川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

浮島丸事件と日本の戦後責任

2009-02-06 05:46:45 | 在日コリアン
 宮崎県に住む友人・青柳敦子さんから展示会と講演会の案内をいただきました。講演は明日、新宿の高麗博物館です。この方の誠実で地道な取り組みには日頃から敬意を抱いています。天気も良く暖かい日になりそうですからぼくも久しぶりに伺うつもりです。宜しかったら皆さんも是非どうぞ。



     講演と展示  浮島丸事件と日本の戦後責任

              ―― 隣人への信義を守れ ――

 

戦争終結直後の1945年8月24日午後5時頃、京都府舞鶴湾で、海軍輸送艦・浮島丸が爆発・沈没しました。この船には、帰国する朝鮮人約4千人が乗っていました。浜にいた漁師たちがすぐに救助にむかいましたが、幼い子供を含む5百人以上の人々がなくなりました。

 日本政府は、日本人乗組員の死傷者には補償しましたが、韓国人には何の補償もしませんでした。1992年~1994年、生還者と遺族たち80人が陳謝と賠償、遺骨返還を求めて、裁判を起こしました。裁判は負けましたが、いろいろなことがわかってきました。

 地元では1954年から毎年、追悼会が開かれています。


         展示会期 2009年1月14日(水)~3月22日(日)


●講演会● 

<第1回> 2009年2月7日(土)16:00~18:00

     「浮島丸事件と全承烈さん ―遺族との和解へ向けて―」
       講師:青柳敦子さん(朝鮮人徴兵・徴用に対する
                  日本の戦後責任を求める会 代表)
      「祐天寺における市民の追悼会 20年の歩み」
       講師:小林喜平さん(朝鮮人戦争犠牲者追悼会 世話人)


<第2回> 2009年3月7日(土)16:00~18:00

      「記録から読み解く 浮島丸事件と戦後補償問題の実像」
       講師:青柳敦子さん(朝鮮人徴兵・徴用に対する
                  日本の戦後責任を求める会 代表)

  ◆参加費:1000円(入館料を含む)
  ◆講演後に「恨の海」(青森放送制作ドキュメンタリービデオ)を上映予定

 出典 高麗博物館(場所はこのHPで確かめてください)
  http://www.40net.jp/~kourai/2event/kourai%20202.html


 昨日、韓国国会が在外国民に投票権を保障する立法を行ったそうです。在日コリアンも韓国の大統領選挙や国会議員選挙に参加できる道が開かれます。国民であるからには当然のことですが、多くの人々にとって何のことかというのが実感でしょう。在日コリアンのリーダーの方々、ほんとうにこんなことでいいのでしょうか。行ったこともなければ住んだことはもちろんない、祖先の故郷のある国の選挙に参加する権利が認められて、生まれ育った日本の参政権が認められない状況がいっそう固定化するのかも知れないのです。
 民団の幹部だった人々が主催する集会があるようです。未来を生きる子どもたちの視点に立って真剣な議論が行われることを期待します。ぼくも出かけるつもりです。


    「移民開国」でシンポ…青年会OB会

 在日韓国青年会OB全国連絡会(林三鎬会長)は同会設立2周年を記念し21日、在日韓国YMCA「スペースワイ」(JR水道橋下車)で「日本の移民政策と在日のスタンス」と題したシンポジウムを開く。

 基調講演は外国人政策研究所所長の坂中英徳さん。テーマは「坂中論文から32年…日本の外国人受け入れ策について」。坂中さんは東京入管局長当時、「移民鎖国」を唱えてきたが、高齢少子化時代のいまは50年間で1000万人の移民を受け入れるよう主張している。

 引き続いてのパネルディスカッションにはOB会の林会長と近江渡来人倶楽部代表の河炳俊さんも加わり、「移民開国」時代に在日がどのようなスタンスで関わりを持ち続けていくのかについて坂中さんと討論する。午後2時30分から。参加費500円。
  会場 韓国YMCAhttp://www.ymcajapan.org/ayc/jp/
出典 民団 http://www.mindan.org/shinbun/news_t_view.php?category=13&page=32