里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

㊗一力遼名人位を奪取し4冠達成

2024年10月31日 | 暮らし

囲碁の一力遼3冠が10月30、31日行われた名人戦第6局で勝利し名人位を奪取、4冠を達成しました。
囲碁の世界戦第10回応氏杯世界選手権優勝に続く快挙です。
一力遼4冠は本県出身。ヘボ碁をたしなむ小生は10代の頃から応援してきました。
囲碁界最高位の棋聖に次ぐ名人、そして天元、本因坊の4冠を併せて保持することとなり、名実ともに第一人者としての地位を不動のものとしました。
同県人として誠にうれしい限り、歴史的慶事です。
日中は岩手県出身の大谷翔平選手所属のドジャースがワールドシリーズ制覇、大いに拍手喝采したばかり。
それに続く夕方の嬉しいニュースとなりました。

名人戦の主催新聞社である朝日新聞から喜びの記者会見の様子が配信されています(朝日新聞デジタル)。
かつては本因坊戦も2日制のタイトル戦で棋聖、名人、本因坊を大3冠と言い、ほんの僅かの大棋士しか達成していません。
囲碁のタイトルは全部で7つ、一力4冠に全タイトル制覇の期待がかかります。
残りは井山裕太3冠が保持しています。井山3冠は全7冠を2度も達成した大きな壁。至難となるでしょう。
以前にも記しているように一力4冠は当県の地方紙「河北新報」創業家の御曹司です。
大学卒業後は同紙記者として棋士との二刀流で活躍、さらに今年の春からは取締役にも就任しています。
明日の同紙には名人戦の結果が大きく報じられることでしょう。
最後に以前記したことをもう一度。
小生は一力遼4冠デビュー前から応援している棋士がおり、それが高尾紳路9段(元名人)です。
高尾9段のブログを愛読していたからgooブログを始めたと言っても良いかもしれません。

「親鸞特別展」を鑑賞し青葉城址へ

2024年10月31日 | 小旅

仙台市博物館で開催されている特別展「親鸞と東北の念仏」を見てきました。
同館は青葉山の麓、青葉城址まで至近に位置します。


同展は9月から約2ヵ月に亘って開催されていますが、11月4日までなのでギリギリでした。


我が家の菩提寺は浄土真宗本願寺派のお寺さんですからしばしば紹介がありました。
今年は親鸞聖人生誕850年、立教開宗800年に当たるため種々の行事が行われています。
我が家の菩提寺でも新住職のお披露目式に併せ記念の法要が営まれました。
特別展は当然ながら撮影不可。
展示は親鸞直筆の国宝や重文など多数。
親鸞は常陸国南部(現在の茨城県笠間市周辺)を拠点として長く活動し、多くの門弟に教えを授けたと言います。
門弟達は東北地方へ教えを広げたことから各地の寺院に多くの掛軸、像、書物などが残されており、多数の文化財が展示されていました。
親鸞の曾孫に当たる覚如は何度か東北に足を運んでおり直筆の書を見ることが出来ます。
また、浄土真宗中興の祖と言われる蓮如聖人の多数の書が目を引きました。
蓮如は多くの寺に六字名号(南無阿弥陀仏)の掛軸を授けたようです。
小生は六字名号は楷書と行書しか見た記憶がないのですが、蓮如筆の多数の草書があることを知りました。
チケット代も結構な額なのでじっくりと鑑賞。
常設展の方は撮影可なので数枚。


年代別に展示されています。






支倉常長に関わるコーナーです。


近くには宮城県美術館もあるのですが、こちらは大規模な改修のため長期休館中。
よって、青葉城址に登ってみることにしました。
近くまでは幾度となく来ていますが、青葉城址は暫くぶりです。
言うまでもなく伊達氏62万石の居城で東と南が断崖、天然の要害です。
駐車場から入ると間もなく護国神社があるので、まず参拝。


本丸跡。


青葉城には天守閣はありません。将軍家康の警戒を避けるため敢えて天守閣は設けなかったと言われています。
記念撮影の定番と言えば政宗公騎馬像。




逆光ですが、表情をアップしてみました。


眼下を見渡せば市街地を一望できます。


すぐ下を流れるのが広瀬川。


青葉城に広瀬川とくればこちらでしょうか。

地元民放テレビ夕方番組の司会を長く務めています。

今年の甘柿は裏年に当たるも非常に甘い

2024年10月30日 | 畑:果実類

我が家には在来の甘柿が4種あります。
一言で言えば今年は裏年に当たり不作年。
昨年は鈴成りの大豊作年でしたから隔年結果の順通りです。
これがメインの甘柿「五十匁(ごじゅうめ)」


今年は成り方が異常で成るところには集中して成りバランスが甚だ悪い。
昨年も同様に成り方は異常ながら数自体は沢山成りました。
今年は昨年に比べるとかなり少ないものの不作とまではいかずほどほどの成り。


10月下旬が一番の穫り頃で味も乗ってきます。


収穫が進んだことから残りは僅かになりました。


依然腐れは多く、自然に落ちてしまうものも例年になく多い。
それでも甘味が強く食味では一番なので、まともな「五十匁」はほぼ穫り尽くします。
他の3種のうち最も早く穫れるのが、通称「割れ柿」。
小さい柿で熟すと頭が割れるため、こう呼ばれています。
最も早く9月の半ばには穫れほぼ9月いっぱいまで。昨年は沢山成り今頃まで残っていました。
今年は数えるほど。しかも殆どが腐れて落ち写真に撮る間もありませんでした。
もっとも「五十匁」が穫れるようになれば無視される存在ではあります。
「五十匁」の次に穫れるようになるのが、通称「巻き目柿」。


頭の中心に巻き目が入るのでこう呼ばれています。
大概10月下旬から甘くなり11月上旬が食べ頃です。
他の柿が不作の年でも良く成り、昨年は正に鈴成り状態。
今年はさすがに成らないかと思いきやかなり成っています。


裏年でもこのくらい成るのですから如何に成りの良い種類かが分ります
もともと「五十匁」より一回り大きいのですが、今年は二回りほども大きい。


今年はやはり軟らかくなって腐れているものあります。ただ「五十匁」ほどではなさそう。


もともと果肉はやや硬めで、ゴマが少なく甘味が薄いのが特徴。
ところが、今年の「巻き目柿」は熟すのが早く非常に甘い。
見かけが悪く「五十匁」が豊作なら捨て置かれる存在ながら今年は穫られるでしょう。
次に穫れるのが、通称「甚平(甚兵衛)柿」。


実が硬く霜が降りるくらいになってから食べ頃になります
昨年はやはり鈴成り状態でした。
一転今年は正に裏年で、ほんの僅か。


ゴマが多く甘い柿ながら小さい。最近はあまり成らなくともどうと言うこともありません。
今成っている3種を比べてみます。
右から大きい順に「巻き目柿」、「五十匁」、「甚平柿」。


「五十匁」と「巻き目柿」を比べてみると大きさの違いがよく分ります。
肌の善し悪しもはっきり出ています。


尺貫法で百匁は375gなので五十匁は187.5g。ピッタリでした。


今年の「巻き目柿」はずっと大きいことが分ります。


「巻き目柿」を剥いてみます。ゴマも多く、非常に甘く食感も例年より軟らかいようです。

甘柿は11月中旬まで穫るようになるでしょう。


冬至南瓜用「雪化粧」を辛うじて穫る

2024年10月29日 | 畑:果菜類

冬至南瓜に使う遅穫りのカボチャを辛うじて穫りました。
出来が悪くスルーしようかとも思いましたが、記録に留め置きます。


品種はサカタのタネの「雪化粧」。強粉質で貯蔵性が高い。
7月2日の種播き。古種を使った直播きです。
発芽はよかったものの日照りの影響もあってか2株は枯れてしまいました。
そもそも当地ではかなり無理な作型ではあります。まして猛暑では厳しかった。
数株が残り辛うじて2個が着果しました。


9月初めの開花なので日数だけはすでに50日以上経過しています。
適宜誘引する程度の半放任です。葉は小振りで色も淡くなかなか勢いがつきませんでした。
ウリハムシが付くなどして葉も傷み、今残っている葉は少ない。


着いている果実も小さい。しかも変形しています。それでも軸は褐変し、沢山ひび割れが出来ています。


こちらの果実は形はまあまあですが、やはり小さい。


樹勢が良くないので果実も大きくなるわけはありません。
昨年も猛暑で厳しかったもののこれよりは遙かにましでした。
放置していましたが、気を取り直し収穫しました。


サカタのタネでは、「雪化粧」は開花後50日で最高の品質になるとしています。
日数だけは十分過ぎるくらい。1㎏余りしかなさそうです。
この「雪化粧」は未熟のうちはほぼ純白ですが、完熟すると僅かに青みがかった灰色になります。
これまで何度か作っている同じ白皮系の「白爵」は最後までほぼ純白です。
ここ数年の遅穫りのカボチャの収穫実績は0個、3個、6個、5個、そして今年は2個となりました。
昨年は2~2.5㎏の比較的揃った果実でしたから、今年は質も悪い。
今年は九重栗カボチャも1番果は良かったものの2番果、3番果と不出来。
これが3番果を穫った時のもの。まだ手つかずで残っています。


今年の冬至南瓜は形だけのものになるかもしれません。




早生ハクサイを穫り始め品質は良好

2024年10月28日 | 畑:葉菜類

数日前から早生ハクサイの収穫を始めました。
台風の情報があったため予定を前倒しして8月12日に直播きしたもの。
品種はトーホク種苗の「郷秋60日」。


種播きして70日くらいでの収穫開始なので日数から言うと少々遅くなりました。
昨年初めて経験したハイマダラノメイガ(シンクイムシ)。その対策に長く不織布をべた掛けしていたためです。


不織布のべた掛け効果はあり虫は付かなかったものの徒長気味で結球が遅れたと思われます。
しかし、昨年早生ハクサイが壊滅したことを思えば多少の収穫遅れは了とします。
早生ハクサイにしては日数が経っている分全体に大株になっています。


気温が高く腐敗(軟腐病)が出やすい天候ながら、今のところ気配はありません。
結球の進み具合に多少バラつきがあるのは不織布を長く掛けていた影響と思われます。
この辺りは8分結球にはなっています。


この辺りは少し遅れ6、7分結球と言ったところ。


この程度のバラツキなら腐敗も出にくく適期収穫するにもプラスかもしれません。
早生としては大概が大株で収穫することになりそうです。
手で触って確認し、結球の進んだものから収穫します。
この株は8分結球以上に進んでいるので穫ってみます。


姿は悪くありません。


早生ハクサイとしてはずっしりと重く2.5㎏ありました。


切ってみます。


完全結球までには若干間がありますが、黄芯系ハクサイらしい綺麗な色になっています。
これががっちりと完全結球してくれば3㎏クラスの大玉になるでしょう。
早くからスーパーなどに並んでいるハクサイは8分結球にもなっていないものが多い。
昔は10月早々から穫ったこともありますが、今はもう無理しません。
こちらは中晩生種のハクサイ。


品種はトーホク種苗の「郷秋80日」。
8月28日に直播きしたもの。
こちらも種播き後土寄せするまで不織布をべた掛けしていました。生育は概ね順調。
葉が立ち上がり、結球始めの気配が見えてきました。冬囲いにもするのであまり急がなくて良い。


畝間は1mと広く、大株になり過ぎないよう株間を狭くしています。


年々消費が減っているとは言え当地方ではハクサイが秋冬野菜の季節到来を告げます。
人と違い作物は嘘をつかないのが良い。


水墨画「秋明菊」

2024年10月27日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙
  

今年も見ることが出来なかったシュウメイギク。
シュウメイギクは数ある山野草のなかでも取り分け秋の風情を感じさせる花の一つです。
他の山野草は多少はあれ例年どおり庭などで見られますが、シュウメイギクは3年ほど見ていません。
残念ながら自然に絶えたようです。
そもそも我が家の庭にあること自体気付かずにいましたが、助っ人が植えたものでした。
助っ人宅の庭には沢山あり、赤紫だけでなく白もあります。
これまで何人かに分けてやるも定着しないことが多いようです。
風に揺らぐ赤紫のシュウメイギクをモチーフに水墨で描いてみました。
花びらのように見えるのは花弁ではなく萼片と言います。
また、名前は秋明菊でもキクとは無関係でアネモネ属の植物なのでした。
花がキクに似ているからその名が付いたというのですが、どう見ても似ているように見えません。
ところが花びらが20枚もあるシュウメイギクがあるようで写真で見ると確かにキクに似ているようです。
ところで、今日は衆議院議員総選挙。これからすぐ投票に行ってきます。
与党大敗の予想で、与野党逆転もありうるとさかんに報道されています。
しかし、このような時は意外にバランス感覚が働いてそれほどでもないこともよくあります。
果たして結果はどうか。そんなことより平和な日本国民は大リーグへの関心の方が高いでしょうか。


ピーマンは未だ収穫盛りで最後の支柱上げと整枝

2024年10月26日 | 畑:果菜類

ピーマンは6月25日頃から穫り始め4ヵ月を経過。
7月半ば頃から収穫最盛となり、以後間断なく穫れ続けています
品種は「京みどり」。


今月も気温が高い傾向は続いており、生育は非常に旺盛で衰える気配は見えません。
今年は通路を昨年より20㎝ほど広げていますが、暫く放置していたため茂りすぎの状態に。


大きく横に広がり枝が垂れて果実が見にくくなり、穫り逃して赤くなったピーマンが散見されます。
本来なら今月早々には誘引支柱を上げる必要があったのですが、省略してしまいました。
非常に混んでしまったのでまずは整枝を行います。簡易な「ふところ枝」の整理です。
「ふところ枝」とは株の内側に向かって伸びている枝のこと。
ピーマンは花芽が着くごとに2本に分枝しねずみ算式に枝が増えていきます。放置するとこのようにジャングルになってしまいます。


中央の支柱や主枝が見えるように枝を間引きます。


上から除くと整枝前はこんな状態でした。


整枝後。大分見えやすくなりました。それでもまだ混んではいます。


長い枝を切ったので大分荒療治になってしまいました。反動が多少あるかもしれません。


誘引は畝の両側に設けた横パイプを上げていく簡便な方法で行っています。
今年は支柱を少し高くしており、まだ上げる余裕があります。
横パイプに枝が密着すると、誘引止めしなくとも枝は動きません。
横パイプは縦のパイプ支柱にフックバンドで止めています。
フックバンドを完全には止めていないので、下から上に軽く叩くだけで簡単に上がります。


今回は最大限まで上げることにしました。20数㎝から30㎝くらい一気に上げました。


同様に反対側の横パイプを上げました。


全ての誘引支柱が上がりました。


少々強引に上げたので枝折れしたものがあります。分枝が多いのであまり気にしません。
それでもどうしても垂れ下がる枝は大きくなっている果実を穫った後切り戻します。
成っている果実は非常に多い。


これから気温が下がってくるに従い肥大が悪くなります。
本当はもっとまめに「ふところ枝」の整理をして果実を制限すべきなのですが。
未だ最盛期と遜色ない穫れ具合です。


果菜類の中ではピーマンが一番長持ちしやすい。
今年、ピーマンは後作のことを考慮する必要がありません。
果実が見にくいようならもう一度「ふところ枝」の整理をしようかと思います。






トマト連続摘芯栽培'24~花房数は過去最多で間もなく終了

2024年10月25日 | トマト連続摘芯栽培

トマトは間もなく強制終了します。
さすがに穫れるペースは落ちたものの今年は途絶えることなく穫れ続けています。
気温も下がってはきましたが、例年に比べれば総体的に依然高い。日数は掛かっても着実に赤くなっています。
オオタバコガの寄生でさんざんだった昨年の今頃は片付けが終り後作の準備を整えていました。
今年はネットを張ったお陰で被害もなく、想定以上の収穫が出来ています。


収穫はここまで第1花房、第1基本枝(第2、第3花房)、第2基本枝(第4、第5、第6花房)、第3基本枝(第7、第8、第9花房)までは全て終わりました。
第3基本枝にはおまけの花房も着け、よく穫れています。
現在は第4基本枝(第10、第11、第12花房)と第5基本枝(第13、第14、第15花房)を収穫しています。
こちらが第4基本枝側。


今年はネットを張っているため作業がやりにくく下葉の整理を殆どしていません。
そのため枯れ葉がそのまま残っており見栄えが悪いのですが、支障ないので放置しています。
すでに第10、第11、第12花房まで全て収穫は終わりました。
今、残っているのはカウント外のおまけに着けた花房です。
通常だと樹勢が落ちてくるため着果が悪くなるのですが、今年はよく留まっています。


下には穫り終えた第2基本枝が垂れており、全て枯れ葉になっています。
今色付いている花房は穫れますが、まだ色付いていない花房が樹上で熟れるのは無理そうです。


一番左の株はおまけに着けた二つ目の花房が赤くなりました。


反対側には第5基本枝があり、収穫中です。


第5基本枝には第13、第14花房、そして過半は第15花房まで着けています。
この下には第3基本枝が垂れ、すっかり枯れ葉になっています。
当初はおまけの基本枝のつもりでしたが、生育が進み花房を複数着けたので第5基本枝としました。
第13花房はほぼ穫り終わっています。第14花房も大分進みました。
左の株は第14花房が色付き、右の株も第14花房は僅か色付き、第15花房はともにまだです。


この右側の株は第13花房の完熟果が1個、第14花房が色付き、第15花房はまだ。左の株は第13、第14花房は終り第15花房も大分色付いています。


こちらは第14、第15花房でよく留まっているものの穫るのは難しそう。


一度に穫れる数は少なくなってきましたが、美味しい果実が穫れてています。


間もなく片付け、後作の準備をしないといけません。
樹上で完熟できない果実は色付き始めや白熟したものは穫って追熟します。
追熟した果実は美味しいとは言えませんが、最後はやむを得ません。
今年は多いものは第15花房まで収穫、大概の株で第14花房まで収穫出来そうです。
連続摘芯栽培は1本仕立てより花房数が多くなります。それでも例年12花房程度。
今年はおまけに着けた花房も多くその着果率も高かった。
第1基本枝(第2、第3花房)こそ尻腐れで歩留まりが悪かったものの他は例年並以上です。
これまでのベストは2018年。今年はそれに次ぐ出来と思われます。
連続摘芯栽培としては2018年ほど上手くは出来なかったかもしれません。しかし、収穫した個数では今年の方が上回ったでしょう。
連続摘芯栽培を始めて20数年、作りこなせたことはありませんが、今年は自己満足して終われそうです。


シュンギクの抜き取り収穫

2024年10月24日 | 畑:葉菜類

1週間ほど前からシュンギクの抜き取り収穫を始めました。
今回がほぼ最後の仕上げの抜き取り収穫になります。


種播きは9月17日。
バラ播きです。過湿状態で少々強引な畝作りでの種播きでしたが、発芽は良好。
発芽揃い後と本葉2、3枚頃に7、8㎝間隔を目標に間引きをしています。
品種は中葉春菊。わき芽が伸びやすく本来は摘み取り栽培に適した品種です。
シュンギクの栽培には抜き取り栽培と摘み取り栽培の2通りあります。
抜き取り栽培には株張り型の品種が適します。但し抜き取ってしまえばそれでお終いです。
そのため普通は長く収穫ができる摘み取り栽培が主流になっています。
ハウスで作るのが一番で冬期間ずっと収穫可能、昔は我が家もそうでした。
今はハウスを解体したので、一定期間抜き取り収穫した後、摘み取り栽培に移行するようにしています。
間引きを兼ね抜き取り収穫をしつつ株間を広げて摘み取り栽培に持っていきます。
抜き取り収穫するのは草丈が20㎝くらいが最適ながら一度には無理なので早めに始めます。
草丈が15、6㎝になった1週間前くらいから穫り始め現在20㎝余りと言ったところ。


早めに始めたつもりでも、伸びが早く抜き取りが終わらないところはたちまち混んできます。
最終の株間の目安は15㎝。
これまで一通りは終りましたが、狭いところはまだ10㎝以下のところがあります。
今回が仕上げの抜き取り収穫になることを目指します。


抜き取りとは言っても、実際にはこのように鋏で地際からちょん切ります。


この方が引き抜くよりも汚れず周りも傷めず、調製の時間も掛かりません。
すでに一度抜き取りしたこの辺りを穫ってみます。


これが抜き取り収穫後。


別のところで。


抜き取り収穫後。すでに一度は終わっているため大きくは変わりません。


15㎝間隔はなかなか実践が難しい。わき芽が伸び狭くなればさらに抜き取り調整します。
株が大きくなってきたので数株で結構なボリュームになります。


全体を回って一応抜き取り収穫終了です。


調製後のシュンギク。


この後は殆ど間を置かずに主枝(親茎)の摘み取り収穫に移行します。


今年の晩生の栗は成りはほどほど頗る大きい

2024年10月23日 | 畑:果実類

今年の晩生の栗は10月10日過ぎから拾い始めました。


小生が17、8年前に植えたもの。多分「筑波」だったと思うのですが、記憶が曖昧です。
大粒と謳い文句の栗を植えてみたもの。確かに大きく、穫れ始めてから晩生種と分かりました。
暫くイノシシの餌になっていましたが、ここ3年ほどは被害が殆どありません。
もうすでに終盤で、残っているものは少なくなりました。


豊作だった昨年に比べると成りは少ない。
しかし、不作と言ったほどではなくほどほどの成りです。


数が少ない分大粒です。


もともと大粒の栗なのですが、今年は特段に大きいといった印象です。
小生の手は小さい方ではありません。


そして、虫食いが殆どありません。
中生の丹波系の栗に虫食いが多かったのと比べ雲泥の差です。
このようにイガグリが青いうちから開き、イガグリを木に残したまま実だけ落ちるものが多い。


実が付いたまま落ちたイガグリもパックリと割れ栗がこぼれるので拾うのも楽。


栗の木の下にミョウガがあり、遅れたミョウガの花が見えます。黒いイガグリは古いものです。


この栗の欠点は、外皮が割れやすいこと。大半が割れる年もありました。しかし、今年は少ない。
こちらが中生の丹波系の栗で10月初めにはほぼ終わりました。


まだ僅かに落ちていたものがあります。質が悪くなっているので拾うことはありません


これは、助っ人が拾った栗。


外皮の割れているものが少しありますがこの程度なら軽微。
大きさを比較するため残り物の中生の栗と並べてみました。大きさが際立っています。


但し、この栗は中粒の丹波系の栗に比べ甘味が少なく味が落ちる印象でした。
それが昨年の栗は明らかに美味しく、今年はどうかと思っていました。
味を見るのは助っ人の方が確かですが、昨年ほどではないにしても十分に美味しいという評価でした。
大粒のため使い勝手は良く、栗好きの方に配ったようです。




秋キャベツを収穫開始まずまずの結球

2024年10月22日 | 畑:葉菜類

数日前から秋キャベツを穫り始めました。
今年の秋キャベツは苗が不調で2回に植付けることになってしまいました。
穫り始めたのは1回目に植付けた本来の秋キャベツ。
品種は殆どがトーホク種苗の「あまいキャベツあまみさき」、僅かだけ「あまいキャベツ愛心(あいごころ)」。
7月17日の種播き、8月7日の植付け、9月11日に追肥と土寄せ
これが穫り始めた「愛心」。


非常に早く結球し極早生と言って良いのですが、小球。
特に昨年は干天の影響もありいわゆるチャボ球で腐敗も出ました。
今年は作らないつもりでしたが、古種が残っていたため女々しくも播いたもの。
今年は8月後半から雨がしばしば降ったのでさすがに昨年よりは大きい。


腐敗は若干あります。
殆ど完全結球しています。やはり小球には違いありません。
極早生なので小さく結球するのは当然なのですが、腐敗も出やすいのは欠点です。
この株を穫ってみます。


色や形は良く1㎏以上はありそうです。


この品種は非常に軟らかく食味は極良。それでも今年が最後になるでしょう。
こちらが「あまいキャベツあまみさき」。


生育旺盛で外葉が大きく垂れ気味になります。それでも今年は比較的締まった感じがします。
すでに8分結球程度になっている株があり、穫り始めても良さそう。


こちらはしっかりした球で後半には大球になります。
両品種の境目のところで比較してみます。右が「愛心」、左が「あまみさき」。


株の大きさや葉の色形など、はっきりした違いがあります。
これは追加で播いた2回目の秋キャベツ。


品種は「あまいキャベツあまみさき」。
結球の態勢が大分進んできました。


本来ならなかったわけで1回目の秋キャベツに続いて結球してくれれば幸い。
こちらは冬キャベツ。


まずまずの生育で、年明けからの収穫になると思うのでゆっくり生長してもらって良い。
秋冬キャベツはこれから春先まで穫り続けるのが目標になります。


僅か2本になったイチジクがよく穫れる

2024年10月21日 | 畑:果実類

イチジクは植えて11年目になります。
手入れが行き届かず天敵のカミキリにやられてこの夏には2本になってしまいました。


品種は「蓬莱柿(ほうらいし)」
秋果専用種で、昔あった在来種より1ヵ月ほども遅い晩生種です。


10月10日前から穫れ始めました。
すでにその時は果実がパックリ割れていた果実が何個かあり数日前には収穫出来ていたようです。


昨年は10月早々から穫れ始めましたが、今年も総じて気温が高く例年よりは若干早まりました。


遅い年なら10月下旬から僅か穫れただけで終わってしまうこともあります。
わずか2本になってしまったので寂しい限りですが、今がちょうど穫り頃のものが多くなっています。
雨が多かったためか2、3日放置しているとパックリと割れてしまうものが多くなります。
この品種は熟し具合が非常に分りやすい。


初めは硬く青い果実から次第に黄ばんできます。そして次第に赤みを帯び、完熟すると頭が割れてきます。


我が家では頭が割れてから収穫するようにしています。


しかし、そうするとどうしてもパックリ割れてしまうものも多くなってしまいます。


しかし、このくらいなら大丈夫。すぐ食べる分には支障ありません。完熟のイチジクが味わえます。


この「蓬莱柿」は完熟すると手で根元から綺麗に剥けます。生食に適した品種です。
助っ人が穫ったもの。


イチジクは足が速いのが特徴で日持ちがしません。
当地では昔からイチジクは生食ではなく甘露煮が定番でした。
昔から我が家にもあった在来種は当県の試験研究機関の調査でブルンスウィックと言う品種と分っています。
このイチジクはそもそも果実が小さく皮も剥きがたいものでした。
そのため生食ではなく甘露煮にして食べるのが普通で、とりわけ女性に好まれてきました。
しかし、小生はこの甘露煮は苦手です。
一方、「蓬莱柿」は皮がするっと剥け甘さも適度で食感が良いため小生でも生食で美味しく食べられます。


昨年は4本からしっかりと穫れていたのでピーク時にはかなりの量になりました。そのため助っ人は甘露煮にもしていました。
完熟したイチジクは足が早く甘露煮は長持ちさせる方法でもあります。
今年はそれほどの量にはならないので、多分生食だけで終わるのではないでしょうか。
当地ではイチジクは11月上旬が限界です。
昨年は殆ど残ることなく穫り尽くしましたが、今年はどうでしょう。


水墨画「甘柿」

2024年10月20日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙
 

我が家のメインの甘柿「五十匁(ごじゅうめ)」をモチーフに水墨で描いてみました。
画になれば甘柿か渋柿かは容易に分るものではありませんが、敢えて画題名を甘柿としました。
と言うのも柿の形がつるっとした円形や球形ではなく、現物に近い姿で描いてみたからです。
過日、今年の五十匁柿のことについて記事にした折り、代表的な甘柿の品種「富有」や「次郎」は当地では渋が抜けず作ることは出来ないと記しました。
それに対し「地域によってそんなに違うんですね」というコメントを頂きました。
甘柿の渋が抜けるには秋の気温が一定以上必要で、寒冷地で渋が抜ける品種は限られてくるのです。
ですから西南暖地で11月になって収穫するような品種は寒冷地では作れないわけです。
小生もかつて当地方でも十分に渋が抜けるとの謳い文句の大玉種を試しに植えてみたことがありました。
しかし、多少渋が抜けてもいわゆる半渋でとても使えませんでした。
今、当地で作られている甘柿は在来種とされるもので、正式な品種名として認知されているわけではありません。
それでも通称「五十匁」は当地では最も多く作られ、よく知られた甘柿になっています。
当地では先人が長い年月掛けて定着させた在来種に優るものはないようです。
なお、記事にも記したように「五十匁」と言うのは、小生の勝手な当て字です。
そのまま読めば匁はもんめです。五十目でも構いませんが、出所はこの柿の重さに間違いないでしょう。
尺貫法で百匁は375g、よって五十匁は187.5g。この柿の重さにピッタリです。

  

ナバナ類2種の生育は順調で追肥と土寄せをする

2024年10月19日 | 畑:花菜類

ナバナ類2種とは「寒咲花菜」と「アスパラ菜」のこと。
生育は順調で、追肥と土寄せをしました。
今年は異常に気温が高く、例年より1週間ほど種播きを遅らせました。
この辺りは強粘土質土壌で、ごろ土が酷かったのでかなり不安でした。
これが「寒咲花菜」。


直播きなので発芽が一番の問題。
例年、欠株が出たりして、追い播きすることもままあります。
それが今年は欠株がありません。
種まき後、連日雨が降り水分十分だったことがプラスに作用したようです。
発芽後、2回に間引きをして1本立てにしました。
多少生育にバラツキは見えるものの例年と比べ上々です。


見にくいですが、畝の両肩に速効性の粒状肥料を施します。


管理機で土寄せ。


今年は雨が多く機械が殆ど使えていませんでしたが、ようやく使えます。
それでも未だ湿気は多い。


土が跳ね上がり葉に掛かかりやすいので注意しないといけません。ごろ土は相変わらずです。
鍬で手直し、株元までしっかり土を寄せます。


このくらいの大きさの時が強風には一番弱いので土寄せが不可欠です。
土寄せが終わると、急速に株が生長してきます。バラツキは殆ど目だたなくなるでしょう。


「寒咲花菜」は我が家郎党で人気が高い。12月早々からの収穫開始が目標になります。
こちらは「アスパラ菜」。


やはり例年なら欠株が出て、追い播きすることがあります。
今年は欠株がありません。
「寒咲花菜」と同様2回に間引きをして1本立てにしています。


追肥。


同様に管理機で土寄せ。


鍬で手直し、株元までしっかり土を寄せます。


これで土寄せは完了です。


こちらは11月上旬からの収穫が目標です。



メインの冬ホウレンソウの種を播く

2024年10月18日 | 畑:葉菜類

ホウレンソウは11月の秋ホウレンソウから6月の春ホウレンソウまで長期の連続収穫を目指しています。
近年暖冬で生育が進む傾向にあるため全体的に少し遅らせています。
今回がメインの種播きで12月から1月に掛けての収穫が目標になります。
雨が続き予定より数日遅れ、一昨日の種播きです。
すでに半月以上前に苦土石灰を全面に、緩効性肥料を70㎝程度の帯状に散布し耕耘しています。
雨に流されたのを心配し苦土石灰を追加で散布しました。
再度ロータリー耕耘しましたが、まだ水分過剰でした。この場所は一番水が抜けにくいところです。
かなりごろ土になってしまいました。畝の中心位置に目印線を付けます。


管理機で畝立て。多少は土が細かくなることを期待です。


逆転ローターで往復します。


鍬でならして、畝幅60~70㎝のベットに仕上げます。


ごろ土が酷く状態はよくありません。
品種はサカタのタネのクロノス。


葉色が濃く葉肉が厚いのが特徴。これまでも主にこの品種を使っています。
分かりにくいかもしれませんが、今回もバラ播き。


小さい青いのが種。青いのは種子消毒済みだからです。


ホウレンソウは基本間引きはしないので薄播きにします。
種が見えなくなる程度に鍬で薄く覆土。


最後に切りわらを掛けます。


乾燥防止と強い雨に打たれるのを和らげるためです。この後軽く灌水しました。
これは10月早々に播いたホウレンソウ。


例年よりスタートが10日くらい遅い。
品種は同じクロノス。11月半ばからの収穫が目安ですが、どうでしょう。
この後、今月末の種播きを予定しています。