里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

㊗一力遼名人位を奪取し4冠達成

2024年10月31日 | 暮らし

囲碁の一力遼3冠が10月30、31日行われた名人戦第6局で勝利し名人位を奪取、4冠を達成しました。
囲碁の世界戦第10回応氏杯世界選手権優勝に続く快挙です。
一力遼4冠は本県出身。ヘボ碁をたしなむ小生は10代の頃から応援してきました。
囲碁界最高位の棋聖に次ぐ名人、そして天元、本因坊の4冠を併せて保持することとなり、名実ともに第一人者としての地位を不動のものとしました。
同県人として誠にうれしい限り、歴史的慶事です。
日中は岩手県出身の大谷翔平選手所属のドジャースがワールドシリーズ制覇、大いに拍手喝采したばかり。
それに続く夕方の嬉しいニュースとなりました。

名人戦の主催新聞社である朝日新聞から喜びの記者会見の様子が配信されています(朝日新聞デジタル)。
かつては本因坊戦も2日制のタイトル戦で棋聖、名人、本因坊を大3冠と言い、ほんの僅かの大棋士しか達成していません。
囲碁のタイトルは全部で7つ、一力4冠に全タイトル制覇の期待がかかります。
残りは井山裕太3冠が保持しています。井山3冠は全7冠を2度も達成した大きな壁。至難となるでしょう。
以前にも記しているように一力4冠は当県の地方紙「河北新報」創業家の御曹司です。
大学卒業後は同紙記者として棋士との二刀流で活躍、さらに今年の春からは取締役にも就任しています。
明日の同紙には名人戦の結果が大きく報じられることでしょう。
最後に以前記したことをもう一度。
小生は一力遼4冠デビュー前から応援している棋士がおり、それが高尾紳路9段(元名人)です。
高尾9段のブログを愛読していたからgooブログを始めたと言っても良いかもしれません。

「親鸞特別展」を鑑賞し青葉城址へ

2024年10月31日 | 小旅

仙台市博物館で開催されている特別展「親鸞と東北の念仏」を見てきました。
同館は青葉山の麓、青葉城址まで至近に位置します。


同展は9月から約2ヵ月に亘って開催されていますが、11月4日までなのでギリギリでした。


我が家の菩提寺は浄土真宗本願寺派のお寺さんですからしばしば紹介がありました。
今年は親鸞聖人生誕850年、立教開宗800年に当たるため種々の行事が行われています。
我が家の菩提寺でも新住職のお披露目式に併せ記念の法要が営まれました。
特別展は当然ながら撮影不可。
展示は親鸞直筆の国宝や重文など多数。
親鸞は常陸国南部(現在の茨城県笠間市周辺)を拠点として長く活動し、多くの門弟に教えを授けたと言います。
門弟達は東北地方へ教えを広げたことから各地の寺院に多くの掛軸、像、書物などが残されており、多数の文化財が展示されていました。
親鸞の曾孫に当たる覚如は何度か東北に足を運んでおり直筆の書を見ることが出来ます。
また、浄土真宗中興の祖と言われる蓮如聖人の多数の書が目を引きました。
蓮如は多くの寺に六字名号(南無阿弥陀仏)の掛軸を授けたようです。
小生は六字名号は楷書と行書しか見た記憶がないのですが、蓮如筆の多数の草書があることを知りました。
チケット代も結構な額なのでじっくりと鑑賞。
常設展の方は撮影可なので数枚。


年代別に展示されています。






支倉常長に関わるコーナーです。


近くには宮城県美術館もあるのですが、こちらは大規模な改修のため長期休館中。
よって、青葉城址に登ってみることにしました。
近くまでは幾度となく来ていますが、青葉城址は暫くぶりです。
言うまでもなく伊達氏62万石の居城で東と南が断崖、天然の要害です。
駐車場から入ると間もなく護国神社があるので、まず参拝。


本丸跡。


青葉城には天守閣はありません。将軍家康の警戒を避けるため敢えて天守閣は設けなかったと言われています。
記念撮影の定番と言えば政宗公騎馬像。




逆光ですが、表情をアップしてみました。


眼下を見渡せば市街地を一望できます。


すぐ下を流れるのが広瀬川。


青葉城に広瀬川とくればこちらでしょうか。

地元民放テレビ夕方番組の司会を長く務めています。

今年の甘柿は裏年に当たるも非常に甘い

2024年10月30日 | 畑:果実類

我が家には在来の甘柿が4種あります。
一言で言えば今年は裏年に当たり不作年。
昨年は鈴成りの大豊作年でしたから隔年結果の順通りです。
これがメインの甘柿「五十匁(ごじゅうめ)」


今年は成り方が異常で成るところには集中して成りバランスが甚だ悪い。
昨年も同様に成り方は異常ながら数自体は沢山成りました。
今年は昨年に比べるとかなり少ないものの不作とまではいかずほどほどの成り。


10月下旬が一番の穫り頃で味も乗ってきます。


収穫が進んだことから残りは僅かになりました。


依然腐れは多く、自然に落ちてしまうものも例年になく多い。
それでも甘味が強く食味では一番なので、まともな「五十匁」はほぼ穫り尽くします。
他の3種のうち最も早く穫れるのが、通称「割れ柿」。
小さい柿で熟すと頭が割れるため、こう呼ばれています。
最も早く9月の半ばには穫れほぼ9月いっぱいまで。昨年は沢山成り今頃まで残っていました。
今年は数えるほど。しかも殆どが腐れて落ち写真に撮る間もありませんでした。
もっとも「五十匁」が穫れるようになれば無視される存在ではあります。
「五十匁」の次に穫れるようになるのが、通称「巻き目柿」。


頭の中心に巻き目が入るのでこう呼ばれています。
大概10月下旬から甘くなり11月上旬が食べ頃です。
他の柿が不作の年でも良く成り、昨年は正に鈴成り状態。
今年はさすがに成らないかと思いきやかなり成っています。


裏年でもこのくらい成るのですから如何に成りの良い種類かが分ります
もともと「五十匁」より一回り大きいのですが、今年は二回りほども大きい。


今年はやはり軟らかくなって腐れているものあります。ただ「五十匁」ほどではなさそう。


もともと果肉はやや硬めで、ゴマが少なく甘味が薄いのが特徴。
ところが、今年の「巻き目柿」は熟すのが早く非常に甘い。
見かけが悪く「五十匁」が豊作なら捨て置かれる存在ながら今年は穫られるでしょう。
次に穫れるのが、通称「甚平(甚兵衛)柿」。


実が硬く霜が降りるくらいになってから食べ頃になります
昨年はやはり鈴成り状態でした。
一転今年は正に裏年で、ほんの僅か。


ゴマが多く甘い柿ながら小さい。最近はあまり成らなくともどうと言うこともありません。
今成っている3種を比べてみます。
右から大きい順に「巻き目柿」、「五十匁」、「甚平柿」。


「五十匁」と「巻き目柿」を比べてみると大きさの違いがよく分ります。
肌の善し悪しもはっきり出ています。


尺貫法で百匁は375gなので五十匁は187.5g。ピッタリでした。


今年の「巻き目柿」はずっと大きいことが分ります。


「巻き目柿」を剥いてみます。ゴマも多く、非常に甘く食感も例年より軟らかいようです。

甘柿は11月中旬まで穫るようになるでしょう。


冬至南瓜用「雪化粧」を辛うじて穫る

2024年10月29日 | 畑:果菜類

冬至南瓜に使う遅穫りのカボチャを辛うじて穫りました。
出来が悪くスルーしようかとも思いましたが、記録に留め置きます。


品種はサカタのタネの「雪化粧」。強粉質で貯蔵性が高い。
7月2日の種播き。古種を使った直播きです。
発芽はよかったものの日照りの影響もあってか2株は枯れてしまいました。
そもそも当地ではかなり無理な作型ではあります。まして猛暑では厳しかった。
数株が残り辛うじて2個が着果しました。


9月初めの開花なので日数だけはすでに50日以上経過しています。
適宜誘引する程度の半放任です。葉は小振りで色も淡くなかなか勢いがつきませんでした。
ウリハムシが付くなどして葉も傷み、今残っている葉は少ない。


着いている果実も小さい。しかも変形しています。それでも軸は褐変し、沢山ひび割れが出来ています。


こちらの果実は形はまあまあですが、やはり小さい。


樹勢が良くないので果実も大きくなるわけはありません。
昨年も猛暑で厳しかったもののこれよりは遙かにましでした。
放置していましたが、気を取り直し収穫しました。


サカタのタネでは、「雪化粧」は開花後50日で最高の品質になるとしています。
日数だけは十分過ぎるくらい。1㎏余りしかなさそうです。
この「雪化粧」は未熟のうちはほぼ純白ですが、完熟すると僅かに青みがかった灰色になります。
これまで何度か作っている同じ白皮系の「白爵」は最後までほぼ純白です。
ここ数年の遅穫りのカボチャの収穫実績は0個、3個、6個、5個、そして今年は2個となりました。
昨年は2~2.5㎏の比較的揃った果実でしたから、今年は質も悪い。
今年は九重栗カボチャも1番果は良かったものの2番果、3番果と不出来。
これが3番果を穫った時のもの。まだ手つかずで残っています。


今年の冬至南瓜は形だけのものになるかもしれません。




早生ハクサイを穫り始め品質は良好

2024年10月28日 | 畑:葉菜類

数日前から早生ハクサイの収穫を始めました。
台風の情報があったため予定を前倒しして8月12日に直播きしたもの。
品種はトーホク種苗の「郷秋60日」。


種播きして70日くらいでの収穫開始なので日数から言うと少々遅くなりました。
昨年初めて経験したハイマダラノメイガ(シンクイムシ)。その対策に長く不織布をべた掛けしていたためです。


不織布のべた掛け効果はあり虫は付かなかったものの徒長気味で結球が遅れたと思われます。
しかし、昨年早生ハクサイが壊滅したことを思えば多少の収穫遅れは了とします。
早生ハクサイにしては日数が経っている分全体に大株になっています。


気温が高く腐敗(軟腐病)が出やすい天候ながら、今のところ気配はありません。
結球の進み具合に多少バラつきがあるのは不織布を長く掛けていた影響と思われます。
この辺りは8分結球にはなっています。


この辺りは少し遅れ6、7分結球と言ったところ。


この程度のバラツキなら腐敗も出にくく適期収穫するにもプラスかもしれません。
早生としては大概が大株で収穫することになりそうです。
手で触って確認し、結球の進んだものから収穫します。
この株は8分結球以上に進んでいるので穫ってみます。


姿は悪くありません。


早生ハクサイとしてはずっしりと重く2.5㎏ありました。


切ってみます。


完全結球までには若干間がありますが、黄芯系ハクサイらしい綺麗な色になっています。
これががっちりと完全結球してくれば3㎏クラスの大玉になるでしょう。
早くからスーパーなどに並んでいるハクサイは8分結球にもなっていないものが多い。
昔は10月早々から穫ったこともありますが、今はもう無理しません。
こちらは中晩生種のハクサイ。


品種はトーホク種苗の「郷秋80日」。
8月28日に直播きしたもの。
こちらも種播き後土寄せするまで不織布をべた掛けしていました。生育は概ね順調。
葉が立ち上がり、結球始めの気配が見えてきました。冬囲いにもするのであまり急がなくて良い。


畝間は1mと広く、大株になり過ぎないよう株間を狭くしています。


年々消費が減っているとは言え当地方ではハクサイが秋冬野菜の季節到来を告げます。
人と違い作物は嘘をつかないのが良い。