KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC登山部2019.01.30 国見山

2019年01月31日 | 四国の山
今週のWOC登山部は年明けからの懸案事項の雪山に出かけてきました。

この冬の暖冬を受けて、なかなか雪山に出かけるチャンスがなく,

先週末の降雪で何とか雪山に出会えるだろうと思い、昨年歩いた雪山初心者向けの

『国見山』を今回もチョイスしてみました。初心者にとって国見山のいい所は

まず登山口までのアプローチが気軽な点、そして登りも1時間30分ほどで登れ、

まず危険な場所がない所にあります。昨年にIRIRITOさんが四駆の

ワゴン車に乗り換えてくれたお陰で、先ずは登山口までのアプローチは問題なし!

そしてメンバーの体力的にも登山口からの標高差300mもノープロブレムです。


丸亀の集合場所から猪鼻峠を越えて32号線を快調に車を走らせている車中で麺法師さん

今回初めての雪山を歩くメンバーに、アイゼンの付け方をレクチャーしています。

その話を聞きながら、ゲ・ゲ~!、アイゼンを持ってくるのを忘れたのに気付きました!

今日の案内にアイゼンは必須と自分で書いておきながら、前日のバタバタで一番大切な

アイゼンを忘れるなんて!最悪です。(T_T) 

『まぁアイゼンなくても大丈夫や』と強がっていると、座席の横でお嬢様

『雪道の途中で突き落としてやるわ!』 とシャレにならない事を言うので

段々不安になってきました。 (;´Д`)

幸い途中の大歩危のローソンで休憩の際に、まだ開店前で店の前の掃除をしている店員に

無理やりお店を開けてもらい、何とかアイゼンを購入できました。




国道32号線では全く雪の気配はなく、大歩危から県道に入っても道の脇に

少し雪が残っている程度でしたが西祖谷のトンネルを越えて直ぐに林道に入り

どんどん高度を上げていくと、次第に路面にも雪が現れ始めました。 

いつもの駐車場は昨年はアスファルトが露出していましたが、今日は降雪で真っ白。

これは途中の登山道も期待できそうです。




まずは足元にアイゼンを装着して準備万端。買ったばかりの6本爪のワンタッチのアイゼンも

簡単に装着できてなかなか便利です。足元を固めた後は今日の登山のもう一つの目的の

準備物を確認です。ダイソーで買ったものやスポーツデポで買ったもの、ヨウちゃん

準備をしていなくて、先ほどのモンベルで購入しました。しかし後々この100円と480円の差が

明暗を分けることになろうとは・・・・・。







駐車場から登山口の階段を登って行くと、途中から南に電波塔のある『梶ケ森』の姿を

雲一つない青い空の下で確認できます。







コンクリートの階段を登りきると樹林帯の中の登山道が始まります。しばらくは傾斜も緩く静まり返った

森の中を、足元のアイゼンのサクサクと雪を踏む音を聞きながら歩いて行きます。




直ぐに杉林の中の道になり、その杉林を抜けると次第に傾斜も上がってきます。

お嬢様もサングラスをかけるとなかなか様になっているじゃないですか! (*´▽`*)










つづら折りの道を登って行くと防火帯の道が始まります。

写真では判りづらいのですが結構急な勾配です。

後ろから『え~こんなとこ登るん!』という声が聞こえてきました。














急な傾斜の防火帯は何段かに分かれていて、一段登りきるとまた先に急な坂が待ち構えています。

焦らず自分のペースでこうちゃんとヨウちゃん もゆっくりと登ってきます。








足元には瓦せんべいならぬ『靴底せんべい』ができていました。




なんとか防火帯をやり過ごすと道は分岐から左にトラバースの道になります。

ここで間隔の開いた後続を待ちます。







道の脇には降り積もった雪の上に木の影が模様をつけていて、何とも言えない神秘的な雰囲気です。

見上げると青い空!月曜日の強風で霧氷は落ちてしまっていますが、

山頂の眺望に期待が膨らみます。







先ほどまでの防火帯の急登に比べて、自然林の木々の中のトラバース道は雰囲気も良く

快適なスノートレッキングが楽しめます。風もなく樹林帯の中は静まりかえっています。

雪山ならでの静寂を味わっているのに、お嬢様が後ろで

『お腹が空いた、お腹が空いた』とうるさく騒いでいます。 (; ・`д・´)












フラットな道になるといつものように麺法師さん走り? (笑)が始まりました。





痩せ尾根を渡ると道は一旦尾根の北側に回り込みます。この辺りが今回一番雪が深い場所でした。







尾根の鞍部を横断するようにして進むと道は尾根の南側に続いています。しばらくすると大岩が現れ、

更に進んでいくと避難小屋に着きました。










『もうすぐ山頂や!もうすぐおご飯や!』とお嬢様をなだめて、

山頂直下の最後の急登を登って行きます。







ひと汗かいて『1409m・国見山』 山頂に駐車場から1時間30分で到着しました。

途中で高知から来たというソロで登ってきた男性が腰を降ろしてお昼ご飯の準備をしていました。

山頂からは360度の眺望!東から南そして西側にかけては雪を抱いた峰々が見渡せます。





南東には『剣山と次郎笈』が仲良く肩を並べています。




そこから西に『三嶺から天狗塚』 への稜線が続いています。




東を見ると大きな『中津山』とその奥は『寒峰』 でしょうか?




剣山系の雪を抱いたその稜線は、まるで日本アルプスを見ているようです。

続いて登ってきたメンバーからも『最高!』 と声が上がっています。

昨年は薄曇りの山頂で、それでも初めての雪山に満足したメンバーでしたが

今日の晴天の山頂は100点満点 の眺望です。





ひとしきり雪山山頂の眺望を楽しんだ後は、お待ちかねのお昼御飯です。

案内板の上に準備したカップラーメンを広げてIRIBITOさん のお湯が沸くのを待ちます。




するとお嬢様が何やら怪しげなものを持ち出してきました!




ラーメンに納豆? まわりで『え~』と声が上がりますが、

お嬢様は意に介さず『テレビ番組でこの組み合わせが美味しい』と言っていたと・・・・・。




やはりこの季節は温かいラーメンのお昼ご飯が最高です。

お腹を満たした後も今日はゆっくりと眺望を楽しみます。

最後に高知の男性に撮ってもらって記念撮影!







いつになく山頂で50分ほどのんびりと休憩した後は、今回の二つ目の目的の

ゲレンデ会場?へと下って行きます。最近、成長著しいお嬢様ですが

足元の悪い下りではまだまだです! ちょっとした段差にももたついています。

『早よ降りんかい! (*´▽`*) 』






避難小屋をから続くトラバース道は程よい傾斜が続き、メンバーも離れることなく隊列で下ってきます。



トラバース道が終わると、分岐からは防火帯が始まります。

今回のメインイベントの尻ソリ大会の会場となります。




まずはお嬢様が勢いよく滑って、少し露出した岩でお尻を強打!

美味しいネタありがたく頂きます!




一番最初に『ソリが割れた!』 と声を上げたのは麺法師さんでした。

ダイソーで買った尻ソリは素材が硬く、岩に当たると直ぐに割れたようです。

仕方がないのでアルミのシートで滑ってくる麺法師さん。




急遽途中のモンベルで買ったヨウちゃんのソリは威力を発揮!結構なスピードを滑っています。




その内にお嬢様とIRIBITOさんもダイソーのソリが『割れた~!』と言っています。

やはり100円の硬いソリは衝撃で割れてしまうようです。その点ではPP素材の柔らかいソリは

問題なく滑れますが、背筋を立ってて滑らないとスピードが出ないようですよ、こうちゃん!




せっかくなので割れたソリの代わりに私のソリを使ってもらってIRIBITOさんにも

チャレンジしてもらいました。




ひとしきり尻ソリで楽しんだ後は名残惜しんで下山です。




童心に帰ってソリソリ遊びを楽しみながらも約1時間で駐車場に着きました。

日当たりのいい駐車場は朝に比べて随分と雪が解けていました。







青い青い空と真っ白な雪に風もほとんどなく、

楽しい雪山登山と雪山遊びができた今日の登山部でした。