しろつめ・楚々・くちかずこ姫のお部屋 goo

安易に清水の舞台から飛び降りるが、意外に用心深い。極めて自己中心的だが、意識がない部分で情が深かったりもする。

着物仕事

2014年01月19日 20時29分13秒 | 日記・エッセイ・コラム

ずっと働いていたくちこは、

着物を解くなど、先日が人生初でした。

雑巾でさえ、しぶしぶ縫っていたくちこです。

 

解かれつつある母の着物は、ずっとくちこの膝を温めてくれていました。

母の着物が、母の亡き後も、くちこを温めてくれている・・・

とても穏やかに黙々と解きました。

 

くちこが小さかった頃、くちこの晴れ着を解いて、

母が、いつの間にか、いろんな物を作ってくれていました。

くちこのお人形は、みんな母が縫った着物を着て帯を締めていました。

敷き布団も掛け布団も枕も、ちゃんと人数分あって、

ちゃんと寝かされていました。

お人形を仕舞う専用のタンスを木工所に注文して、

そのタンスは広縁に置かれ、

タンスの引き出しには、お人形が並んで布団に寝かされていました。

くちこの綿入れ半纏も、みんな母の仕事でだったこと。

いろんな事を久しぶりに思い出しながらコツコツ解きました。

 

五十五年も経ちましたが、

やっと、くちこも母の真似事をするようになったんだなあ。。。

 

身頃はテーブル掛けになりましたが、

両袖が残ったので、

くちこ的には、ウルトラ頑張って、

今日、カバンが完成しました(^_^)v

 

針と言えば注射針しか浮かばないくちこの人生でしたが、

こんなに真面目に縫い物をするなんて、

人生って解らないものだなあ。。。

 

両袖をそのままのサイズで縫い合わせたので、

その辺が、如何にもくちこ。

三つの袖サイズのポケットに分かれ、

別に、内ポケット二つ、外ポケット二つ作りました。

Dsc05239

 

くちこの自慢は、羽織の紐で作った留め具。

絹100%の薄いピンクで、ちょっと艶があります(*^_^*)

二段階に調整可です。

Dsc05241

↑手持ちの古布シールを十二種類、十二色で縫い付けました(^_^)v

Dsc05240

たまたま白菜漬けを持参した近所の人を捕まえて、

くるみボタンと内側にマグネットフックを二つ付けて貰いました。

くちこに旅行先から白菜漬けを依頼された人です(^_^;)

ちょっと、くちこが持つには地味なのが残念ですが形見として使うつもりです。

 

何事も、成長するのに人より時間が必要なくちこです。

このカバンはくちこ成長の証!

母も空の上で喜んでいる、筈。。。

でも、新品の大島紬を解いたら、母が怒るかなあ?

うーーーーーむ・・・悩ましい・・・

 

とにかく、慣れないことを頑張った、

ぴかぴか専業主婦一年生のくちこでした(^_^)v

コメント (61)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする