長い間九州周辺をウロウロしていた台風5号が、やっとゆっくりと和歌山県に上陸して、日本を縦断しながら、北上してきた。
朝から予定を変更して、家で本を読んだり、編みかけのベストの袖口を編み上げる。
本は高田郁(みやこ)さんの「あきない世傅 金と銀」を読む。
村の私塾凌雲堂の主宰者の父をもつ幸は、子供の頃から賢い子供で、兄から手習いを習うが、兄と父を病で続けて亡くして、幸は9歳で、大阪の「五鈴屋」に女衆として奉公することになる。
番頭の治兵衛から賢い子だ認められて「商売往来」をこっそりと習い、何かと目をかけてもらう。
14歳になった幸に、放蕩4代目の後添いにと病に倒れた治兵衛に請われるが、4代目の放蕩は直らず、不慮の事故で亡くなり、商才に富む次男の惣次の後添いとなる。
日本一の呉服屋にするために、惣次に商売を学んで成長していく幸。
江戸時代の大阪商人のあきないの様子がよく分かって、なかなか面白い。
今日の万歩計は、1,093でした。