里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

直播きのリーフレタス2種を穫り始める

2024年05月21日 | 畑:葉菜類

数日前からリーフレタスを穫り始めました。
非結球レタスのサニーレタスとグリーンリーフレタスです。
ごろ土の酷い条件でバラ播きしたので50%発芽くらいで十分と思っていました。
しかし、意外に発芽が良くその後の生育も順調。
これがサニーレタス。


種播き時から不織布をべた掛けしています。不織布は緩く張っているので生長し盛り上がっています。
不織布を剥いでみます。


発芽の悪い部分も若干ありましたが、最終の間引き間隔くらいのため支障はありません。
厚いところは一度間引いています。


まだ最終株間には狭いですが、ここからは間引きを兼ねながらの収穫となります。
気温が高く生育のスピードが速いので株間を早めに15㎝くらいなるよう収穫のピッチを早めたい。


穫ってみました。葉もいい色になり軟らかく穫りたてはとりわけ美味しい。


こちらがグリーンリーフレタス。


不織布が大分盛り上がってきました。
剥いでみれば一面鮮やかなグリーンです。


こちらは発芽極めて良好で、全体を一度間引いています。


生育も順調。サニーレタスよりこちらの方を少し早めに穫り始めました。
やはり株間15㎝くらいになるまで間引きを兼ねた収穫となります。


穫ってみました。


緑鮮やかで柔らかくそのままでバリバリと食べられます。







トマト連続摘芯栽培'24~簡易雨除けで植付け

2024年05月20日 | トマト連続摘芯栽培

トマトの苗を植付けました。
今年も連続摘芯栽培を行います。
畑の方は廃材を利用した支柱を立て、さらに誘引用の支柱も立て終え準備を整えています。
手作り感満載の簡易な雨除けです。


本来なら一番早く植付けてよいトマトが一番遅い植付けとなりました。こんなケースが多くなっています。
老朽化したパイプハウスを解体して以来、果菜類の苗は購入していますが、近年困惑するのがトマト苗。
昨年は花芽の確認が困難で、やむなく購入した苗は着花位置がバラバラ、第1花房が飛んだ苗もありました。
何とか花芽だけは確認できる苗を入手したいと考えていました。
今年は昨年とは違い馴染みの農業資材店からの購入です。
ごく小さいながら全て花芽は確認できました。しかし、即植えるには小さすぎるので1週間置きました。
昨年は10日余り置いてようやく花芽が確認できた苗もあったくらいですからずっとましです。
それがこの苗です。


品種はホーム桃太郎EX。
姿が乱れているのは強風で鉢ごと倒されたのを放置したためで大きな支障はありません。
蕾は大分大きくなりました。


通常の栽培では開花直前くらいで植えるのがベストです。
しかし、ポットが小さく連続摘芯栽培では樹勢がやや強めがよいのでこのくらいで植えることにしました。
ホーラーを用いて植え穴を掘ります。


今年は本数をさらに減らし10本。株間は広く55㎝です。
害虫予防の粒剤を施用。


鉢が小さく丈が伸びているので倒して置くしかありません。


植えました。


植付け後、直ちに支柱に誘引しました。風が強く、支柱に2カ所留めた株もあります。


萼が少し割れてきたので1週間くらい開花しそうです。


連続摘芯栽培では花房数が多くなるためより樹に負担が掛かります。
通常の1本仕立てよりは出だしの勢いが強めで良い。


今年は何れの株も本葉8、9枚で第1花房が着いているので、少々遅めながら第1関門通過です。


連続摘芯栽培20数年、これまでのベストは2018年。毎年様々なことが起こります。
昨年は出だしの躓きをかなり挽回したと思った9月にオオタバコガという初めてのとんだ伏兵。
トマトづくりは一筋縄ではいきません。だから面白い。
これは番外、庭の外れに植えている中玉トマト「フルティカ」。


第1花房が開花しています。本来なら大玉もこれに近い姿になっているべきですが。
中玉はあくまでおまけ。こちらは連続摘芯栽培ではありません。


水墨画「筍と椎茸」

2024年05月19日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙
 

5月には孟宗竹の林からタケノコが採れます。 
今年は例年より1週間ほど早く、いわゆる表年のようでよく採れました。
ピークは4月末から5月上旬でした。まだ出てはいますが味が落ちるのでもう採ってはいません。
竹からはすべからくタケノコが出ます。しかし、単にタケノコと言えば大概孟宗竹のタケノコを指しています。
一方、近くでは原木シイタケも採れています。今年のいわゆる春子は4月中下旬がピークでした。
その後は雨不足で生長が悪くなっていますが、少量ながらだらだらと採れています。
今店に出ている生シイタケはほぼ100%菌床シイタケで姿も原木とは異なり画一的です。
我が家の原木シイタケは小さいものから少々傘の開いたものまで色々です。
採りたてのタケノコとシイタケは料理するにも相性が良い。
掘ったばかりのタケノコとバラエティ豊かな原木シイタケを一緒に描いてみました。



絹さやの香りは別格サヤエンドウが収穫最盛

2024年05月18日 | 畑:豆類

サヤエンドウが収穫最盛です。


4月半ば頃の伸び具合や茂り具合をみると蔓ぼけ気味のようでした。
しかし、ほどなく花が咲き、5月早々には穫れ始めました。
昨年ほど早くはないものの例年より早いくらいになりました。
5月10日頃から急速に穫れる量が増え、今は莢が鈴成の状態になっています。


1ヵ月前くらいは、今頃は人の背丈を超えるくらいに茂るのではないかと推測していました。
茂ったときのことを想定し支える方法を考えていたところでもありました。
ところが、そうはなりませんでした。
意外なことにまだ人の背丈ほどにはなっていませんし、それほど茂ってもいません。


まったくの正常範囲で我が家の例年のサヤエンドウからみると物足りないくらい。


これなら支柱を立てる際にあれほど整理しなくても良かったかと思ったほどです。
これは一言で言えば水不足。
当地は4月下旬から異常なくらい降水量が少ないのです。そして気温が高い。
そこに一斉に花が咲き莢が肥大してきたため、栄養生長の方が劣ってきたのです。
過日、降雨があり大雨となった地方もあったようですが、当地はほんのお湿り程度で終りました。
それでも穫り頃の莢が沢山成っています。


肥大中のものから花収まりしたばかりのものも多い。


しかし、咲いている花は少なく、収穫が進むまでは一旦花が咲くのは停滞状態になります。


今月末には成り休みの状態になるでしょう。
樹勢の目印はうどんこ病ですが、まだ見えていません。
もし勢いを盛り返すことが出来れば再び花が復活してくるのですが、どうでしょう。
サヤエンドウは当地では通称「三度豆」。
大雑把に言えば秋播き春穫り、春播き夏穫り、夏播き秋穫りの3回穫れるからです。
しかし、今、秋播き以外に作っている方は殆ど見かけません。
エンドウは花芽が出来るのに低温が必要なため穫れる量が大きく異なるからです。
5月は田んぼの作業が忙しく収穫は専ら助っ人に頼りがち。今回は自分で穫ってみました。


サヤエンドウの別名は「絹さや」。
「絹さや」に対して「大さや」もかつて試しに作ってみたことがあります。
「オランダ大莢」や「フランス大莢」と言われるものです。
確かに大きく食べ応えはあるものの大味で香りが全然違います。
絹さやの香りは別格。
小生は香り大好き人間で、5月は山ウド、コシアブラ、野ゼリなど野性的な香りを楽しみます。
一方、サヤエンドウの上品な香りは別物。
小生の好きな野菜は多々あるものの一つだけ挙げろと言われれば躊躇せずサヤエンドウです。
サヤエンドウの香りを味わうには鮮度。穫ったら直ちに調理することです。
少なくとも穫ったらすぐにポリ袋に入れ冷蔵しないといけません。
大量収穫した場合は茹でて冷凍すれば香りはやや落ちるものの長期間美味しいサヤエンドウが楽しめます。
大概サヤエンドウは彩りや香り付けとしてのバイプレーヤー扱いです。
小生のこの時期の楽しみはサヤエンドウを主菜として食すること。
穫りがけのサヤエンドウを卵とじで心ゆくまで味わいたい。
これが半世紀以上前の忘れられないお袋の味なのでした。早いもので亡くなり23年経ちます。


夏秋キュウリ(2本仕立て)の植付け

2024年05月17日 | 畑:果菜類

夏秋キュウリの植付けをしました。2本仕立てにします。
夏秋キュウリとは夏から秋にかけてネット栽培するキュウリのこと。
収穫日数100日以上の長期収穫を目標にしています。
近年は目標を達成できずにいましたが、昨年、一昨年と2年続けて達成できました。
ここ2年と同様に畝作りからネット張りまで準備を整えています。


苗も昨年と同様のところから同じ品種「OS交配ニーナ」を購入。
たまたま一昨年に苗を見つけ作ってみたところ思いがけず結果オーライ、昨年も作柄良好でした。
しかし、今年の苗は昨年の苗からみると姿はイマイチです。


この「OS交配ニーナ」は埼玉原種育成会の品種。
埼玉原種育成会はときわ研究場と並ぶキュウリ専門の種苗会社です。
昔はキュウリは何れかの種苗会社の品種を作っていました。
「ニーナ」はもともとはハウス用で、夏秋期も雨除け用の品種となっています。
しかし、2年作ってみて特性も大分把握でき、露地でも多収できることが分りました。
今年は株数を6本に減らし、株間は90㎝に広げました。
この株間だと3本仕立てや半放任も可能なくらいですが、これまで通り2本仕立てにします。
助っ人から例年大量の塩漬けをすることになるので植えるのを少なくしてとリクエストがありました。
ただ経験則で言うと初期収量は多少少なくなるものの最盛期は株数とあまり関係なく穫れます。
ホーラーを使用し植え穴を開けます。植え穴に少し水をやりました。


害虫予防の粒剤を施用。


株間90㎝となるとさすがに広い。従来は株間75㎝、昨年は80㎝でした。


植付けました。昨年の苗から見ると今年の苗は葉色がやや落ち芯が細く徒長気味です。


ネットの内側に植付け、蔓上げ時にネットをくぐらせ誘引します。


今年は気温が高いものの当地の植付け適期は最低気温が12、3℃になる5月下旬。
保温強風対策のため蔓上げ時まで不織布で覆いをします。


強風対策が一番ですが、十分効果はあることが分っています。


上部を支柱の中段の横パイプにパッカー止めし、下はマルチ止めで抑えます。
これでキュウリの植付けは完了です。