違う姿になっていただろう・・・


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