言わなければよかったのに日記

 私が見たこと、聞いたこと、感じたこと、頭にきたこと・・・を(ありのまま)に伝えます。

鰐口展 1

2019年07月13日 | 歴史探偵
    

 昨日からはじまった‘鰐口展’に出展されている鰐口をちょっとずつ紹介してみます。興味を持ってもらって覗きに来てもらうとありがたいです。今回は32点の鰐口出品(写真展示も含めて)されています。ただし1点は(昭和の終りから平成始め)に盗難にあったと思われる‘淡島観音堂の鰐口’です。(延徳3年:1491年)の銘があったものです。中山観音堂のは協力が得られずでした。湯前の宝陀寺観音堂のは外すときにお堂に傷つけるということで断念(安永3年:1774年)しました。(この2つも写真展示です)
 祭があってまだ借りに行けないところもあるのですが来週中には揃う予定です。

 球磨村の橋詰観音堂の鰐口のことです。永正13年(1516年)に田浦大河内観音に奉納された鰐口です。ところがどういう訳か天文6年(1537年)には(たぶん)今の場所に移されているのです。永正13年陰刻の裏面に天文6年のことが刻まれています。両面併せると96文字が刻されています。今回の展示鰐口でいちばんの銘文文字数の鰐口です。書かれた文字の情報しかありません。‘田浦大河内観音’も現在のどこなのかはっきり分かりませんが芦北町と思われます。
 願主と思われる人名が9名書かれています。(慶順)という書き方ですのでお坊さんかなということしかわかりません。書かれてある文字を読みながら想像力を働かせるしかありません。
 橋詰観音堂の鰐口の文字はよく読み取ることができるからよい方です。しかし、何と書いてあるかよくわからないのもたくさんあります。現在は書かない字で書かれてありのもあります。お手上げです。想像をはたらかせながら読んでいます。楽しみでもあります。

 今夜はまた警報が発令されました。夕方前から大雨です。

 今日の天気(