里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

小カブが穫り頃になってきた

2024年11月30日 | 畑:根菜類

小カブが穫り頃になってきました。
品種は昔から変わることなく「耐病ひかり」。


悪条件の中、10月早々の種播き。近年気温が高く生育が進む傾向があるため遅らせました。
バラ播きです。
それでも想定以上に発芽、生育とも順調。発芽後に3回の間引きを行いました。
10~15㎝間隔にしていますが、多少狭いところがあるかもしれません。


11月半ばから少々小振りながら肥大の良いものから穫り始めました。
株間の狭いところもあるので間引きを兼ねています。


バラ播きでまだ全体が葉で覆われているため覗いただけでは蕪の様子が見えません。


11月下旬にはかなり気温が下がってきたのでこれから本格的な収穫に入ります。
総体的にはまだ小振りでランダムに穫れるほどに肥大していません。
葉を少しかき分けながら蕪の間隔と育ち具合を確認して収穫します。


この辺りは少し密になっています。


蕪は土に潜っているわけではなく殆ど表面に出ているため、大きさを確認するのは容易です。
実は蕪本体は茎に相当します。根は下に尻尾のように付いている細い部分です。


小カブを抜くのには殆ど力を入れる必要がありません。
そのため、このくらい混んでいると意図しない蕪まで抜けてしまうこともあります。


今はすじ播きが主流。我が家は相変わらずのバラ播きのため肥大に個体差が出ます。
しかし、一度の種播きなので多少生育差があったほうが長期に穫れるメリットがあります。
数株穫ってみます。


大きさを確認しながら穫るため比較的揃った蕪が穫れます。
小カブは蕪だけでなく茎葉も大事です。


小カブは何と言っても浅漬け。適当に茎葉を入れて漬けます。
小カブが本当に美味しくなるのは厳寒期で、一段と甘味や旨味のある小カブが味わえます。


玉レタスは早めに穫り始める

2024年11月29日 | 畑:葉菜類

レタス類はサニーレタス、グリーンリーフレタス、玉レタスの3種作っています。
サニーレタス、グリーンリーフレタスは間引きを兼ねつつ10月20日頃から穫っています。
玉レタスはまだ若干結球が緩めながら穫り始めました。
郎党の中にはレタスは玉レタスに限るという人間がいるので少し早めの収穫開始です。
品種は今年初めて作る「ノーブルSP」


猛暑を避け例年より少し遅めの9月早々の種播き
当地で完全結球するのには少々遅くギリギリのタイミングといったところです。
レタス類は高温下では発芽が極めて不安定。特に玉レタスは殆ど発芽しません。
そこで冷蔵庫の野菜室の中で発芽させています。
さらに直播きなのでリスクはありますが、今年の発芽は良好。
11月半ばまで最終株間30㎝を目標に徐々に間引をしてきました。
しかし、まだ少々狭い。そんなこともあり早めの収穫開始です。
近くの立木から落ち葉が沢山飛んでくるので葉に多数付いています。


揃いはイマイチながら殆どの株は結球の態勢に入っています。


生育差はあるもののかなり結球の進んだ株もあります。


完全結球とまでは行かなくとも結球の進んだものから収穫し株間を広げていきます。
これも結球が進んでいます。


一斉に収穫はできないのでこの程度の生育差は良しとします。
この株を穫ってみます。


少し小振りで変形していました。しかし、食するのに問題はありません。


こちらはサニーレタス。


今が穫り頃で正に最盛期。穫ればすぐ隙間が埋まってきます。
こちらはグリーンリーフレタス。


リーフレタスは何れも大株になってきました。まだ多数の株が残っています。
リーフレタスはすでに1ヵ月以上収穫していますが、玉レタスを穫り始めようやくレタス類三種が揃いました。
確かに玉レタスとリーフレタスでは食味食感が違うのでレタスは玉レタスに限ると言う郎党の好みも分らないではありません。
今月下旬になり氷点下まで下がる日が何度か出ています。昨年のような暖冬とは多少違うようです。
レタス類は強い低温に遭えば凍害を受けるので、不織布での覆いを考えているところです。

シュンギクの側枝(わき芽)の摘み取り最盛

2024年11月28日 | 畑:葉菜類

シュンギクの側枝(わき芽)が摘み取り最盛となりました。
品種は「中葉春菊」。


種播きは9月17日。10月半ば過ぎから抜き取り収穫を開始。
気温が高かったため10月25日頃からは摘み取り収穫に移行しました。
主枝(親茎)の摘み取りは11月半ばでほぼ終了し、間を置かずして側枝(わき芽)の摘み取りを始めました。
側枝(わき芽)の生長は非常に旺盛です。1株から複数穫れてくるので正に最盛期入りです。


側枝の収穫は伸びたところから順次行います。
すでに側枝を相当数摘んでいますが、偏りがなく旺盛に茂っているためどこを摘んだかは一見分りにくい。


主枝(親茎)は数芽残しで摘むのが普通ながら株間が狭いところは極力2、3芽で切るようにしています。
主枝を摘み取ると、側枝が伸びてきます。
側枝は初め横に伸びますが、次第に立ってきます。
それでもこれだけ茂り、穫り負けている状況なので、側枝の数が多すぎると言うことかもしれません。
分りにくいのでこの辺りを少し纏めて穫ってみます。


側枝は長さが20~25㎝くらいになった頃が摘み頃。
この株で見ると中心に主枝の穫り跡。4芽残しになっており、右に伸びた側枝はすでに摘まれています。


左に伸びた側枝を摘みました。
これが摘み取り後。2芽残しで切りました。


切り口にはすでにわき芽(孫茎)が出ています。
この後、上下に伸びている側枝がもう少し生長したところで摘みます。
1本でこのくらいのボリュームになっていました。少し穫り遅れています。


別の株で。
中心に主枝の穫り跡。これは2芽残しになっており、2本の側枝を同時に摘んでみます。


摘んだ後。やはり2芽残しで切りました。


すでにわき芽がはっきりと見えます。これが生長し孫茎になります。
この辺りを少し纏めて穫ったので隙間が見えてきました。収穫の跡が分ります。


シュンギクの品質は茎がしっかりしているかどうかで判断されます。
茎が細く軟弱徒長したものは鮮度が落ちやすくよくありません。
ボリューム十分のシュンギクが穫れました。


葉物の中ではシュンギクは凍害に弱く、当地の露地では12月半ばを過ぎると厳しい。
昔はハウスで冬期間通し収穫していました。
今年は非常に旺盛な生育状況なので少しでも長持ちさせたいところです。


原木シイタケの秋子がようやく穫れる

2024年11月27日 | 山菜

原木シイタケがようやく穫れてきました。
いわゆる秋子と言われるものですが、なかなか出てこなかったためやきもきしていました。
今年の春は順調に発生したので落差が甚だ大きい。
現在の原木の配置はこのようになっています。


右の列手前が今年植菌1年目の原木、次に植菌4年目の原木、右奥が整理し少し残している植菌6年目の原木。
左の列手前が植菌2年目の原木、左奥が植菌3年目になる原木。
見えていませんが右に番外でまだ穫れそうな6年目の傷んだ原木を寄せています。
今月始めに数個出てきたので、続くかと思いきや全く音沙汰なし。もうお仕舞いかと悲観的でした。
今年は著しい空梅雨そして日照り。極端に原木が乾燥してしまったので影響が出るのは覚悟していました。
灌水できる環境にないため湿気を好むシイタケ原木にとっては最悪の条件ではありました。
8月後半からの降雨でどのくらい持ち直してくれるかと思いましたが、ダメージは大きかったようです。
今、穫れるようになっているのが、今年は殆ど期待していなかった植菌1年目の原木


意外にも出てきました。品種は何れも日本農林種菌の「すその360」。


一夏しか経過していないので本格的な発生は来年です。他より1年目の原木が出るのは想定外。
こんなのもありました。


これが2年目の原木。


二夏を越したので本格的な発生に期待していました。


さすがに1年目の原木よりも出ています。
大きくなりすぎたものも若干ありました。


小さなシイタケも少し見えます。続いて出てくれるか。


昨年秋と今年の春に非常に良く出たので消耗が激しいとは思っていました。
ほんの僅かしか確認できません。復活は難しいでしょうか。
これが植菌4年目の原木。


今年の春はよく出ました。こちらもほんの僅かしか確認できません。
これが植菌6年目の原木。


大分傷んだので整理し一部を残したもの。大きくなっているシイタケがありました。
番外の原木。こんなのが出ていました。


穫ったシイタケを広げてみました。


穫り遅れのものもありましたが、傘の裏は汚れていないので大丈夫です。
姿はイマイチながらまずは穫れたことで良しとしましょう。
これからは気温が下がってくるのでどのくらい生長してくれるか。
今年は秋になってそれなりに降雨があったもののトータル的には非常に降水量の少ない年でした。
シイタケ菌の働きは大きく低下したものと思われます。
かなり遅れてしまいましたが、何はともあれ待ちかねた秋子が穫れ出したのでちょっぴり安心。
今、店に出回るのは殆ど菌床シイタケ、原木の生シイタケを見かけることはまずありません。
菌床シイタケは原木シイタケとは別物です。






アスパラ菜はわき芽(子茎)の収穫盛り

2024年11月26日 | 畑:花菜類

アスパラ菜は例年より遅く9月半ばに種播き、今月早々から穫り始めました。
今年は欠株もなく生育も揃い、主枝(親茎)の収穫は全て終わりました。
間を置かずして1週間ほど前からわき芽(子茎)の収穫が始まりました。


わき芽の収穫が始まれば1株から複数の子茎が穫れるので、最盛期入りとなります。
アスパラ菜は主枝(親茎)、側枝(子茎、孫茎)と長く収穫が続きますが、この時期が一番のピークで食べ頃、アスパラ菜の旬です。


主枝(親茎)はしっかりしたわき芽が伸びるよう数芽残しで穫っています。
但し、実際には節間が詰まっているためもっと多くのわき芽が出てくることが多い。


穫るのは茎の伸び具合などから花の咲き始めくらいが丁度ですが、花が多少咲いても問題ありません。


わき芽は本数が多く一挙に穫るのは難しいので、多少穫るのが遅れてもやむを得ません。
この株を穫ってみます。


中央に主枝(親茎)の穫り跡、左下に数日前にわき芽(子茎)を穫った跡が見えます。
花の見える2本を穫ります。わき芽(子茎)を2、3芽残して切ります。


わき芽を多く残せば、これから出るわき芽(孫茎)の本数は増えますが、細く短くなります。
子茎の本数が多い場合は残す芽の数は極力抑えた方がよい。
穫った後。ここからさらにわき芽(孫茎)が伸びてきます。


数株穫ってみました。


茎が太くしっかりしたアスパラ菜が穫れました。
アスパラ菜の茎は太くても軟らかく、花、葉と余すところなく美味しく食べられます。
こちらは寒咲花菜。


我が家のナバナ類ではアスパラ菜に続いて穫れます。


こちらも今年は欠株がなく生育が揃っています。
まだちょっと見では花芽が見えていません。


来月早々の穫り始めを想定していますが、どうでしょう。