KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC登山部2020.06.24 笹倉湿原

2020年06月25日 | 四国の山
さぁ~今週はどこに行こうかと思案していたら先週の石堂山ゆかりん

『KAZASHIさん笹倉湿原、知ってます?』と言うので『知ってるけど行った事ないわ~』

と答えると、『行きたいな~』とおねだりしていたのを思い出した。

ただスタート地点の石鎚スカイラインまではけっこうな距離があるので、

運転手になるIRIBITOさんに事前に

『長距離運転大丈夫ですか?』と聞くと、『全然大丈夫!』と返事が返ってきた。

それじゃあと言う事で『神の庭・笹倉湿原!』とFBで案内したところ、いつも以上に参加希望が

直ぐに集まった。では2台の車でと思っていたらさらに定員オーバーになり、3台目を出すことに。

ただ今回は高速料金がけっこうかかるので頭を悩ませていたところ、3台目目も何とか埋まって

ほっと一息。週末の天気予報ではあまりよくなかったのがどんどん回復してラッキー!

3台目は3ヶ月近く動かしていなかった車をコアラさんが出してくれるというので、

取りあえずその助手席には子守役(笑)の私が乗ることにして丸亀を出発した。


天気もいいので往きはUFOラインを通り石鎚スカイラインを目指すことにする。

寒風茶屋を過ぎ伊予富士を回り込む手前からは笹ヶ峰からチチ山の稜線、そして冠山が見える。

すると山の名前をなかなか憶えないあっちゃんが『笹ヶ峰の横がチチ山やね!』と言うので

『お、正解!DランクからCランクに昇格!』

その横で運転しているコアラさんが『運転しているから全然見えん!』と愚痴を言っているので

あっちゃんより山名音痴のコアラさんに、『コアラさんはEランクやから見えんでもええやん!』と言うと

『憶えないんではではなくて必要のないものは憶える気がないだけや!』強がりを言っている。

伊予富士直下まで来るとまたあっちゃんが『今度は瓶ケ森を当てるから教えんといてよ!』と。

すると前方斜め前の東黒森山のピークを『あれ、あれ!が瓶ケ森!』と言うので

『ブ・ブー!Dランクに降格!』などと、たわいもない話で盛り上がっていたら、

UFOラインの絶景が見える場所で前を走っている2台に追いついた。

ここから見える東黒森山から自念子ノ頭に続く稜線。

そしてその奥の筒上山と手箱山の山容は四国でも屈指の展望だ!







瓶ケ森の展望台で車を降り、氷見二千石の笹原と山頂を見上げ

さらに近づいてきた石鎚山を写真に収める。強い風が吹きこの時期だというのに肌寒い。










土小屋でトイレを済ませ先行するメンバーの元へ。土小屋の駐車場からは更に瓶ケ森の笹原の広さが見て取れる。

『あっちゃん、あれが瓶ケ森ですよ!』(以前にここから石鎚山に登った時に、

所々で見える瓶ケ森を見て何回も『あの山はなんていう山?』とあっちゃんは聞いてきた)





石鎚スカイラインを面河へと下り金山谷に掛る橋の手前で先行していたメンバーが待っていた。

そして平日にも関わらずすでに他にも3台程車が停まっていた。

身支度をして10時15分にスタート!







橋を渡って金山林道の案内板が脇に立つ場所から林道へと入って行く。

林道とはなっているが、道は荒れて車はとても走れないような道をしばらく歩いて行く。







砂防ダムの下を渡渉しさらに進んで行くと笹倉湿原と書かれた看板。ここからが登山口となる。










登山口からはいきなり急登が始まる。晴天が続いた後なのに足元はまだ少しぬかるんでいる。

コロナ以降数カ月ぶりの山登りのさおりんが、『やっぱりしんどいな~』と言っている。

直ぐに傾きかけたヒメシャラの大木。そいてウラジロモミの真直ぐに伸びた大木が現れる。







所々で杉林の道になり急登はさらに続いていく。







二ヵ所ほど小さな水の流れを渡り進んで行くと、林床は背丈ほどのスズタケに覆われてくるが

道のスズタケは刈りはらわれているので問題なく進んで行ける。








そんな中で天までグイグイと延びていきそうな巨大なブナの木。この大きさだとこの森の中で

何百年と逞しく生き延びてきたことだろう。




道は緩急をつけながら続いていく。次第に深い森の雰囲気になり、湿気が多いのだろうか

立ち枯れた木や倒木はコケがまとわりつき、あちこちでキノコが生えている。







以前に来たことのあるキョウちゃんが車の中で、『今日はハイキング程度』と言ったらしくて

『全然話と違うやんか!キツイよ!』と山さんが後ろから来て文句(笑)を言っている。




さらに進んで行くとやっさんとキョウちゃんが空沢に下りて何やら物色している。

どうやら天然のワサビが自生しているらしく、他のメンバーも探し始める。

ただ葉は大きくても芋の部分は小さく、足元の岩で擦ってみてもほとんどワサビの匂いはしない。











ワサビ田?を後に苔むした空沢を登ると道はやっと緩やかになってくる。








90度に折れ曲がった巨木のトンネルを抜けると道は左に折れ、

真っすぐに伸びた杉の林とスズタケの道を少しづつ下って行く。










そんな薄暗い杉林を進んで行くと忽然と一面ウマスギゴケに覆われた笹倉湿原が現れる。











ただ何度か訪れた事のあるやっさんが『ん~ん?』と言って頭をひねっている。

苔は懸念していた水没はせずに丁度いいバランスで水面から出ているが

ネットの写真で見たモコモコ感があまりない!少し先に回り込んでみても変わり映えがしない。

苔の上の方はまだ茶色く、これから成長したらよく見る写真のようになるのだろうか?













田んぼを眺めながら『今年の稲は不作やな~』と言っているような杉さんとまゆゆ

杉さんもキョウちゃんの『ハイキング程度!』の言葉に騙されたうちの一人。

(キョウちゃん多分参加するたびにしばらくは言われ続けると思うよ!ー(笑)ー)

たっぷりと汗を掻いてズボンのお尻までびっしょりと濡らしている。





回り込んだ場所は広場になっていて杉の高木で日陰になっている。丁度いい時間、ここでお昼ご飯にする。

先ほどまでの蒸し暑さから解放され、木々の間から湿気の少ない爽やかな風が吹いてくる。

三人寄ればただでさえ“かしましい”のに、今日は女性陣が多くお弁当を食べている間も賑やかだ。

この笹倉湿原は笹に浸食されて年々その湿原の面積が小さくなっているというが、

WOC登山部もこのままいくと女性陣に浸食されていくかもしれない! (*´▽`*)







お弁当を食べ終える頃に、まゆゆがお手製の白玉で作ったというケーキを配り始めた。

もちもちとして程よい甘さでとても美味しい!

みやさんに配り終えた時に『あれ?ひとつ余っている!』とまゆゆが騒いでいる。







するとまゆゆのすぐ目の前に立っていたコアラさんが『僕、もらってないんですけど!』と。

すねたコアラさんに最後に渡すと『美味しい!』と言いながら喜んで食べている。




そんなひと騒動?の後、名残り惜しんで湿原を撮影。













写真を撮る寸胴のような私の背中をやまさんが後ろから!




その山さんを横から!




せっかくだから湿原をバックにと三脚を構える場所を色々考えた山さんだが、

その甲斐なく15人が並んだら湿原はほとんど写っていないですよ山さん!







神の庭を見てご飯も食べデザートも食べられたことだしそろそろ下って行こう。

下山はほぼ立ち止まることなくどんどん下って行く。







『いつも企画でお世話になっているからKAZASHIさん、腰か肩か揉もうか』とゆかりんが言ってきた。

『どっちがいい?』と言うので、『若い女性ならともかく、遠慮しときます!』。さらに

ウラジロモミの巨木に抱きつく私に、『肩も揉みとこっち、どっちが幸せかな?』と聞くので

『相手がゆかりんなら、もちろん、こっちです!』




登りで私は全く気が付かなかった二本の木の横でゆかりんがまた騒ぎ始めた。

ネット上では『ラブラブの木』とか『助平な木』とか色々と書かれているが、

見る人の感性によるものだろう。ゆかりんは助平な木と言っている。

私には今日神戸(実は三木市)で69歳の誕生日を迎えたやまじい(エロじい)の木に見える。(笑)





林道近くまで下り、ふと振り返ると『ゲ・ゲ~!』後ろは熟女ばかり!

『このままでは本当にWOC登山部は・・・・・?』などと思いながら、

相変わらず賑やかな声を背中に受けながら下って行く。













ほどなく林道入り口に到着。するとあっちゃんがザックに何やらビニール袋をぶら下げている。

『ヌ・ヌ・ヌ!ワサビをいつの間に!』でもねあっちゃん、あっちゃんの横にこんな看板があるよ!















道路脇の日陰で寛ぐ女性陣。しばらくして男性陣が遅れて次々と到着してきた。

『おじさんたち!もっとがんばらにゃ~、ほんまにWOC登山部アマゾネスになっちゃうかも!』














ここからは石鎚スカイラインを下って面河渓谷の駐車場の木陰で

いつものコーヒータイムにする。今日はあっちゃんに代わってさおりんが淹れてくれる。










渓谷を流れる水は身震いしそうなくらい透明で、川底まで透き通っている。







美味しくコーヒーを頂いた後はIRIBITOさん号はまたUFOラインへと走り、

残りの2台は黒森峠を通り川内ICから高速に乗り、

途中で石鎚ハイウェイオアシスのモンベルを覗いたり、その横で買い物をしたりしながら帰路につく。




山頂も踏まず三角点もなかった今回だったが、UFOラインからの眺望と巨木のたつ深い森、

少し物足りなかったが神秘的な湿原、そして透き通った面河の川の流れと色々と楽しめた一日となった。

今日のトラック



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