ゆっくりDVDを借りに行く時間がなかなかないので、
その代わりと言ってはアレなのですが、ケーブルテレビにいくつかある映画専門チャンネルで、
知らなかった映画を、なんの予備知識もなしに観たりすることがあります。
深夜からのやつなどは、さすがになかなか一度で観きれないのですけれど、そのまま、続きを録画できるのが良いですな。
三日かけて観たりね。
まあ、本当は映画ファンとしてはこういう観方はちょっと申し訳ないところでもありますが(音楽で、今日はAメロ、明日Bメロ、サビはやっと明後日聴く、みたいな……)、
それでも、「観ないよりははるかにいいだろう」ということで。
やっぱり映画が、大好きなんですよ。
音楽も大好きですけどね、僕にとっては、切り離せないものですねえ。
「わが教え子、ヒトラー」
超簡単なあらすじ
「終戦間際、敗戦が色濃くなっていたドイツ。すっかり鬱病になってしまっていたヒトラーの新年の演説の指南役として、収容所に入れられていたユダヤ人俳優が連れてこられたのでした。ヒトラーと“教授”の出会いから、演説までの5日間の物語。
主演は2007年7月に惜しくも他界した「善き人のためのソナタ(ぼくも、前に紹介させて頂いています)」のウルリッヒ・ミューエ。
ヒトラーがすっかり鬱になってて、自信喪失していた、という設定が面白かったです。
のっけから「ん?コメディーなのか?」と思う位に、シュールというか、皮肉たっぷりなシーンがふんだんに盛り込まれていて、ドイツ、終戦、ヒトラー、ユダヤ人、強制収容所、などのキーワードから連想するものにしては、肩肘張らずに見れますよ。
勿論、題材は切ないものです。決して、コメディーではありません。
しかし、ヒトラーを描いた映画は数あれど、初めて見たタイプのものでした。
いわゆる“シンパ”の人たちには、ものすごく怒られそうな。
日本では、こういうのは作れないんだろうなあ、と思います。
ドイツのユダヤ系監督が作ったそうですが、……なんとも、考えさせられる(素晴らしい)エンディングに、拍手でした。
ヒトラーという人は、指導者としてはともかく、演説がとびきり上手な政治家だったことは有名です。
そして、その演説を指導していた人がいた、というのは、史実なのですよね。
僕が昔読んだものでは、例えば「常に太陽を背に話しなさい」というのがありました。
民衆に、「ヒトラー=太陽のように強い」、というイメージを植え付けるためだそうです。
話しながら手を挙げる角度は何度が一番力強く見える、とか。
押しなべて有名な政治家や大統領などにはスピーチメーカーはいるようですが、
日本の政治家さんにもやっぱりいるのかな。
……いる方と、いない方、両方いそうですね(笑)。
おまけですが、僕の大好きな(暗い)映画「ミッドナイト・エクスプレス」の、あの印象深いトルコの裁判官役の役者さんが、この映画にも出ておりました。
僕、声だけで「あ!あの裁判官!」とすぐにわかりました。凄い印象深い声なんですよね。
「シャッターアイランド」
僕、ディカプリオが大好きなので、この映画も観たかったんですよね。
ディカプリオを「タイタニック」でしか知らない方は、是非、ジョニーデップ、ジュリエッタ・ルイスとの「ギルバート・グレイプ」をご覧になって下さいませ。これは、本当に名作です。
あと、ディカ様(様になった(笑))では、「ザ・ビーチ」が好きですねえ。どれも暗い映画ですが(笑)。
そして、こちらの「シャッターアイランド」。
見始めてから、すぐに「面白い!大好き!この映画、終わらないでいいのに!」なモードに入れまして(こういう気持ちで見れる映画が一番楽しいです)、
ずーっとずっと楽しくて、面白くて、ワクワクドキドキ、一言たりとも聞き逃すまい、一瞬たりとも見逃すまい、と、瞬きをするのを2時10分間やめて、
最後の10分で、「えーっ」。
確かに「衝撃のラスト」には違いない。
ちょっと、日本三大奇書のひとつと言われております、夢野久作の「ドグラマグラ」を思い出しました。
「ガンジー」さんこと、ベン・キングスレー氏演じる、刑務所所長が素晴らしいですね。もう、本当に、うさん臭くて……。
ガンジーでは全然うさん臭くありませんよ(笑)!
監督は、「タクシードライバー」「レイジング・ブル」「グッド・フェローズ」などのロバート・デ・ニーロの名作たちや、
あのマイケルジャクソンの「BAD」のプロモーション・ムービーを撮った、マーティン・スコセッシ監督(本当は、スコシージって言うんでしたよね)
でも、この二本とも、とにかく見ている間、まったく飽きることも、だれることもなく、楽しませて頂きました。
予備知識無しで見るのって、いいですね。
後から予告編を見ると、「そうかなー?なんか、違う期待を持たせてるでしょ、これ」みたいなのって多いですよね。
まあ、ある意味においては、予告編の編集をされてる方って、職人でもありますね(笑)。
今日は、緑ちゃん倶楽部のメルマガ、「みどり通信 第八号」を配信させて頂きました。
なんと、過去最長、31000文字オーバー。
原稿用紙にして、77枚分超。
今回は、第二回 課外授業にご参加頂きました皆さまからお寄せいただいた授業の感想文をメインにさせて頂きまして、
それ以外にも、恒例の質問コーナーや、僕がピアノを弾いた曲のプレゼント(今回のテーマは、昨日の「雪」で弾いてみました)など、
内容盛り沢山(過ぎ?)で、お送りさせて頂きました。
感想なども、どしどし、お待ちしておりますねー(感想文の感想……。)
また、ただ今緑ちゃん倶楽部にご入会頂きましたら、この「まるでスパムのような長い(笑)」メールマガジンのバックナンバー、全て曲付きで、お送りさせて頂きますよ。
題して「謹賀新年!み年の“み”は、みどりの“み”。新春ご入会キャンペーン」
ということで、どうぞよろしくお願い致します。
ご入会希望の方は「入会フォーム希望」とタイトル欄にお書きいただき、
info@midorichanclub.com
まで、メールをお送りくださいませ。
次号は、昨年末発売になりました安全地帯さんの30周年記念ライブのDVDの、「川村ケン目線解説」を行けるところまで、書きます。何文字になるのかなー。
とはいえ、こちら、なんといっても30曲ですから、たぶん一回では終わらないと思いますが……(笑)、
ご入会頂きますと、真っ先にお読みいただけますよー。
ではー。