KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC.登山部 2018.05.09 『工石山』

2018年05月10日 | 四国の山
今日のWOC・登山部は高知県の『奥白髪山』を計画。

Facebookに写真付きで案内したところ、初めて参加するYさんを含めて

男性6名、女性5名の久しぶりの大所帯の参加となりました。


今日もメスコアラ様が参加するということなので、麺法師隊長から

『集合場所までの途中で、ピックアップをお願いします』との指令が出たので、

メスコアラ様に

『お嬢様、7時15分にいつもの場所にお迎えに参ります(執事より)』と

メッセージを送ったところ、

今朝

『よろしくお願いします!家の前まで来てくれます!』

返事が返ってきました。

家の前まで行くと集合場所への進行方向から一旦Uターンして戻るようになるので

『ちょっと下でに出たら付け上がりやがって!』と思って

『家から自分で歩いて道路の反対側まで来なさい!』と返事をしました。

こやついつもこんな風にして男性に甘えてるんや・・・・・・!


集合場所への道中でも、

『あんな~kazashiさんのブログを読んでる私の友達が、私の事を書いてる文章が

私への愛を感じると言うてたわ~』


『はぁ~?(;゚Д゚)』

ハイハイ、もうなんでもいいいです。と思いながら集合場所に到着。


集合場所から2台の車で、それぞれ一人づつピックアップをして

お昼の段取りに途中でコンビニに立ち寄ることに、そこで事件は起きました。

車から降りてコンビニの入り口に歩いて行くと、緩めていた登山靴の左足の靴紐が、

右足の登山靴のフックにひっかかり、両足が縛られたような状態になって

そのまま吉本新喜劇で見るような倒れ方をしてしまいました。




目の前の道路には信号待ちをしている車がズラリ!

その車の列からの視線を感じて恥ずかしさでいっぱいで、

突いた手の傷みどころでないのところを、

助けるでもなくにやにやしながら貴重な写真を姐さんが撮ってくれました。




これはやっぱり今日も参加できなかった『セニョさんの呪い?』


スタート直後からのハプニングを後に高速を走り、大豊ICを降りて本山町から

県道264号線を北上。途中の沢ケ内の集落の先の橋の手前で警備員に止められました。

橋の点検作業のため通行時間制限で、あと50分待たないと通れないとの事。

今日は夕方から用事のあるトッシーがいるのでこのまま時間待ちをしても、

帰りの時間が読めないので『奥白髪山』は諦め、仕方がないので急遽

すぐ近くにある『工石山』に予定変更することにしました。

今日2回目の『セニョさんの呪い ~>゜)~~~』



『奥白髪山』へのアプローチにはダードの林道を6kmほど走ることになりますが、

『工石山』への県道16号線は舗装もされて快適な道です。

トンネルを抜けるとすぐに『工石山青少年の家』の建物が。

ここで車をどこに停めようか暫く思案をしていると、

以前に登ったことのあるというメスコアラが後ろの座席から、

『駐車場はあっち!あっち!』『あの建物の南側やで~』と知ったかぶりをしてきました。

なんだか普段と違う上から目線のものいいに、運転手のIRIBITOさんが

『なんか、むかつくわ~!』と。

メスコアラ様のおっしゃる通り建物の南側に車を停めたところで、

『登山口はどこ?』と聞くと

メスコアラ : 『わからん!』 



登山口はの北側の林道沿いにありました。

10時15分、登山口をスタートです。




『工石山山頂』までは色々なコースがあるようですが、まずは『北まわりコース』を歩いて

山頂を目指します。




この山は人と自然が触れ合う『自然休養林』として

昭和42年に全国で初めて指定を受けた山です。登山道も整備されていて

隊列を組むわけでもなく、それぞれ世間話をしながら歩いて行きます。




道の途中にはヤマツツジが綺麗な花を咲かせています。










『工石山県民の森』の石碑広場で一旦小休止。




これは何の木でしょうか?




広場からも綴れ折れの道を登って行くと『根曲がり杉』

と書かれた説明版が。そこには地表のすぐ上に横に伸びた奇妙な杉の林がありました。







根曲がり杉からは道の両側に真っすぐに伸びる杉林が続いています。







杉林の途中で『八起白鷲岩』の標識が。

標識に沿って右に折れると白い大きな露岩が尾根の先に突き出ていました。










先の尖ったこの岩は、鷲の頭に見えるようで、今日は珍しく皆さん恐々岩の先まで

進んで展望を眺めています。

意外とチャレンジャーのMさん、一番先までいきました。










この岩からは北側の見晴らしが良く、本来なら『石鎚山』まで見渡せるようですが

今日は『嶺北』の山々が眼前に広がっていました。




『八起白鷲岩』からしばらく歩くと『トド岩』の展望ポイントが。




ここで前々回の中蓮寺峰で『トド』ともうひとつの名前の付いたメスコアラに

『岩の上でトドのかっこをしてみてよ!』と言ったのですが、怖がりのメスコアラは近づけません。

ここからも北側の展望が開けていました。




『トド岩』に近づけない『トド』とツーショット。




『トド岩』を後にしばらく歩くと今度は目の前に

ど~んとひっくり返った『ヒノキの風倒根』が現れました。







根の浅い杉の木や桧ですが、台風の風でひっくり返ってしまうとは。

『奥白髪山』の『白骨林』もそうですが、この辺りは太平洋からの吹き付ける風が最初に当たる山域。

そのせいでとても強い風が吹く地域の様です。







『風倒根』から尾根道を進むと道の両側に『シャクナゲ』の花が目につき始めました。

まだ蕾の木もあれば、きれいに大きな花を咲かせている木もあります。

所々に杉の大木もあり、さすが『自然休養林』に指定されただけあって

とても自然豊かな山です。







しばらく歩くと『北頂上』に着きました。周りの山名の書かれた丸い案内板が

頂上に設置されていますが、木々の遮られて見晴らしはさほどよくありません。










『北頂上』から一旦下って登り返すと『南頂上の展望台』に着きました。

展望台の上に登ると南に高知の市内が見渡せます。




展望台からの景色を眺めていたりベンチに腰を降ろして一息入れたりしていると

二組のご夫婦が登ってこられました。

暫くするとまだ先に一人で歩いていた麺法師さんが戻ってきて

『見晴らし台はなかったけど、アケボノツツジがたくさん咲いていたよ!』と報告してくれました。

それを横で聞いていたご夫婦も

『アケボノツツジが咲いているんですか?』と言って、『それじゃ、そこまで歩いて見ます』と。


我々も『豊受山』で見た『アケボノツツジ』が見られるということで、さらに先に進むことに。

しか~し行けどもいけども道の脇に咲いているのは『シャクナゲ』の花ばかり。

そのうちに姐さんと『ひょっとして麺法師さん、アケボノツツジとシャクナゲを間違っとんと、ちがうん!』。







しばらくして後ろから来た麺法師さんに確認したら案の定でした。





後から我々に付いてきた二組のご夫婦にも謝りながら引き返すことに。

先週、大窪寺でシャクナゲ園を見たばかりなのに・・・・・麺法師さ~ん (; ・`д・´) 




引き返した後は『南頂上展望台』で昼食にすることにしました。




吹く風はまだ少し冷たいのですが、南国高知の日差しがその分暖めてくれ

お弁当を食べた後もしばらく広場で、写真を撮ったりしながら和気あいあいとした時間を過ごします。


今日の山ガール(?)




山ボーイ(?)




一等三角点『工石山』の前で全員集合







姐さんとのツーショット!







先ほどの『トド岩』でメスコアラがトドの恰好ができなかった代わりに、

トッシーがトドの真似を・・・。飼育係は姐さんです。




そしていつものようにメンバーに背を向けながら歯磨きをするメスコアラ。




『南頂上』からは『妙体岩』への道を下っていきます。

この道は他のコースと比べてあまり歩かれていない道の様で、勾配も結構急な下り坂です。

初参加のYさんでしたが、全く問題なく下ってきます。




みなさん濡れた根っこや岩に足を滑らせないように下りて行くと、

おっと!トッシーの尻もちゲット!








トッシーの尻もちを眺めながら、ふと頭上を見上げると大きな大きな一枚岩が!

これが『妙体岩!』




『妙体岩』の足元には『工石神社』の小さな社殿が佇んでいました。

一昨日からの雨のせいか、大岩の上から雫が落ちてきて神秘的な雰囲気を醸し出しています。




『工石神社』の石段は七宝山の『高屋神社』のような古い自然石そのままの歩きにくい石段でした。

その参道を降りきり鳥居さんをくぐると林道へ続く道に飛び出しました。







登山道から降り『ふるさと林道工石線』を車を停めた場所までは意外と距離がありました。

途中には滝が流れ、山肌のツツジと大岩の露岩を眺めながらゆっくりと歩いて戻っていきました。










杉林の濃い緑と広葉樹の新緑のコントラストがこの季節ならでの、みずみずしさを感じます。





車まで戻った後は時間もまだ早いので、早明浦ダムを見学することにしました。

ダムの突堤の横の藤棚の下で恒例のIRIBITOさんが持ってきてくれた珈琲を楽しみます。







今日は大所帯ですから全部にお湯を注ぐのも大変です。

その大役をトッシーが担いました。(うまく淹れられるかな?)











そして最後に今日の締めくくりとして、ダムの上で『エグザイル』に挑戦。

みんなで一列に並んで撮影です。三脚を立ててカメラをセッティングしてくれているトッシーに

普段とらない無理な姿勢に辛抱ができなくなり、

『早よ、して~』 『まだか!』などと声があがります。

やはり年相応にあまりはしゃぎ過ぎてはいけないと・・・・・しみじみ。




でも初めてにしては皆さんなかなかいい動きです。




今日は計画していた『奥白髪山』は登れなかったものの、イレギュラーにしてはとても歩きやすく

自然豊かな『工石山』を歩くことができ、

時間的にも余裕ができたので、のんびりと高知の山を楽しめた一日でした。