土小屋のモンベルで冷えたビールを仕入れることができて
先ほどの手箱山での意気消沈から、ルンルン気分んで瓶ケ森駐車場まで車を走らせた。
駐車場に着くころにはガスが流れ始め日差しを遮ってくれているとは言え、車を降りると
喉の渇きが半端なく、たまらず先ほど買ったビールを一本開けてグビグビと飲む。
いつもなら家に着くまでお預けだか、今日はもう運転もしなくていいので・・・・遠慮なく。
先ほどまで担いでいた小さめのザックから今回購入した48Lのザックに少し荷物を移し、
車の中に置いていた2Lのペットボトルからウォターキャリアに水を移し替えた。
駐車場から第一キャンプ場までは850mほどだが、さっきのザックと比べると、
肩にずっしりとザックの重みがのしかかってくる。テント泊の一泊となると
もう少し大きめの55Lほどの容量が適当だが、年に何回泊まるか分からないテント泊よりは
小屋泊や普段でも使えない事もないワンサイズ小さめのザックにしてみたのだが、
やはりザックの中は一杯いっぱいで、縦走に使うならもう少し道具選びを考える必要がありそうだ。
青空が所々で顔を覗かせているが、それでも圧倒的に雲の量の方が多い。
今夜の星空は期待できそうもないが、星空モードでの撮影ができなくなった今、
諦めがついてはいるので、残るはテント場でのビール三昧!
瓶ケ森避難小屋までの道も今までになく笹の勢いが強く、太ももの辺りが濡れてくる。
古くなってボロボロな感じの避難小屋はその横に新しく小さめの小屋が建てられていた。
そしてバイオトイレなる真新しい建物もできていた。
避難小屋から第一キャンプ場での道も笹で覆われ、せっかく乾いたズボンもテント場に着くときには
もうずぶ濡れになっていた。
少し前に譲ってもらった初めて使うモンベルのステラリッジ2だが、スムーズに設営ができ
今夜のお宿は準備万端。後は・・・・・・・・呑むだけ!
テントの中で濡れた靴下を履き替え室内から外を見ると、刻々と空の様子が移り変わって行く。
陽が落ち始めると鳥の鳴く声も聞こえず、周りを飛んでいた虫も静まりかえり始めた。
他にはテント場に今日は停まっている人の姿もなく、ただただ静けさの中独り佇んでいる。
日頃暮らしている雑踏の街中とは全く違うテント泊ならではの世界。
陽が落ち始めると足早に周りは全く灯のない暗闇になった。
最初は寝袋も出さずに横になっていたが、次第に足元が冷え始め(濡れた靴下をそのまま履いていたので)
日を跨ぐ頃寝袋を取り出し中に入った。枕を変えると寝付けないとよく言うが、やはり熟睡はできず
ウトウトした状態がずっと続く。その内ふと思い出し、テントのファスナーを開けて外を見ると、
頭上には満天の星空が広がっている。星の数ほどとはよく言うが、まさしく夜空を埋め尽くす
星・星・星 が輝いている。
一応試しにもう一台のコンデジの感度をあげて撮ってみるが、感動している気持ちを
現わすこともことはできないイマイチの写真しか撮れない。
久しぶりに見た本物の星空を目に焼き付けてまた寝袋に入ると、次に目を開けた時には
外が随分と明るくなっていた。『しまった!』と思いながら身支度をして
御来光を見るために女山を目指して登って行く。振り返ると石鎚山も見え始め、
女山の山頂の向こうが曙色に染まり初め、その東の空に向かって飛行機雲が流れていっている。
山頂に着くと一眼レフを構えた男性が一人。『遅かったですか?』と尋ねると
『今、昇ったばかりだよ!』と言ってくれた。
御来光に手を合わせていると、さっきの飛行機雲が空から落ちて、吸い込まれるように
渦を巻いて輝いている。何とも言えない神秘的な初めて目にする風景だ。
その朝日に照らされ始めた石鎚山のモルゲンロート。
南には雲海の中を峰々が連なっている。
先日やっさんがFBにアップしていたプレートを挟んで朝日を撮ってみる。
陽が一旦登り始めると周りの景色は足早に明るさを増してくる。
石鎚山の北壁には、この女山の影がくっきりと見え始め
笹原の奥の男山の向こうには、昨日歩いた石黒山から手箱山まで稜線も陽に照らされている。
テント場まで戻るとやはり笹の朝露でまたズボンが濡れた。
もちろんテントのフライシートもテントも濡れている。
朝露と言うよりは夜中にはもう周りは濡れていたので夜露になるのだろう。
テント泊は設営よりも撤収がめんどくさい。特に濡れてしまったテントは乾くまで待っていられない。
中のマットや寝袋も少し濡れたヶ所があるが、取りあえずは折りたたんでしまうのだが、
膨らんだマットや寝袋は狭いテントの中の空間では思うようにいかない。
(家に戻って乾かし平らな床の上で仕舞いなおすと案外スムーズに収まった)
予想以上に撤収に時間のかかったテント泊だったが、これは何度か繰り返して慣れるしかない。
今回は一泊だったので何とでもなったが、これが縦走で連泊となると
熟練度がますます必要になってくる。山小屋泊ならテントも必要なく、食事も用意されているが
ほとんどの山小屋ではシーズン中は大勢の人で混雑する。荷物と手間は増えるが独りの空間と
自然のど真ん中を謳歌できるテント泊とは一長一短がある。今回ひとまず練習もできた事だし、
これからの山行での選択肢のひとつとなった。(とは言え休みが取れればの話だが)
帰り道バイオトイレを覗いてみると中はとても清潔で匂いもしない。
注意書きにある様にハンドルを回して中のオガクズを撹拌して、水を使わずに微生物で
分解する仕組みのようだ。
バイオトイレを見学した後は気温の上がり始めた氷見二千石の中を駐車場へと戻って行く。
帰り道の氷見の笹原はなだらかに広がり、青空の下で光り輝いていた。
練習結果
1.テント泊では出来るだけ衣服を濡らさないようにすること。
2.御来光を見るのなら寝過ごさないようにすること。
3.撤収には思わぬ時間がかかるので、その時間も見込んで作業を早めにすること。
4.標高の上がった山ではあまり飲み過ぎないようにすること。
5.必要なもの不要なもの、小さく軽くできるものなど道具や荷物を吟味すること。
等々、まだまだ経験を重ねていかねばならないと思ったお久しぶりのテント泊でした。
先ほどの手箱山での意気消沈から、ルンルン気分んで瓶ケ森駐車場まで車を走らせた。
駐車場に着くころにはガスが流れ始め日差しを遮ってくれているとは言え、車を降りると
喉の渇きが半端なく、たまらず先ほど買ったビールを一本開けてグビグビと飲む。
いつもなら家に着くまでお預けだか、今日はもう運転もしなくていいので・・・・遠慮なく。
先ほどまで担いでいた小さめのザックから今回購入した48Lのザックに少し荷物を移し、
車の中に置いていた2Lのペットボトルからウォターキャリアに水を移し替えた。
駐車場から第一キャンプ場までは850mほどだが、さっきのザックと比べると、
肩にずっしりとザックの重みがのしかかってくる。テント泊の一泊となると
もう少し大きめの55Lほどの容量が適当だが、年に何回泊まるか分からないテント泊よりは
小屋泊や普段でも使えない事もないワンサイズ小さめのザックにしてみたのだが、
やはりザックの中は一杯いっぱいで、縦走に使うならもう少し道具選びを考える必要がありそうだ。
青空が所々で顔を覗かせているが、それでも圧倒的に雲の量の方が多い。
今夜の星空は期待できそうもないが、星空モードでの撮影ができなくなった今、
諦めがついてはいるので、残るはテント場でのビール三昧!
瓶ケ森避難小屋までの道も今までになく笹の勢いが強く、太ももの辺りが濡れてくる。
古くなってボロボロな感じの避難小屋はその横に新しく小さめの小屋が建てられていた。
そしてバイオトイレなる真新しい建物もできていた。
避難小屋から第一キャンプ場での道も笹で覆われ、せっかく乾いたズボンもテント場に着くときには
もうずぶ濡れになっていた。
少し前に譲ってもらった初めて使うモンベルのステラリッジ2だが、スムーズに設営ができ
今夜のお宿は準備万端。後は・・・・・・・・呑むだけ!
テントの中で濡れた靴下を履き替え室内から外を見ると、刻々と空の様子が移り変わって行く。
陽が落ち始めると鳥の鳴く声も聞こえず、周りを飛んでいた虫も静まりかえり始めた。
他にはテント場に今日は停まっている人の姿もなく、ただただ静けさの中独り佇んでいる。
日頃暮らしている雑踏の街中とは全く違うテント泊ならではの世界。
陽が落ち始めると足早に周りは全く灯のない暗闇になった。
最初は寝袋も出さずに横になっていたが、次第に足元が冷え始め(濡れた靴下をそのまま履いていたので)
日を跨ぐ頃寝袋を取り出し中に入った。枕を変えると寝付けないとよく言うが、やはり熟睡はできず
ウトウトした状態がずっと続く。その内ふと思い出し、テントのファスナーを開けて外を見ると、
頭上には満天の星空が広がっている。星の数ほどとはよく言うが、まさしく夜空を埋め尽くす
星・星・星 が輝いている。
一応試しにもう一台のコンデジの感度をあげて撮ってみるが、感動している気持ちを
現わすこともことはできないイマイチの写真しか撮れない。
久しぶりに見た本物の星空を目に焼き付けてまた寝袋に入ると、次に目を開けた時には
外が随分と明るくなっていた。『しまった!』と思いながら身支度をして
御来光を見るために女山を目指して登って行く。振り返ると石鎚山も見え始め、
女山の山頂の向こうが曙色に染まり初め、その東の空に向かって飛行機雲が流れていっている。
山頂に着くと一眼レフを構えた男性が一人。『遅かったですか?』と尋ねると
『今、昇ったばかりだよ!』と言ってくれた。
御来光に手を合わせていると、さっきの飛行機雲が空から落ちて、吸い込まれるように
渦を巻いて輝いている。何とも言えない神秘的な初めて目にする風景だ。
その朝日に照らされ始めた石鎚山のモルゲンロート。
南には雲海の中を峰々が連なっている。
先日やっさんがFBにアップしていたプレートを挟んで朝日を撮ってみる。
陽が一旦登り始めると周りの景色は足早に明るさを増してくる。
石鎚山の北壁には、この女山の影がくっきりと見え始め
笹原の奥の男山の向こうには、昨日歩いた石黒山から手箱山まで稜線も陽に照らされている。
テント場まで戻るとやはり笹の朝露でまたズボンが濡れた。
もちろんテントのフライシートもテントも濡れている。
朝露と言うよりは夜中にはもう周りは濡れていたので夜露になるのだろう。
テント泊は設営よりも撤収がめんどくさい。特に濡れてしまったテントは乾くまで待っていられない。
中のマットや寝袋も少し濡れたヶ所があるが、取りあえずは折りたたんでしまうのだが、
膨らんだマットや寝袋は狭いテントの中の空間では思うようにいかない。
(家に戻って乾かし平らな床の上で仕舞いなおすと案外スムーズに収まった)
予想以上に撤収に時間のかかったテント泊だったが、これは何度か繰り返して慣れるしかない。
今回は一泊だったので何とでもなったが、これが縦走で連泊となると
熟練度がますます必要になってくる。山小屋泊ならテントも必要なく、食事も用意されているが
ほとんどの山小屋ではシーズン中は大勢の人で混雑する。荷物と手間は増えるが独りの空間と
自然のど真ん中を謳歌できるテント泊とは一長一短がある。今回ひとまず練習もできた事だし、
これからの山行での選択肢のひとつとなった。(とは言え休みが取れればの話だが)
帰り道バイオトイレを覗いてみると中はとても清潔で匂いもしない。
注意書きにある様にハンドルを回して中のオガクズを撹拌して、水を使わずに微生物で
分解する仕組みのようだ。
バイオトイレを見学した後は気温の上がり始めた氷見二千石の中を駐車場へと戻って行く。
帰り道の氷見の笹原はなだらかに広がり、青空の下で光り輝いていた。
練習結果
1.テント泊では出来るだけ衣服を濡らさないようにすること。
2.御来光を見るのなら寝過ごさないようにすること。
3.撤収には思わぬ時間がかかるので、その時間も見込んで作業を早めにすること。
4.標高の上がった山ではあまり飲み過ぎないようにすること。
5.必要なもの不要なもの、小さく軽くできるものなど道具や荷物を吟味すること。
等々、まだまだ経験を重ねていかねばならないと思ったお久しぶりのテント泊でした。
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