ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




ってくらいの空の下。


折に触れ、幾つかのお仕事を一緒にやらせて頂いています敏腕ドラマー、阿部薫さんが今回はフォトグラファーとして個展を開いていらっしゃるということで、走ってお邪魔してきました。

そしたらね、思いがけず、七年前に一緒に全国ツアーを周ったバンドメンバー(ドラマーは勿論、阿部さん)が会場で勢揃い。いやぁこれも、なにかの塩・・・あ、縁⌒(ё)⌒クワッ。

とゆーことで今から皆で、阿部さんの素晴らしい写真の思い出を肴に、再会を祝して、・・・ぶぶぶぶわっ(笑)。

---追記。---

帰巣本能で帰ってきました。

うーん、楽しかったぁ

いわゆるサポートバンド(「バックバンド」、というのは『渋くバックに徹する』ことの出来ない(精神的)若造の僕には、なんだかまだ歯痒い言葉なのです。)、というのは、時には誰かの紹介、推薦、また時にはオーディション等で集められる一時的なバンドなので、いつもいつも同じメンバーということは現実なかなか無かったりもするんです。なにせ各々が個人で仕事をしている以上、それぞれのスケジュールというのもありますしね。

ですが、一ヶ月でも、半年でも、いや、たとえ一本きりのライブであっても、その為に「出来る限りいいものをつくって、お客さんに楽しんでもらう。」という同じ目標のもとに、リハーサルで「あーだこーだ」と話し合い、時には音で説得したり納得したり、時には、お互い良かれと強く思うあまり意見がぶつかってギクシャクしたりしながら、やがてその日を迎え、メインアーティストを看板に、お客さんたちと一緒になって、二度と無い時間を創り、それを分かち合い、喜び合う、かけがえのない仲間なんです。

例えが的外れかもしれませんが、知らない人同士が集められ、知り合いになり、やがて友達になって、かけがいのない仲間になっていく、という過程は、学校のクラスみたいなものかもれません。

学校ほど一緒にいる期間は長くなくても、一度でも同じ方向を向いてステージに立てば、もうそれは「知り合い」ではなくて、「仲間」になれるんですよね。

7年前、それはほんの一ヶ月ちょっとのツアーでした。それ以来、その同じメンバーでツアーに出たことは一度もありません。・・・でも。

今夜は思い出話はしませんでした。当たり前ですが、皆んな、それぞれ今の時間を生きていて、それぞれがそれぞれに、前に向かって歩いてるからかもしれません。共通の思い出は、色褪せることの無い宝物。だからこそ、いつだって、とっておきのウイスキーの様に戸棚の奥から持ち出してきて、じっくりゆっくりと楽しむこともできます。

例えば今夜、誰かそれを知らない人が一人でもいたら、それを笑い話(色んなことがあったからね(笑))として面白おかしく話して聞かせることもあったかもしれませんが、今夜の僕達は、それをもう暗黙の了解、として共通して持っている自信があるからだったのかもしれません。

でも、だからこそ、本当に楽しかった。

「これを機にさ、また時々でも集まろうよー。」

お互いがそう言って、笑って別れました。そう言って、別れることが出来る仲間がいるって、素晴らしいことだなと、改めて思った夜でした。勿論、思っていればまたきっと、一緒にステージに立てる日も来るでしょう。そんな素晴らしい日を想像しながら、もう一杯。ぷしゅ。

 

 

・・・いっけね。写真は、ムシトリナデシコ、というお花です。虫を取る、撫子・・・綺麗なのに、なかなか凄みのあるお名前で(笑)

阿部さんの個展は、この週末一杯、渋谷駅徒歩5分のギャラリー「LE DECO」でやっています。無料で見せてくれます。よろしかったら、是非。 

ではー。



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