
日曜日の夜はテレビで‘ポツンと一軒家’をよく見ています。熊本だけでなく日本中にポツンと一軒家はあるはずです。
じつは、今日はポツンと一軒家に2ヵ所行ってきました。鰐口借用にです。はじめに行ったところは80代の夫婦2人で住んでおられます。親父さんは留守、奥さんに要件(鰐口借用)を話して借用書を渡してきました。2㎞ほど離れたお堂にいって鰐口を外してきました。この鰐口は記銘がなくいつの時代のものかわかりません。
それから2ヵ所めの‘ポツンと一軒家’に。この家のそばに地蔵堂があったのですが今は壊れてお堂はなく鰐口は家の保管してありました。この鰐口には表に「享和元歳・・・」、裏に「焼物屋 二日町 源吉」と書かれてあるのです。享和元年は1801年です。いまは‘ポツンと一軒家’しかありませんが、むかしは数軒の家があったようです。それにしても、山の中の集落に仏堂があって鰐口まであるというのを不思議に思うのです。
2軒の‘ポツンと一軒家’に行って2口(2個)の鰐口を借りてきました。人吉球磨には数多くの‘ポツンと一軒家’が存在します。そのほとんどが数軒あった集落に住む人が減少して1軒だけになってしまったようです。その‘ポツンと一軒家’もそのうちになくなる運命にあるようです。日本の田舎の現実です。そこにある鰐口も将来はどうなるのでしょうか。今日も日本の縮図を見てきました。
今日の天気(
