KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC.登山部 2019.09.11 二ツ岳

2019年09月12日 | 四国の山


三日ほど前には降水確率が高く今週も・・・・とテンションが下がっていたら

急に予報が好転。ではでは二週流れた『二ツ岳』へ出かけてきましょう!

WOC登山部では未踏の山、また『ここから先は命がけ』の案内に興味を持ったのか

好奇心旺盛な女性の参加も多く、男性5名・女性5名の久しぶりのフイーリングカップル5:5です?


『肉淵』の登山口までは木の枝や小石が散乱はしているものの舗装路なので問題なく走れました。

登山口横の少し広くなったスペースに車を停めて8時35分スタートです。








入り口の鉄製の階段を登ると植林の杉林の中の綴ら折れの急登が始まります。湿気が多いのか途端に額から汗が滝のように流れ落ちてきます。

TOPを行く麺法師さんの後に続いて行くメンバーと最後尾は徐々に間が開いてきます。

しばらくすると支尾根に出ました。ここからは支尾根の下をトラバースするように続く比較的快適な道です。







『皆さん下の名前なのになんで私だけ“わかめちゃん”なの?』と愚痴をこぼすのでゆかりんと改名することにしたゆかりんは晴れ女。

天気が急に好転したのでニコニコしながら歩いています。その前を初めて参加するちとちゃんはマラソンをしていた豪女ですが

少し息が上がっています。やはり平地と山登りでは勝手が違うようです。











途中で何ヵ所か小さな谷筋を渡ります。流れる水に手を付けてみるとその冷たさに生き返ります。







道の下には大木谷の源流があり小さな滝も見えます。周りは苔むした岩が転がり山の懐の奥に入ってきた雰囲気が漂ってきます。
















最後の沢を渡るともうすぐ『我蔵越』です。

その昔は四国中央市からの峠道で別子銅山への炭を運んだ『炭の道』の一つとも云われています。

ここで少し休憩をして行動食を口に入れます。







事前に調べると距離としては登山口から我蔵越までとここから山頂までは2分の1ですが、時間はほぼ同じくらいかかっています。

さぁ~ここからがこのコースの本番です。残念ながら登山口では晴れていた空には北側からどんどんガスが登って来ています。

先ほどまでの快適な峠道と打って変わって手足を使って登って行きます。










大岩を巻いて中途半端なロープを使って下りた鞍部からは、さらに上へ太いロープが続いています。

足元の岩はまだ濡れていてさらには苔もついて足がかりも少なく『下りが嫌な場所やね』とコアラさん














ロープの斜面が終わると次はアルミの階段が二段。やはりなれない足元に、ちとちゃんが少し難儀をしています。

ルリちゃんもあまり得意ではない岩場を頑張って行きます。















『先に行ってください!』と言われて追い越すものの、私も今日は息切れが酷くて足が前に進みません。

今日一番長いロープのかかった場所には例の『ここから先は命がけ』の三島警察署の案内板が朽ちかけていました。

今日の案内に『ここから先は〇〇がけ』と書いたら『雑巾がけ?』山さんに返された案内板です。










ロープ場を乗り越えると展望のきく場所に出るのですが、やはりガスでほとんど眺望はききません。

さらに上へ上へと登って行きます。







山頂直下は道はなく踏み跡を辿って登ります。この辺りですでにギブアップ!熱中症気味なのか水分をとっても喉の渇きが収まりません。

2~3歩進んで立ち止まって深呼吸をしますが息切れも収まりません。







どれくらい遅れたのか山頂では既に先に着いたメンバーが寛いでいました。あっちゃんとさおりんがカップ麺を持って待ち構えていたので、さっそくお湯を沸かします。







腰を降ろした途端に疲れ果てて食欲が全くない状態です。おにぎり一個を頬張るのが精いっぱい。

何とかおにぎりを口に入れた後、南側の展望台に移動するとガスが流れて西側のえびら山が顔を覗かせました。




『そう言えば以前に来た時にここからペットボトルを落としたな~』と思い出しながら、のんびりと景色を眺めます。




丁度小枝がカメラの前にあったのを確認せずに記念撮影。さおりんが顔出しNGになってごめんなさい! (^_^;)




 


 


それでは我蔵越までの下り。十分に注意しながら降りて行きましょう。











下りはやはり登りの時に難儀したように滑りやすい足元になかなかスピードは上がりません。

峠までおおよそ半分のところの案内板を見て『まだ半分!』と言いながら降りて行きます。

















やっと『鯛の頭』まで降りてくると、先ほどまで真っ白だった周りが見る見るうちに青空が広がり始めました。

ベースキャンプで腰を降ろして休憩するメンバーと別れて、アタック隊の5名がアタックを開始します。

最初は藪こきをして岩壁に取り付くとロープと鎖を使って登って行きます。総隊長の私は今日はベースキャンプでその様子を見守ります。










女性メンバー続いてセニョさん・やっさんを果敢にもチャレンジします。

鯛の頭の突端で喜びを露にするメンバー!
















無事アタック隊全員が登頂を果たすことができました。

ピンクレディー?の二人も喜びを隠せません。







そして山さんのめちゃぶりに答えて頭で雑巾がけをする二人!





その内に後れを取っていた麺法師さんとコアラさんも降りてきました。ここからも気の抜けない難所が続きます。













さらに濡れた岩肌をロープを使って慎重に降ります。





我蔵越の手前で槍の穂先のような大岩。鞍部から大岩の足元までロープを使って登ります。










私はここで後続の二人を待ちます。その頃先行したメンバーは我蔵越に到着。

かなりの時間を待っても声はすれどもなかなか姿が見えません。ようやく先に麺法師さんが下りて来たので、

ロープの位置を伝えて先に一人で降りて行くと既に先行のメンバーの姿はなく。ここから一人で下ります。








途中の濡れた岩で滑って二度ほど尻もち。足も疲れて上がらなくなってちょっとした石につまづきます。

沢の水で口の中を潤し、黙々と下って行くとさおりんとちとちゃんが前を歩いています。

すでにちとちゃんもヘロヘロ状態です。私も膝が痛くて歩き方がおかしくなっています。










やっとのことで登山口に着くと先行したメンバー疲れ果てた様子。

腰を降ろして動こうともしません。










汗でびしょ濡れの服を着替えたり、一服したりして待つこと小一時間。

最後の二人が降りてきました。




GPSのトラックを見ると歩行距離は6.9Km。我蔵越からの下りも距離の割には随分と長く感じました。

やはり我蔵越から山頂までのロープや梯子の上り下りは予想以上に体力を消耗したようです。

先行部隊が6時間45分。最後続が7時間45分と大幅に離れてしまったのを今後の反省にします。

それにしても『二ツ岳』。今の私にはなかなか手強い山でした。