しろつめ・楚々・くちかずこ姫のお部屋 goo

安易に清水の舞台から飛び降りるが、意外に用心深い。極めて自己中心的だが、意識がない部分で情が深かったりもする。

サヨナライツカ

2010年06月01日 21時38分00秒 | インポート
~抜粋~

いつも人はサヨナラを用意して生きなければならない
孤独はもっとも裏切ることのない友人の一人だと思う方が良い
愛に怯える前に、傘を買っておく必要がある
どんなに愛されても幸福を信じてはならない
どんなに愛しても決して愛しすぎてはならない
愛なんか季節のようなもの
ただ巡って人生を彩りあきさせないだけのもの
愛なんて口にした瞬間、消えてしまう氷のカケラ

サヨナライツカ

永遠の幸福なんかないように
永遠の不幸もない
いつかサヨナラがやってきて、
いつかコンニチワがやってくる
人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと
愛したことを思い出すヒトとにわかれる

私はきっと愛したことを思い出す

この辻仁成の本に出る女性二人・・・
一人目、
「~自分が誰かを真剣に愛し抜いたということは、生き物としてもっとも尊い事だと考えるのです~」

二人目、
「~女にとって愛されることはとても重要でしょ、私は世界でただ一人の男性に愛されたこと、愛し抜かれたことを何よりも誇りに思って生を全うできるなら、それほど素晴らしい人生はないと思うのよ~」


ふうううううううううううむ・・・
人生は、一つの解には収まらない。
一人にとっても、解は一つとは限らない。

ただ・・・
サヨナライツカ
この七文字に心が動く。
自分でも説明できないのだけれど。
くちこの中のくちこの知らないくちこが、その言葉をとても懐かしんでいる。

「イツカキット」
「サヨナラ」
人生がどん底だった時に、
この二つの言葉がいつも体を巡っていた・・・

イツカキット、どうなのか?
誰に、何に、サヨナラなのか?
くちこ自身にも何の自覚もなかった。
ただ呪文のようにわき出ていた言葉だった。
そして、いつの間にか忘れていた。

この本を見たとき、
くちこは遠くまで歩いてきた自分に気付いた。

これからも、
サヨナラとコンニチワをしながら、
生きていくんだなあ・・・
さて、最後に、どちらを思い出すかな???
コメント
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