今年の本 読み始めは藤沢周平です 正月実家に帰った時に読みました。
家督を息子にゆずり、隠居の身の清左衛門が毎日 日録をつけるのが日課を書く
ことを自らに課していた・・・
もう世間からは離れた身としてすごしていたが・・
藩の執政は紛糾の渦中にあった、そしてその渦中に隠居の身でありながら
まきこまれていく・・・
話の中で若かりしころの友人も登場し昔を振り返ることも多い
昔の友人に会うことで物語が少しずつ進んできて藩の紛糾に巻き込まれていく
ストーリーです。
藤沢周平の後期の作品
いぶし銀の筆が光る作品といえます。
しかし、隠居の身が主役ということで、自分にはもうひとつしっくりこなかったというのが
正直なところ・・・
隠居まではあと10年以上あるので、まだまだ隠居というのはピンとこないので
それに停年になっても、まだなんらかの仕事をしようと思ってるので
やはり隠居ということにぴんとこないのです。
しかし晩年の藤沢周平らしいものがたりでした・・・
今年の読み始め