KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC登山部2020.02.19 毛無山

2020年02月20日 | 香川の里山

先週に続いて今週も雪山に出かけたいな~と考えていたら、週明けから冷え込み

山間部ではどうやら降雪の模様。ただこれまでの積雪の状況と気温から見て

四国の山ではそれほど積雪は見込めそうにない。日曜日にREIKOさんが登った

三平山は壺足になった写真がアップされていたので、『これだ~!』

ではでは去年同じ時期に出かけてた毛無山に出かけることにしましょう!。


できれば白馬山まで周回できればと考え、丸亀を6時30分にスタート。

高速を走り北房で降りて、県道を走ります。ただGooglのナビの気まぐれか、

真庭の方に誘導されて少し遠回りに。ここまで全く雪の気配はありません。

『雪は、雪?』と後部座席でゆかりんが騒いでいます。

幸い新庄村に入る手前のトンネルを抜けるとそこは雪国でした!

新庄村から毛無山山の家に向かう道では除雪車が作業をしていました。




丸亀から約3時間で登山口になる駐車場に到着しました。スパッツにアイゼンも装着して準備万端。

駐車場を除いては予想通り昨日降った新雪で一面純白の世界です!

『犬は喜び庭駆け回る』ではないですが、テンションが上がってきます。







昨年は3合目近くまで地面が露出していた道も、完全に雪に埋まっています。日曜日に歩いた人がいたのか

トレースが続いていますが、その上にもサラサラの雪が積もっています。

『いいな~いい!初めてやね、こんな雪の上を歩くのは・・・!』とIRIBITOさん







トレースはスノーシューの跡の様です。足を持ち上げて歩く登山靴では直ぐに足が疲れてきます。

白馬山への分岐まで静かな杉林に、横を流れる沢の水の音とサクサクと雪を踏みしめる足の音だけが聞こえてきます。










久しぶりのセニョさんがいつになくペースが落ちて少し離れてきました。

後続のグループを待って少し休憩をします。










この案内板から道の幅は狭くなり、沢の右岸の登山道らしい雰囲気になってきます。

ただトレースがなければ赤テープもほとんどないので、ルートファインディングが難しい道です。

















沢を一旦渡ると次第に道の斜度が急になってきます。ラッセルとまではいかないけれど、

先頭を行く麺法師さんのペースも次第に落ちてきます。

後続になるほど踏み跡を辿れるので少しは楽ですが、やはり先頭はしんどいようです。










途中で先頭交代をしてさらに進んで行きます。最後の小さな沢を渡ると更に道は急登になっていきます。














少し平らになった所で後続を待ち列を整えます。前日まで風も強かったのか木々の枝には着雪はないのですが

やはり雪山には青空が似合います。次第に暑くなってきたのでひなちゃんも上着を一枚脱いで調節します。













準備物にサングラスと書いたので、今回セニョさんは新調しました。

ただ新鮮過ぎてまだシールが付いたままです!(笑)





尾根の手前のブナ林になると葉の落ちた枝の間から、麓の村の景色が見え始めました。

青空は次第に雲が広がり始めました。山頂からの大山が見えるかが気になりだしました。
















尾根に出ると東側に白馬山の稜線が見えます。一息入れて避難小屋まであと少し!







尾根に出ると風が出てきました。あわよくば白馬山までと思っていたのですが、登山口近くの

白馬山への分岐にはトレースがなく、恐らく毛無山山頂から白馬山にもトレースがないだろうと

予想されます。夏山と比べるとやはりここまでも時間がかかっているので、今回は周回は諦めて、

小屋にザックを置いて山頂を目指すことにしました。







小屋からは山頂まで100mほど。樹林帯を抜けると東側から南側の眺望が広がっています。

下から男性が一人登ってきています。道を譲ろうとしたのですが、残り僅かなのでそのまま一緒に山頂へ。













山頂直下の直登を登りきると毛無山山頂です。残念ながら僅かな望みは絶たれ、北側の空にも

雲がかかっています。大山も山裾が見えるだけで山頂は雲が垂れこめています。

烏ケ山は全く見えず、蒜山三座が何とか確認できる程度です。













先ほどの男性は地元の真庭市から来られたそうで、この山には度々訪れているとの事。

『春のカタクリの花も見ごたえがありますよ!』『下湯原に良い温泉があるので、次はぜひ寄ってみてください。』と

色々地元の話を聞かせてくれました。その男性にお願いして記念撮影!










大山の雲が流れるのを待っていたのですが、今日はどうやら無理のようなので、

お弁当の待つ小屋へと戻って行きます。










山頂はマイナス2度。この小屋の周りでも0度を少し上回る程度です。

『やっぱり寒いね~』と言いながらIRIBITOさんが沸かしてくれたお湯で、

温かいラーメンや味噌汁で暖を取ります。







昼食が終わればここからがメインイベントです。

ストックをしまってヒップソリを出して下山開始。先ずは麺法師さんが尾根で滑り始めますが、

まだ緩斜面でほとんど滑れません。後ろから行くセニョさんと変わりません。










尾根を外れると滑れそうな場所を探しては、ゆかりんと麺法師さんがキャーキャー言いながら滑っていきます。




後ろから来ていたやまじいも、先週ビビリと言われて今日は汚名挽回でチャレンジ。

するとスピードが出過ぎて道を外れて斜面に落ちて行きました。下から這い上がって来るやまじい!







今日は誰よりも一番滑っているやまじい。さらに先を行く二人に追いつきました。

私も時々道から外れた斜面を滑ってみますが、今日の新雪ではお尻が埋まってしまって全く滑れません!
















先週のやまじいのようにゆかりんに無理やり勧められて、最後にセニョさんもちょっとだけ滑りました。





先週に比べると滑れる距離は短かったものの、はしゃぎながら滑り降りて体も温まってきました。

ソリ大会が終わった後はまた静かな森の中を登山口まで戻って行きます。










往路の途中にあった案内板の横でちょっと遊んでみます。ゆかりんが人型に挑戦。

背中から雪の中に寝そべり起き上がると、ゆかりんの体形通りの型が。

『ゆかりん!下半身が・・・・・・・で〇!』(笑)







起き上がるときに崩れてしまって失敗した私は、駐車場手前の新雪で再度チャレンジ!

先ほどは背中からダイブをして首を強打したので今度はゆっくりとお尻から沈みます。

起き上がるのをゆかりんに引っ張り上げてもらって、今度はきれいにできました!







ほどなく駐車場に到着します。最後にこの新雪歩きともお別れです。







駐車場では今日もIRIBITOさんさんのコーヒーを頂きます。

今日は新作の『さくら蕾』です。今回はセニョさんに伝授していただいた私が淹れます。










今日の帰りの道中は車内で『懐かしの70年代歌謡曲』をイントロ当てクイズ!

キャンディーズに始まって青春時代の曲が流れてきます。

山行中は機内モードにしていたのを元に戻した途端、会社で新しく始めたシステムで、

現場の報告や図面が次々と上がってきました。便利になるのはいいけれど

途端に現実に戻された帰り道でした。

初めてのパウダースノーの雪山に満足してくれたメンバー。

次にこの山に訪れるときのタイトルは『カタクリの花と露天風呂!』

五月前後にまた訪れる計画をして帰路につきました。