KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

エントツ山~犬返~魔戸の滝~石ケ山丈周回

2016年04月15日 | 四国の山
昨日、今日の休みをどうしようかと思案。

1週間前から痛んでる歯の治療に歯医者に行くべきか、はたまたずっと調子の悪い

腰の治療に接骨院に行くべきか、ついでに髪も伸びてきたので散髪にも行かないと・・・・。

色々考えて治療はボツ、散髪は山から降りて行く事にしました。


それじゃ~どこの山に出かけようかといつものようにネットサーフィン。

先週歩いた雲早山の登山口の水の流れが頭に残っていて、

まずは滝を第一目標にしました。

グランマーさんの野田からの赤星山もいいな~と思ったのですが、山頂まで4時間かかったと

書いていたので、少し躊躇。

それじゃ~さらに西へ行った魔戸の滝を、最近話題になっている犬返経由で歩いてみようと、

ということで、山根公園の駐車場に車を停めました。


新居浜からのアプローチで何度も見ているエントツ山ですが、実際に足元から見るのは

今回が初めてです。





公園からの入り口から広い道を登って行くとエントツ山の広場に着きました。

広場にはかつての精錬所跡にレンガ造りの高さ20mの煙突だけが残っています。








エントツ山から東に進むと奥の院があり、その社殿の裏側が犬返への入り口になります。

まずは手を合わせて今日の登山の無事を祈ります?








登山口からしばらくは杉林の鬱蒼とした日陰の中を右に左にと登って行きます。

私にはここですでに犬返状態です。

杉林から明るい尾根にでてしばらく歩くと生子山城跡に到着します。

地元のエントツ山倶楽部の手によるベンチがあり、新居浜市内を一望できます。











生子山城跡からは快適な尾根道が続きます。道の両側にはツツジが花を咲かせ、

時折走り慣れた県道47号線が見下ろせます。








足元の状態もよく至る所に咲くツツジを見ながら快適に登って行きます。

約1時間強で、今日の第一目的地の犬返に到着しました。

エントツ山さんの掲示板で見た真新しい道標が立っています。

道標の先に先客が一人。地元の方なのか今日はここで引き返すとのこと。








少し休憩しながらエントツ山さんが用意している地図を眺めて

これから先のルートを決め、

出発する前に横に吊るされた鐘を鳴らして歩き始めましたのですが、

このあとしばらくはなぜか、和田アキ子のあの歌を口ずさみながら歩いていました。





犬返の道標の先に名前の由来の岩場があります。お~これがかの有名な?「犬返」

所々にロープがあるので、思っていたよりスムーズに降り、魔戸の滝への分岐まで進んで行きます。





しばらく歩くと道の両側がツツジのトンネル、

鮮やかなピンクの花が青い空に映えます。





種子川山の三角点を過ぎると、鉄塔とその先に大きな崩壊地がありました。

鉄塔からは先ほどの犬返の頭が覗いていて、東には種子川の流れを見ることが出来ます。















崩壊地を過ぎると林道に出ました。今日は素直にこの林道を通って魔戸の滝へと下りて行きます。






林道の途中からも犬返の山容を見ることが出来ます。












林道は途中からコンクリート道に変わり、最後はアスファルト道になりました。

着いた第二の目的地の魔戸の滝は、高さもあり今日は水の量も豊富で瀑布といった感じで

見ごたえがありましたが、如何せん時間的に逆光で綺麗な写真が全然撮れません。






何枚か挑戦した後、滝つぼの左岸から石ケ山丈へと続く道を登って行きます。








途中で何箇所か左側に、魔戸の滝の上流部の滝を眺められる箇所があります。

滝と種子川の対岸には串ケ峰への険しい稜線が続いています。





道は険しく、赤テープに頼った登りになりますが、所々にエントツ山さんの仕事の跡の

倒木を使った誘導木やトラロープがかかっています。





途中にある種子川の谷あいを見下ろす場所で写真を撮ろうと、岩の先まで行く途中で

頭の上にあった松の枝に帽子が引っかかり、そのまま頭から外れて谷底に・・・・・。

思わず今日2曲目の「人間の証明の」テーマソングを口ずさんでしまいました。

ただもう10年近く被っている帽子なので・・・・・惜しく残念です。

ここ最近、カメラの三脚、REKIのストックと続けざまに落としたり置き忘れたりで

やっぱり2度あることは3度あるんだなぁ~なんて・・・・。











谷あいを見下ろす展望箇所で一息入れていると、上から降りてくる人が・・・・。

ウエストポーチだけの軽装で、今日の私と逆のコースを歩いているそうでした。

魔戸の滝からの急坂を登りきると牛車道跡にでました。

ここからはほぼ水平な楽チン道で道の上に下に積まれた石積みに歴史を感じ、

当時の往来をを想像しながら歩いていきます。











牛車道を東から西に尾根を回りこむようにして着いたのが石ケ山丈の分岐。








そこから先に進むと以前に一本松から歩いたことのある停車場に着きました。

この上部鉄道跡は何度見ても人の力と知恵の凄さを感じます。








石ケ山丈分岐から少し下っていくと、さらに大きな遺跡の沈殿池跡があります。

ネット上で時々写真では見たことはあったのですが、初めて見るとその施設の大きさに驚かされます。

















レンガで造られた池の突堤をしばらく歩くと導水路や排水路の跡も見え、

機会があればこの辺りをもっと歩いてみたいと思いました。


沈殿池の突堤に付けられた階段を降りると今までの明瞭な道に比べ、

しばらく道が不明瞭になりますが、ここでもエントツ山さんが笹を刈ったり、テープをつけて

くれたりしているので、迷うことはありません。








帰りは犬返の手前の岩場を登るだけで、ほとんどが下り坂。

登りに比べると随分短い時間で距離が稼げます。

20番鉄塔を過ぎると下から竹の杖を持ったうつむき加減で老人?が登ってきました。

「こんな時間に登るの?」と思いつつ、よ~く見ると見慣れた顔のエントツ山さん!

声をかけると「おっ~!」と返事。12月の忘年会以来で、知り合ってから10年以上経つのに

山でバッタリ会うのは初めてです。

しばらく話をして、エントツ山さんは犬返の道標と資料のメンテナンスに登って行きました。








山根公園に着くころには日も西に傾き、朝はゲートボールをする大勢の人で賑わっていた運動場も

誰一人いませんでした。

気軽な気持ちで出かけた周回コースも6時間以上かかってしまい、いつもながらの鈍足に

けっこう疲れました。・・・・帰りに今日新しくオープンした

マイントピア別子の温泉に立ち寄ると、施設が全て新しくなり、入浴料も500円と安くなっていました。