旅の立ち寄りポイントに、祈りの場所をおく。寺、神社、石仏、拝所、どんなところでも祈りの場所が好きだ。その場所に立って遠い昔からのヒトビトの祈りを思い浮かべることも好きだ。
生きものの中で、ヒトだけが祈るのだという。何を祈り、何を祈ってきたのだろう。
死んだら浄土や天国にみちびいてほしい、病気をなおしてほしい、恋をみのらしてほしい、お金持ちにしてほしい、いい学校にはいらせてほしいなど、自己や愛する者の来世や現世のことを祈るのは、いわば「他力」であって「我欲」なのだろう。
オイラも、困ったときや愛する者に心痛めるときは、観音様やマリア様に手を合わせたが、じつはパフォーマンスなのであって、神々にそんな自分だけに都合のいい結果をもたらす力があるとは信じていない。それに、万が一「あたらなかったら」神々を呪うことにもなる。
だから、祈りのポイントにたったら、こう祈ることにしている「ここに立たせてくれてありがとう、いままで生き永らえせてくれてありがとう」。そのような安らぎのひとときをいただければ、それでいい。
月末から、四国の八十八カ所を自転車旅で巡ることとしているが、そういうことで、真言宗徒でもないし、遍路姿で巡礼をしようとは思わない。ただただ、1000年の間ヒトビトが祈りをささげてきた、祈りの場所に立ちたいがだけだ。早春の寺院は、そぞかし清々しかろう
臼杵のお城の花の門
北帰行 2019 4.2 大分県 臼杵摩崖仏
九州の旅のメインイベントの臼杵摩崖仏に祈りを捧げ、臼杵駅から大分駅へ輪行。別府湾岸を快適にサイクルし、別府のお湯につかり、翌未明に四国に渡る。
ホキ石仏第二群 阿弥陀仏 両脇仏像
ホキ石仏第一群 地蔵菩薩 十王像
ホキせきぶつ第一 大日如来 脇侍仏
古園石仏群大日如来
山王山石仏如来
古園石仏群の四天王?
古園石仏群の如来?
古園石仏群の如来?
金剛力士
臼杵摩崖仏ゆかりの満月寺は、花の寺
杉の樹も、ゴッホの糸杉のように天空に誘う塔のようだ
〇 九州の 臼杵みほとけ まもりこし ひとびと想い 海わたるかな