今年のWOC・登山部はほとほと台風に頭を悩まさせられます。
本来なら『台風一過』になるところを今年は
台風が通過した後も天気が良くなく、山行にはイマイチの天気が
続いていましたが、今日は本来のこれぞまさしく『台風一過』で
青空の広がる絶好の山日和となりました。さて今日は『伊予富士』を目指すことに。
参加者は9名。2台の車で登山口の寒風茶屋へと向かいます。
当初危惧していた寒風茶屋までの道も台風の影響もなく、予定通りの時間に到着。
皆さん準備を済ませて9時25分にスタートしました。
いつものように『桑瀬峠』までの急登からスタートです。
本来なら私はお嬢様の執事なのですが、今日はIRIBITOさんが
執事ならぬ山羊(ヤギ?)役をかってくれたので、後ろ髪をひかれる思いで?歩いて行きます。
スタート時点で先頭を歩いていた麺法師さんが、今日は体調不良で下がってきました。
変わって4か月以上ブランクのあったセニョさんが先頭交代をして登って行きます。
その後をコアラさんが続いていきます。
綴れ折れの道を過ぎ樹林帯を抜けると、道の両側には笹が目につき始めます。
そして東に『冠山』から『平家平』の稜線が!
桑瀬峠にはセニョさんのペースが意外と早く45分ほどで到着しました。
後続もコースタイムで到着。取りあえずひと息入れます。
いつもなら北側から吹き上げる風が心地よいのですが、今日は微風でした。
メンバーが休憩しているところで『寒風山』から一人の男性が降りてきました。
色々と話をする中で、橋本さんが体力的に厳しくなり、この桑瀬峠くらいまでしか笹刈りが
できなくなったとの事。
その話を聞いて前回の寒風山に登った時に、いつもなら綺麗に笹が刈られているのに
今年はまだ刈られていなかった疑問点に合点がいきました。
前回はここから右に寒風山を目指したのですが、今日は左に伊予富士を目指します。
峠からこちらもいつになく笹が生い茂っています。
尾根に出て振り返ると正面に寒風山がで~んと構えていました。
寒風山から冠山への稜線も見渡せます。
寒風山の西斜面の奥には西条の丹原辺りから今治への海岸線が続いています。
崩壊地を過ぎると尾根から右にトラバース道の樹林帯の中を歩きます。
先ほどまでの日向から日陰へ入ると暑さも随分と和らぎます。
この辺りから小さな草花があちらこちらに目立ち始めます。
高度が上がってくると手前の岩稜に隠れていた寒風山の山頂も姿を現しました。
樹林帯を抜けるとこのコースのメインディッシュの稜線歩きが始まります。
どう見ても富士には見えない伊予富士が稜線の奥に待ち構えてくれています。
来週の遠征を控えて今日は執事役を辞退してトップを歩くセニョさんのペースで歩いてみます。
後ろには『乙女強者隊』のMさんとOさんが続きます。
最後尾とは随分と離れてきましたが、いつもIRIBITOさんがメンバーの様子を見ながら
最後を歩いてきてくれるので、安心して歩けます。
先週歩いた剣山から次郎笈の稜線は、次郎笈の山容が秀麗で整っているのに対して
この稜線から見る伊予富士は全く違った雰囲気の山容で何となくワイルド感があります。
静かな稜線では前を歩くセニョさんの息遣いと、
いつになく茂った笹をかき分ける音だけが大きく聞こえてきます。
稜線から一旦鞍部まで降りると一段と伊予富士が迫ってきます。
山頂の上には秋らしい券積雲が広がっています。
衝立岩を左手に見ながら進んでいくと、いよいよ最後の登りになります。
先ほどまでの快適な稜線歩きから一転。セニョさんのペースも少し落ちてきました。
それでもグイグイと高度を上げていくと、見晴らしもドンドンよくなっていきます。
振り返ると後続の乙女隊が衝立岩の辺りを歩いています。
息切れがピークに差し掛かるころ前を行くセニョさんから『着いたよ~!』の声が。
山頂には先着の男性が一人だけ。(宇和島から来てすでに東黒森まで歩いたとの事)
さほど広くはない山頂からは、まずは西側に続く『瓶ケ森』への稜線が目に飛び込んできます。
以前に友人と二人で歩いた稜線です。
そして振り返ると寒風山から笹ヶ峰そして平家平へと続く稜線。
360度遮るもののない絶景が広がっています。
今まで何度も来たことのある山頂ですが点数をつけるとしたら
今日の伊予富士は100点満点!です
瓶ケ森もその奥の『石鎚山』もとてもきれいに見えて文句なし!
後続が来る迄にセニョさんと二人で昼食用のお湯を沸かして待つことにします。
しばらくして登ってきたMさんOさんも展望の素晴らしさに感嘆の声を上げています。
その内に意外と早くお嬢様も到着しました。
全員が付くまでに時間差がありましたが、メンバー全員が揃い皆さんが喜んでいます。
体調不良で難儀をしていた麺法師さんも、いつもの三角点バンザイをしています。
今日はさすがに皆さんラーメンが多いようです。やはり山頂では秋の気配が漂って
温かい食べものが欲しくなります。
食後に片づけをしていると横にいたお嬢様が騒いでいます。
お嬢様 『あ~ん、手袋が見当たらん!』
『食べる前にはしていたんやけど?』
と言いながらザックの中身を全て取り出しています。
すると横にいたMさんが
『お尻の下にあるやんか!』 (;´Д`)
腹ごしらえが済んだ後は山頂での優雅な時間を惜しみながら下山を開始します。
遠くを見ると法皇山系の岩稜も見渡せます。
笹に覆われた道を下って行くのは細心の注意が必要です。
下りの苦手なコアラさんとお嬢様ですが、今日は比較的順調に下っています。
山頂直下の急坂を下りきると、また楽しい稜線歩きが待っています。
日差しはあるもののそれほど暑くもなく皆さん気持ちよく歩いています。
その内に前を行くお嬢様が立ち止まったかと思えば、
お嬢様 『あ~ん!アームカバーが下がってる!』
『日焼けするやんか~!』
執事 『ハイ。先ほどからずっとずり落ちていましたけど!』
お嬢様 『え・・・・!なんで早よ教えてくれんの! (; ・`д・´) 』
執事 『ハイでも二の腕が弛んでずり落ちているんだと思って、それを言うと失礼かなと・・・。』
お嬢様 『何やと・・・・・!』
稜線歩きが終わると、いよいよ伊予富士とはお別れです。
最後にその山容を目に焼き付けて歩いて行きます
『鷹の巣山』への分岐を過ぎると樹林帯の中へと入って行きます。
樹林帯を過ぎ稜線に出ると今度は伊予富士の代わりに寒風山がお目見えします。
最後に桑瀬峠で一息入れます。ここまで戻ると寒風茶屋まではもうすぐです。
体調不良だった麺法師さんも回復して、最後はトップを勢いよく下って行きます。
途中で宮尾登美子の小説の話を熱心にしてくれ、後ろのMさんが『あの小説は本当に良かった!』
と答えると。『そうでしょう!他のプロの方も絶賛していましたから!』と。
でも最後にその小説を実は麺法師さんは読んでいないというオチが・・・・。 ( ゚Д゚)
寒風茶屋の駐車場にほぼ予定通りの時間に全員無事に下山しました。
茶屋の前の展望所でIRIBITOさんが恒例の美味しいコーヒーを淹れてくれました。
陽が落ち始めて随分涼しくなってきたので、温かいコーヒーがいつも以上に美味しく感じました。
伊予富士はWOC登山部では既踏の山でしたが、それでも半分の方が初めて登るルートで
文句なしの天気の中を、登る途中も山頂も見ごたえのある景色が見られて
文句なしに皆さん喜んで帰路に着きました。(よかったよかった!)
さぁ来週末は久しぶりに北アルプスへの遠征です。どうか晴れの天気で・・・と祈るばかりです。
本来なら『台風一過』になるところを今年は
台風が通過した後も天気が良くなく、山行にはイマイチの天気が
続いていましたが、今日は本来のこれぞまさしく『台風一過』で
青空の広がる絶好の山日和となりました。さて今日は『伊予富士』を目指すことに。
参加者は9名。2台の車で登山口の寒風茶屋へと向かいます。
当初危惧していた寒風茶屋までの道も台風の影響もなく、予定通りの時間に到着。
皆さん準備を済ませて9時25分にスタートしました。
いつものように『桑瀬峠』までの急登からスタートです。
本来なら私はお嬢様の執事なのですが、今日はIRIBITOさんが
執事ならぬ山羊(ヤギ?)役をかってくれたので、後ろ髪をひかれる思いで?歩いて行きます。
スタート時点で先頭を歩いていた麺法師さんが、今日は体調不良で下がってきました。
変わって4か月以上ブランクのあったセニョさんが先頭交代をして登って行きます。
その後をコアラさんが続いていきます。
綴れ折れの道を過ぎ樹林帯を抜けると、道の両側には笹が目につき始めます。
そして東に『冠山』から『平家平』の稜線が!
桑瀬峠にはセニョさんのペースが意外と早く45分ほどで到着しました。
後続もコースタイムで到着。取りあえずひと息入れます。
いつもなら北側から吹き上げる風が心地よいのですが、今日は微風でした。
メンバーが休憩しているところで『寒風山』から一人の男性が降りてきました。
色々と話をする中で、橋本さんが体力的に厳しくなり、この桑瀬峠くらいまでしか笹刈りが
できなくなったとの事。
その話を聞いて前回の寒風山に登った時に、いつもなら綺麗に笹が刈られているのに
今年はまだ刈られていなかった疑問点に合点がいきました。
前回はここから右に寒風山を目指したのですが、今日は左に伊予富士を目指します。
峠からこちらもいつになく笹が生い茂っています。
尾根に出て振り返ると正面に寒風山がで~んと構えていました。
寒風山から冠山への稜線も見渡せます。
寒風山の西斜面の奥には西条の丹原辺りから今治への海岸線が続いています。
崩壊地を過ぎると尾根から右にトラバース道の樹林帯の中を歩きます。
先ほどまでの日向から日陰へ入ると暑さも随分と和らぎます。
この辺りから小さな草花があちらこちらに目立ち始めます。
高度が上がってくると手前の岩稜に隠れていた寒風山の山頂も姿を現しました。
樹林帯を抜けるとこのコースのメインディッシュの稜線歩きが始まります。
どう見ても富士には見えない伊予富士が稜線の奥に待ち構えてくれています。
来週の遠征を控えて今日は執事役を辞退してトップを歩くセニョさんのペースで歩いてみます。
後ろには『乙女強者隊』のMさんとOさんが続きます。
最後尾とは随分と離れてきましたが、いつもIRIBITOさんがメンバーの様子を見ながら
最後を歩いてきてくれるので、安心して歩けます。
先週歩いた剣山から次郎笈の稜線は、次郎笈の山容が秀麗で整っているのに対して
この稜線から見る伊予富士は全く違った雰囲気の山容で何となくワイルド感があります。
静かな稜線では前を歩くセニョさんの息遣いと、
いつになく茂った笹をかき分ける音だけが大きく聞こえてきます。
稜線から一旦鞍部まで降りると一段と伊予富士が迫ってきます。
山頂の上には秋らしい券積雲が広がっています。
衝立岩を左手に見ながら進んでいくと、いよいよ最後の登りになります。
先ほどまでの快適な稜線歩きから一転。セニョさんのペースも少し落ちてきました。
それでもグイグイと高度を上げていくと、見晴らしもドンドンよくなっていきます。
振り返ると後続の乙女隊が衝立岩の辺りを歩いています。
息切れがピークに差し掛かるころ前を行くセニョさんから『着いたよ~!』の声が。
山頂には先着の男性が一人だけ。(宇和島から来てすでに東黒森まで歩いたとの事)
さほど広くはない山頂からは、まずは西側に続く『瓶ケ森』への稜線が目に飛び込んできます。
以前に友人と二人で歩いた稜線です。
そして振り返ると寒風山から笹ヶ峰そして平家平へと続く稜線。
360度遮るもののない絶景が広がっています。
今まで何度も来たことのある山頂ですが点数をつけるとしたら
今日の伊予富士は100点満点!です
瓶ケ森もその奥の『石鎚山』もとてもきれいに見えて文句なし!
後続が来る迄にセニョさんと二人で昼食用のお湯を沸かして待つことにします。
しばらくして登ってきたMさんOさんも展望の素晴らしさに感嘆の声を上げています。
その内に意外と早くお嬢様も到着しました。
全員が付くまでに時間差がありましたが、メンバー全員が揃い皆さんが喜んでいます。
体調不良で難儀をしていた麺法師さんも、いつもの三角点バンザイをしています。
今日はさすがに皆さんラーメンが多いようです。やはり山頂では秋の気配が漂って
温かい食べものが欲しくなります。
食後に片づけをしていると横にいたお嬢様が騒いでいます。
お嬢様 『あ~ん、手袋が見当たらん!』
『食べる前にはしていたんやけど?』
と言いながらザックの中身を全て取り出しています。
すると横にいたMさんが
『お尻の下にあるやんか!』 (;´Д`)
腹ごしらえが済んだ後は山頂での優雅な時間を惜しみながら下山を開始します。
遠くを見ると法皇山系の岩稜も見渡せます。
笹に覆われた道を下って行くのは細心の注意が必要です。
下りの苦手なコアラさんとお嬢様ですが、今日は比較的順調に下っています。
山頂直下の急坂を下りきると、また楽しい稜線歩きが待っています。
日差しはあるもののそれほど暑くもなく皆さん気持ちよく歩いています。
その内に前を行くお嬢様が立ち止まったかと思えば、
お嬢様 『あ~ん!アームカバーが下がってる!』
『日焼けするやんか~!』
執事 『ハイ。先ほどからずっとずり落ちていましたけど!』
お嬢様 『え・・・・!なんで早よ教えてくれんの! (; ・`д・´) 』
執事 『ハイでも二の腕が弛んでずり落ちているんだと思って、それを言うと失礼かなと・・・。』
お嬢様 『何やと・・・・・!』
稜線歩きが終わると、いよいよ伊予富士とはお別れです。
最後にその山容を目に焼き付けて歩いて行きます
『鷹の巣山』への分岐を過ぎると樹林帯の中へと入って行きます。
樹林帯を過ぎ稜線に出ると今度は伊予富士の代わりに寒風山がお目見えします。
最後に桑瀬峠で一息入れます。ここまで戻ると寒風茶屋まではもうすぐです。
体調不良だった麺法師さんも回復して、最後はトップを勢いよく下って行きます。
途中で宮尾登美子の小説の話を熱心にしてくれ、後ろのMさんが『あの小説は本当に良かった!』
と答えると。『そうでしょう!他のプロの方も絶賛していましたから!』と。
でも最後にその小説を実は麺法師さんは読んでいないというオチが・・・・。 ( ゚Д゚)
寒風茶屋の駐車場にほぼ予定通りの時間に全員無事に下山しました。
茶屋の前の展望所でIRIBITOさんが恒例の美味しいコーヒーを淹れてくれました。
陽が落ち始めて随分涼しくなってきたので、温かいコーヒーがいつも以上に美味しく感じました。
伊予富士はWOC登山部では既踏の山でしたが、それでも半分の方が初めて登るルートで
文句なしの天気の中を、登る途中も山頂も見ごたえのある景色が見られて
文句なしに皆さん喜んで帰路に着きました。(よかったよかった!)
さぁ来週末は久しぶりに北アルプスへの遠征です。どうか晴れの天気で・・・と祈るばかりです。