先週の『二ツ岳』が暑さと湿気で山頂直下でほとんど足が動かなくなりました。
おそらく熱中症気味だったのかもしれません。山頂で水分と塩分を取り休憩したら
下山路はいつものように問題なく歩けましたが、最後は膝と以前肉離れしたハム筋が痛み始めて、
意外とハードな山歩きとなりました。他のメンバーもキツかった!疲れた!との声が多く、
今週も相変わらず天気予報の降水確率も高かったので、軽めに『塩塚峰』を散策・・・・でも、
と地形図を眺めていたら、塩塚峰の直ぐ南に『天狗岳』という山があるのに気づきました。
天気が回復するようなら天狗岳を登った後に塩塚峰で散策でもと企画をしたところ、県外から実家に戻っていたやまじいと
『月山』の遠征以来ひなちゃんも久しぶりに参加となり、
総勢8名で麺法師さんの運転するワゴン車に乗り込みました。
国道32号線を南下。阿波川口を過ぎ『小歩危』の手前で県道271号線を西に進みます。
白川谷川に沿った道の反対側は大規模に山の斜面が崩壊していたり、道路も崩れて至るところで工事をしています。
県道から塩塚の標識に従って山道に入って行くとここでも道の横の川が土石流が起こったのか、流れ出た岩や木々で
川が埋め尽くされ、削られた道路の工事をしていました。道はどんどん高度を上げて行き最後の塩塚への分岐を
曲がらずにそのまま直進して少し下って行くと、GooGleMapにも地形図にも載っていない林道が南に延びていました。
その林道を少し入った路肩の広がった所に車を停めて、今日はここからスタートです。
林道からは東に山城町尾又の集落と大規模な伐採地と工事現場が見渡せます。
林道の脇から尾根に上がり尾根に沿って歩いて行きます。
林道の法面から樹林帯の中に入ると直ぐに急登が始まりました。道はなく足元の薄い踏み跡を辿り
所々にある町境の杭を目印に登って行きます。
やがて踏み跡も不明瞭になり少し藪っぽくなりますが、支尾根を外さず杭を目印にすれば道を外すことはありません。
意外と急な登りに前を歩くセニョさんも『しんどいな~』と言いながら登って行きます。
支尾根に沿った町境も低木で歩きづらくなりますが、左側の植林林に入って歩きやすい場所を選びながら登って行きます。
登り坂が終わり平らになった場所で間の開いた後続を待ちながら水分補給をします。
ここからは1037mのピークを通って1055mまでは勾配もなく歩きやすい道が続いて行きます。
先ほどまで植林地だった道の左側には自然林が広がり始めます。
先週の二ツ岳への尾根道に比べるとどえらい違いです。ルリちゃんのスピードも上がって行きます。
一ヵ所だけ段差のある場所がありますが、ここも難なくクリアー!
段差を下りて登り返すと1055mのピークです。地形図ではここが天狗岳となっていますが、過去のレポートを見ると
皆さんさらに奥にある石鎚神社の祠のある1070mのピークを山頂としているので、我々も歩いて行くことにします。
ここからもピークを少し下って登り返します。山頂までの最後の急登です。
途中でやまじいが絶命寸前でピクリとも動かないセミを拾いました。
1070mのピークには山名札があるだけで木々に囲まれ見晴らしは全くありません。
山頂の少し下に祠がありました。その下は岩壁になっていて唯一南側の眺望が広がっています。
山頂からは折り返してまずは先ほどの急坂を下ります。登山部の中では重量級のコアラさんと杉さんが
下りは自身の体重がマイナスになるとお互いを慰めながら下っています!(笑)
唯一ブナの生える尾根を抜け、先ほどの段差を越えて行きます。
1037mのピークまでは右に左に植林地と自然林が入れ替わります。
最後は少し藪いた町境を外さないよう低木の中や、歩きやすい植林地の中を道を選びながら下って行くと林道の脇に着きました。
車を停めた場所まで少しだけ林道を歩いて行くと、道の奥に塩塚峰の笹原が見えます。
最後に林道の法面の上にある882mの三角点までセニョさんを先頭に4人だけで登りました。
四等三角点『尾又』です。
昼食を予定していた塩塚峰の展望所では、松山から来たという団体さんがお弁当を広げていました。
東屋の横で我々もお昼にすることに。高原のススキ原を撫でる風が心地よく吹いています。
食事が終わった後は久しぶりのコーヒータイムです。
先に出発した松山の団体さんが塩塚峰へ目指して歩いて行きました。
我々もせっかくなので歩いてみることにしますが、随分遠くに見えます。取りあえずザックを置いて麺法師さんに
留守番をしてもらい歩いて行きます。
展望台の次のピークから先は茅原で足元が見えません。時々その萱で手や顔を切ったりします。
ザックを置いて身軽になったので予想以上に短時間で塩塚峰には着きました。生憎の曇り空で遠望は利きませんが
高原はもう秋の雰囲気が漂っています。
展望台まで折り返し東屋の前に置かれた御影石の眺望案内板を見ながら、今まで登ってきた山々を眺めます。
もう少し晴れていたらバツグンの眺望のはずですが、取りあえず及第点とします。
案内板に伯耆大山の名前が刻まれていたので『大山見えるらしい!』というとコアラさんが
疑り深そうに『本当に~?』などと言うので、『心の純真な人だけに見えるんです!』と切り返し。
駐車場まで戻るとまだ枯れずにあじさいの花が咲いていました。いつになく天候が不順なこの夏。
そんな夏も終わり山はもう秋が始まっています。天狗岳の下りでは風が吹くと汗冷えを感じたりもしました。
そろそろ服装も考える季節になった今日の山行でした。