川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

土浦といえばレンコンだとか 常総の旅(2)

2009-02-13 11:55:30 | 出会いの旅
 2月11日(水)曇りのち晴れ
 土浦という町を知りたいと思って亀城を捜しているうちに上高津貝塚に来てしまった。縄文の村あとが整備されて公園となっている。

 http://www.city.tsuchiura.lg.jp/section.php?code=44

 ここにある資料館は祝日だというのにお休みだった。犬の散歩をさせている方に亀城の在処を聞き、旧市街の中心部へ。小規模だがきちんと掘も残っている城跡だ。川越城跡にくらべれば遙かにその昔の雰囲気が残っている。しかし、隣接する市立博物館はやはり休み。どこもかしこも土浦では祝日は定休日なのか。

 土浦・亀城http://www5b.biglobe.ne.jp/~miur/points/1/ib12.htm 

 昨日、宿舎の前の湖畔で40年前に東京から移り住んだという方が土浦の寂れぶりを嘆いておられた。しかし、それはむべなるかな、ではないか。市立の国民宿舎にも市街の案内地図の一つもなく、公共の観光(?)施設は祝日だというのに休みなのだ。霞ヶ浦という宝のような湖に面した恵まれた地でありながら、町のリーダーたちに故郷を大切に思う気持ちが乏しいのであろうか。
 霞ヶ浦の岸辺をドライブして一回りすることにする。郊外に出てびっくりした。湖畔に蓮根(れんこん)の田圃がどこまでも続いているのだ。胸のあたりまで泥田に沈めながら蓮根の収穫をしている人の姿も見える。
 田村というところの道ばたの「武井れんこん農園」に寄る。武井さん夫妻が収穫したばかりのレンコンを箱詰めにして東京の有名な食材店に送る作業をしている。ここはEM菌を使った農法で消費者の信頼があり、東京では信じられない高値が付いているらしい。スッカリ意気投合した妻は知友へのお土産をかねてそのレンコンを買い込む。我が家の二人の女性はレンコンが好きである。武井さんの奥さんがレンコンのソテーを味見させてくれたがぼくにも結構おいしかった。
 蓮田が尽きるあたりの湖畔に道路があるというので行ってみる。水際の堤防の上に快適なアスファルトのみちがどこまでも続いている。右側は霞ヶ浦、左側は蓮田ばかりである。今はこれからレンコンを収穫する水を抜いた田圃や収穫済みの田圃ばかりだが、花の頃はどんな風景なのだろう。ぼくは現地に来るまで知らなかったがここは日本一のレンコンの産地なのだ。霞ヶ浦大橋に近い歩崎公園で昼食。

  日本一の蓮田風景http://www.kouikikankou-ibaraki.jp/spot/tuchiura/index2.html
 

 午後も霞ヶ浦の南岸の道路を走り、利根川をわたって千葉県の佐原へ。ここでは油茂(あぶも)商店という古くからの油屋さんに直行。妻がかねてからほしかったごま油とラーユを買い求める。祝日で賑わう町の散策は今回は省略して、今宵の宿と定めた九十九里海岸を目指す。
 旭市府馬(ふま)というところに大楠があるというので寄ってみる。これがまた凄い古木。

 府馬の大楠http://www.geocities.jp/ir5o_kjmt2/kigi/tabfuma.htm

 実際は楠ではなくタブの木である。何かの事情で誤って登録されたという。ぼくの故郷では「どうねり」というありふれた木だがこんな巨木に出会うとありがたさに感動する。どういうわけかリスがこの木の表皮を傷つけるのを伊豆の海岸では何度も見たことがある。
 付近は公園として整備されている。旧い神社もあるが戦国時代には城山でもあったようだ。

 野栄(のさか)の国民宿舎・望洋荘泊まり。松林を散歩すると九十九里の砂浜に出る。宿舎の前がサーファーのたまり場か。黒ゴマのようにサーフィンの若者の姿が洋上に見える。